春のルーティンワーク
今年の春は天気のタイミングが悪くて、ぜんぜんバイクに乗れません。
バイクに復帰して5年。
春先に行きたい所が、どんどん増えています。
2月から5月にかけては、大体こんな感じ。
・越生の梅林
・真壁のひなまつり
・幸手の権現堂の桜と菜の花
・こだま千本桜
・甲府盆地の桃
・定峰峠と神流湖の八重桜
・秩父羊山公園の芝桜
・秩父高原牧場のポピー
近場ばっかりなんですけどね。
5年経って、バイクも3台乗り換えて。
行動範囲が広がるのではなく、逆に過去の経験に縛られてしまう。
どうもこれは、困ったものです。
夏や秋は、こんな気持ちにはならないのですが。
やはり春の花盛りは、特別ですね。
明治生まれの詩人、薄田泣菫(すすきだ きゅうきん)という人がいまして。
その方の随筆集「独楽園」の中の「花を待つ心」の冒頭です。
花を待つ心
どちらを向いて見ても花の微笑だ。
若い尼御前(あまごぜ)が、ふつくりとした乳白の手で悩ましくも合掌してゐる木蓮の花。
春に酔つたらしく、やや上気して、ほんのりと肌に赤味を帯びた海棠。
指さきでそつと触(さは)らうものなら、そのまま夢からさめて消えも入りさうな一重桜。
娘のやうに濃い口紅をさした緋桃。
黄ろい眼をした連翹。
透き徹るやうな青白い肌をした梨の花の寂しさ。
あー。これが春ですよね。
ゆったりした文体で、旧かな遣いが良い味出して。
暖かい日差しや花の香りまで伝わって来るようです。
昭和9年の本です。
青空文庫からスマホに転送して読んでいます。
大きなフォントで手軽に読めるのが、ありがたいです。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000150/files/52090_44478.html
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