がんばれライダーマン
先日、ライダーマンとG3-Xに触れましたので、もう少し書き足させて下さい。
私は「ウルトラマン世代」です。
昭和の仮面ライダーの頃は中学生で、当時は特に思い入れはありませんでした。
今も続く平成の仮面ライダーは、幼かった子どもと一緒に楽しみました。
特に、クウガやアギトが楽しかったですねぇ。
その流れで、レンタルビデオなどで昭和版もかなり追体験をしました。
さて、それらの中で私のごひいきは、ライダーマンとG3-Xです。
昭和版の仮面ライダーの多くは、悪の組織などにより、全身大幅な改造をされています。
その中で、V3に登場するライダーマンは異色です。
失った右腕部分だけを自ら改造し、後は強化スーツを身につけるだけです。
バイクは「原子力エンジンに改造」されているそうですが、見た目はただのスズキハスラー。
そして平成版のアギトに登場するG3-X。
こちらは、完全に生身の警察官がバッテリー駆動の強化スーツを着ているだけ。
バイクや武器は、かなり充実してはいましたが。
というわけで。
二人とも、あんまり強くないんですよねぇ。シリーズ中での活躍は、わずか数回。
でも、それがたまらないんですよ。
以下、G3-Xについて、昔のホームページの日記からの転載です。
■2002年1月28日(月)がんばれ!G3-X
1月27日に最終回を迎えた「仮面ライダーアギト」を毎週楽しみに見ていました。
アギト・ギルス・G3-X・アナザーアギトと、何人ものライダーが登場しました。
それぞれ魅力のあるキャラクターでしたが、私が一番好きなのはG3-Xですねぇ。
人間の常識を超えた敵アンノウンやアギトに対して、G3-Xは現代科学で作られた戦闘強化服です。
いくら澄子さんの技術や氷川さんの戦闘能力が優れていても、アンノウンに対抗する事は、しょせん不可能です。
1年間を通じて、G3-Xだけでアンノウンを撃退できた事が何回あったでしょうか。
それでも戦うG3-X。
先月には、アギトたちが変身能力を失ったこともありました。
その時の氷川さんのセリフが泣かせます。
「ぼくが命がけで戦っていれば、津上さんはきっと戻ってきてくれると思うんです。」
そして昨日の最終回。
G3ユニットから異動させられた澄子さんと氷川さんは、Gトレーラーを強奪!
氷川さんのG3-X最後の出動です。
「彼を誰だと思っているの。彼は氷川誠よ。決して逃げた事のない男よ!」
ただの公務員ですよ。
月々の特殊勤務手当や一回の出動手当はいくらなのでしょう。というのは冗談ですが。
「勝てる見込みのない相手に、必死で向かって行かざるを得ない場合」。
学校や職場でも結構あると思います。
もちろん、実際に命までかけるような事は、めったに無いでしょうが。
更に書いてしまいます。
例えば「家族の事故や病気やリストラなどで、突然遭遇する平凡な日常の崩壊」。
長い人生には、アンノウンに遭遇するより、はるかに高い確率で起こり得ます。
戦闘強化服もなければ超能力者の援軍のあてもなく、突如襲ってきた「強敵」との戦い。
小さくて平凡な幸せを取り戻すため、北風の中を自転車こいで、たったひとりで自分だけの「戦場」に向かう。
そんな方が、今この瞬間にも大勢いらっしゃる事でしょう。
遅く起きた日曜日の朝、テレビの子ども番組を見終わって、そんな事を思いました。
村枝賢一さんの「仮面ライダーSPIRITS」(講談社コミックス)も、超おすすめです。
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