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2012年3月 4日 (日)

ホンダ NC700X ABS 試乗

先日のドリーム店で、NC700Xに試乗してきました。

まずは外観の比較画像。
左側画像がNC700X、右側がドゥカティ Multistrada 1200 S Sport Edition。
2010年の東京モーターサイクルショーで撮影。

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試乗の前に、少しイジらせてもらいます。
左側画像がNC700X、右側が以前撮影したアプリリア Mana 850GT/ABS。

ダミータンク前の鍵穴にキーを差し入れて、ボックスを開けてみます。
なるほど~これは深くて広いですね。
MANA850のような、クッション性のある内装などはなし。
お値段を考えれば、文句はありません。
工具は縦に止めてあります。
私なら、、、スカーバーの時と同様に、普段使いのショルダーバッグを入れましょう。
縦に深いので、バッグの型崩れが気になるかも。
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キーを逆にひねると、リヤシートのロックが解除されます。
給油時は、クルマのようなゼルビスのような、ステーで保持。
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エンジンをかけてと。
振動も少なく、排気音も軽くて静か。
タコメーターは、真横に伸びるバーグラフ。
あまり見易いとは言えませんが、これで充分なのが後で分かりました。
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さて走ってみましょう。
取り回しも軽く、クラッチや操作系も軽いものです。
アップライトな楽々ポジション。

シートがちょっと気になりました。
触ったり跨った時は良さそうだったのですが。
走り出しますと、やけに柔らかく腰がない感じです。
その上、前後別体ですので、腰を少し後ろにずらすとクッションはそこで終わり。
ちょうど、ソファーの端に座ったように、お尻が落ち着きません。
今まで気にもしませんでしたが、タンデムシートって、こんな効果もあったのですね。

試乗ルートは、ほんの数キロです。
半分は田んぼの中の道、残り半分は流れの良いバイパス。
まっすぐ走って信号を4回左折すれば元の場所に戻る、単純な道です。

担当の方に言われていたのに、走り出しでいきなりエンスト。
極低速が薄いのですね。すぐ慣れてしまうレベルでしょう。

田んぼ道で、ポンポンとシフトアップして流してみます。
当然スカーバーやSR400程ではないですが、それなりの鼓動感を伴うスムーズな加速感。
加減速も軽快。初めてでも、ゆるいカーブや交差点も何の不安感もありません。

さてバイパスです。
信号の切れ目を待って、アクセルを大きく開けてみましょう。
ビューン、ボボボ・・・あれ?
あっという間に6500回転に達して、燃料カットされたようです。
セカンドでも同様に、たちまちリミットへ。
正直なところ、このフィーリングは、ちょっと物足りなく感じます。
ただし、それはスピードメーターを見そびれた、印象のお話です。
あっさりと、一発で免許証が吹き飛ぶスピードに達しているのは、確かですからね。

乗ってみて、私は大きな勘違いをしていたように思いました。
このバイクを、私は700ccという排気量で見ていました。
「F800STやCB750より、少しだけ小さい」或いは「F650CSやXJ6より、少し大きい」。
その前提で、軽いとか静かとか、感じていたわけです。

どうも、そうでは無いようですね。
もちろん、実際に200Kgを越える車体を軽く感じさせる低重心設計など、素晴らしいとは思います。
ですが、「700ccのバイク」と考えるより、「50馬力のバイク」と考えるべきなのでしょう。
狙いとしたパワーや燃費や機能を満足させるエンジンが、結果として700ccツインだったと。
そう考えれば、この価格や車格や取り回しの良さも、納得です。
回転数上限も、省燃費の代償ということなのでしょう。

同じ50馬力のF650CSスカーバーと比べて、どうかと考えますと、、、
その時は、時代は異なりますが、お値段が半額近いことも考慮しないと、いけないのでしょうね、

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コメント

HONDAウエルカムプラザ青山でみてきましたよ。
さっそくまたがってみると・・ワタクシ174cmなんですが・シート高い!!!
かなり乗り手を限定した商品企画と思いますわ。ホンダも思い切ったことしますねぇ。

投稿: ttt | 2012年3月 7日 (水) 18時42分

tttさん、コメントありがとうございます。
シート高いですよねぇ。
私も取り回しの軽さには感心しましたが、ちょっと心配です。
普段は良くても、ちょっとした段差とかGSの入り口とか、、、
「おっとっと」になりそうです。

せっかく、安価で扱いやすくて便利で格好良いのに、、、
これでは短足の中年リターンや女性は、購入をためらいそうです。
ドリーム店の方は「そのうち社外品のローダウンキットが出るんじゃないですか」と
他人事のような事を言っていました。
この後「X」が更に安い価格で出るそうですからね。
足つきが気になる人は、そちらにしろということでしょうかね。

投稿: 缶コーヒー | 2012年3月 8日 (木) 18時32分

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