所沢航空発祥記念館で零戦見学
F800STを受け取り、息子のSR400と一緒に、所沢航空発祥記念館へ。
ここでは、昨年12月から、零式艦上戦闘機(ゼロ戦・零戦)が展示されています。
なんと、世界で唯一オリジナルのエンジンで飛行可能な機体だそうです。
アメリカの民間航空博物館からの借り受けで、日本へ来るのは今回で三度目です。
今回は飛行はしないものの、エンジン始動の公開は大盛況だったそうです。
入場料は通常展示500円のところ、1000円。
通常の展示室の奥を仕切って、特別展示室になっていました。
通常展示のご報告は、こちらをご参照下さい。
2012年2月4日(土)所沢航空発祥記念館
「日本の航空技術100年展」ということで、YS-11などの模型やパネル資料。
鉄、ジュラルミン、炭素繊維の重さの比較は、自転車のハンドル。なるほど。
物販のコーナーもありました。YS-11のシートは25,000円。
さてさて。奥の仕切りの内側が、零戦の展示コーナー。
おぉー、これがそうか。
首都圏の零戦の展示と言えば、上野の国立科学博物館と靖国神社の「遊就館」。
私は、どちらも何回か見ています。
それらを「剥製」とすれば、こちらはまさに「生きている猛獣」そのもの・・・
なぁんてね。
私には、それほどの感性も知識もありません(^^;
へぇーっと眺めるだけです。
胴体下には、裏側が見える鏡のようなシート。
その上に、滴れたオイルを受ける容器。なるほど実際に動く状態なのですね。
キャノピーのガラスはピカピカ。
その一方で、胴体や羽根は結構ペコペコしています。
再生後数十年。実際に飛行した応力により、こうなるのでしょうか。
20㎜機銃弾の模型。
「うへー大きいなぁ」コレが当たったら、タダでは済まないでしょう。
一方、電子制御もなしで、良く当たったものだ、なんて思ったり。
以下は無駄話です。
「太平洋戦争の日本軍の代表的な兵器」という側面からの感想は控えますが。
零戦って、やはり胸に迫るモノがあるんですよね。
・非力なエンジンをカバーする軽くて運動性能に優れた機体
・一方、防弾性能は極めて貧弱
・高い技術を持ったパイロット
似たようなお話は、枚挙にいとまがありません。
・古くは、京の五条の橋の上の「牛若丸と弁慶」
・ミッドシップで抜群のコーナーリング性能を持つロータスヨーロッパを駆る「サーキットの狼」
・数百年前の戦艦をレストアし、波動砲と作戦技術を頼りに、たった一艦で旅立つ「宇宙戦艦ヤマト」
・時代遅れのハチロクで、RX-7やGT-Rなどの強力なライバルを打ち負かす「頭文字D」
・我がヤマハSR400のルーツ、耐久レースでも活躍し世間を驚かせた「ロードボンバー」
「日本人は、、、」という言い方は、あまり好きではありません。
ですが、「柔よく剛を制す」とか「不言実行」を尊ぶ。
これが「国民性」とか「メンタリティ」とかいうもの、なのでしょう。
更に「日露戦争」まで遡ります(^^;
私はそれほど歴史に詳しいわけではありませんが。
司馬遼太郎の「坂の上の雲」を、思いっきり要約してみます。
・強大なロシア帝国が日本を狙っている
・ここで負ければ、日本の未来はない
・日本は、明治維新以来せっせと軍備を整えてはきたが、優劣は明らか
・この戦争に勝つために、参謀は考えに考え抜いた作戦を立てた
・同時に、砲撃手などの技術面も徹底的に訓練した
・また、砲弾には日本独自の強力な火薬が使われた
・これらの必死の努力に加え、ロシア帝国の国内事情や外交面の努力などにより、何とか勝利を得た
更に、日露戦争後の日本がどうなったかについて。
参考:東郷平八郎長官「連合艦隊解散ノ辞」の一部
而(しか)して武力なる物は艦船兵器等のみにあらずして、之を活用する無形の実力にあり、百発百中の一砲能(よ)く百発一中の敵砲百門に対抗し得るを覚らば、我等軍人は主として武力を形而上(けいじじやう)に求めるべからず。
「坂の上の雲」の要約を、更にご紹介。
・日露戦争は、かなり運にも助けられた、ぎりぎりの勝利だった
・しかし、その事情は民衆には正確には伝わらず「勝った勝った、日本はすごい!」という世論になった
・軍隊でも、冷静な分析より精神論が重んじられていくようになり、やがて第二次世界大戦の敗北に至った
というわけです。
そのような精神主義の台頭に対して、技術的な側面から零戦を見ると・・・
うへー。
すみませーん。
止まらなくなってしまいますので、オシマイにします。
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