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2010年4月12日 (月)

桜雑感

私の住む埼玉県では、染井吉野が散り始めています。

単にきれいなだけでなく、桜は「特別な花」という感じがします。
だからこそ、普段は自然にも草花にも興味のない人まで、花の下でどんちゃん騒ぎをしたりするのでしょう。

願はくは花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ (西行法師)
桜の樹の下には死体が埋まっている!
これは信じていいことなんだよ。
何故って、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。(「桜の樹の下には」梶井基次郎)
昔は桜の花の下はおそろしいところだった。(坂口安吾「桜の森の満開の下」)

美しく咲き、潔く散る。
そんなイメージから、戦前は愛国心の象徴とされていたのは、どなたもご存知の通りです。

敷島の 大和心を人問はば 朝日に匂ふ 山桜花 (本居宣長)
若い血潮の予科練の 七つボタンは桜に錨、、、(軍歌「若鷲の歌」)
貴様と俺とは同期の桜、、、咲いた花なら散るのは覚悟 (軍歌「同期の桜」)

太平洋戦争の「神風特攻隊」の最初の部隊は「敷島隊」「大和隊」「朝日隊」「山桜隊」です。
この名前が、先の本居宣長の歌から付けられたのは、有名な話です。
他にも、試作ロケット特攻機で「桜花」というのもありましたっけ。

満開の後、何日もかけて、はらはらと散る花びらも風情があります。
でも、散った花びらは後が大変なんですよねぇ。
湿った地面や車のボディにべったりとくっついて、始末におえません(^^;
潔いというよりは、去りがたい想いを残して、名残惜しげに散っているようにも思えます。
そう考えますと、単なる愛国心の象徴と言うより、もっと深い意味で戦中の心情にマッチしていたのかも知れません。

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