見てきました「小さいおうち」
近所のシネコンで、山田洋次監督の「小さいおうち」を見てきました。

ウィキペディアから少し引用です。
元女中のタキが、自身の回想録を元に、かつて奉公していた「赤い三角屋根の小さいおうち」に住んでいた平井家のことを顧みながら、ある「密やかな恋愛」について回顧する物語。
昭和初期から次第に戦況が悪化していく中での東京の中流家庭の庶民の生活が描かれる。
布宮タキが亡くなり、遺品整理をしていた親類の青年が、彼女が書きためていたノートを見つけるところから始まり、現代の平成パートと昭和の回想パートとが描かれる。
分かりやすいシンプルなストーリーで、素直に入り込んでしまいました。
現代の、タキさんが亡くなった後の出来事と生前の様子。
タキさんが語る、昭和10年代の回想。
タキさんが語る、昭和10年代の回想。
時代を超えて、シーンが切り替わります。
そして最後に現代に戻り、救いのある穏やかな結末。
こういう手法は、過去の風俗や社会情勢を分かりやすく伝えるには、効果的ですね。
例えば「女中」について、現代のタキが語ります。
「まるで奴隷のように言わないでよ。当時は立派な職業だったんだから」
このような説明が、違和感なく出来るわけです。
このような説明が、違和感なく出来るわけです。
強いて言えば、不倫の重さの説明があると良かったかと思います。
なにしろ、「姦通罪」のあった時代ですからね。
現代とは比較にならない、大きなリスクのある行為だったはずです。
なにしろ、「姦通罪」のあった時代ですからね。
現代とは比較にならない、大きなリスクのある行為だったはずです。
だからこそ、タキさんはあれほど悩んだのでしょうから。
戦争の足音が近づき、生活が変化する様子が描かれています。
こんなセリフがありましたよ。
「やさしい言葉で威勢の良いことを語る」
ロビーに、山田監督のコメントが貼ってありました。
「今、ぼくたちの国はどこを向いているのだろうか、
幸福で平和な方向に向かっているのか」
皆さんに一緒に考えてもらえれば嬉しいです。
穏やかに静かに、様々なことを考えさせてくれる、良い映画だったと思います。
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