見てきました。映画「テルマエ・ロマエII」
続編ですので、前作のような設定の新鮮さは感じません。
ストーリーとしても、前作の方がまとまっていると思います。
その分、タイムスリップも勿体をつけずに、ぴょんぴょんと何度も日本に来ちゃいます。
ここだけちゃちな人形を出したりして、狙ってやっているんですね。
日本の風呂や風俗を元にした、ルシウスの作品の面白さは、前回以上でした。
白木みのるや松島トモ子が出てきたり、面白い小ネタも満載です。
たっぷりと、楽しませてもらいました。
さて。
笑って済ませれば良いのですが。思いつくままの感想です。
今回は、ルシウスと真実は、ローマ帝国を二分する争いに巻き込まれます。
テルマエの癒やしを通して、帝国を平和に統治しようとするハドリアヌス帝。
方や、コロッセオでの残虐な戦いを通して、民衆の心を戦いに向けさせ帝国の拡大を図る元老院の一派。
娯楽映画とはいえ、なかなか意味深な設定ですねぇ。
大げさな設定だと笑うのは簡単ですが、そうでもないように私は思います。
いきなり話はそれますが。
昭和の頃の、怪獣映画や特撮テレビやアニメの数々を思い出しました。
私のような中高年の方にはなじみ深い、あれやこれや。
それらの多くは「シビリアン・コントロール=文民統制」が大原則なんですよね。
「科学者も文民に含む」としてですが。
例えば、鉄腕アトムはお茶の水博士、鉄人28号は敷島博士、エイトマンは谷博士。
開発者や管理者である科学者が、運用にまで大きな影響力を行使します。
一連の「ゴジラ」や「地球防衛軍」「宇宙大戦争」「海底軍艦」などの東宝特撮物も同様です。
多くの作品で、科学者が対策計画の中で重要な位置を占めます。
そしてウルトラマン。
バルタン星人による不法占拠への対策会議の席上。
防衛軍の幹部は、核ミサイル「ハゲタカ」をぶち込めと主張します。
これに対し、科学特捜隊のムラマツキャップは、なんと「話し合いによる解決」を提案します。
(結果としては、この話し合いは決裂するのですが)
これですよ。
こういった娯楽作品を通じて、私たち戦後世代は「文民統制」を当然のことと学んだように思います。
この意味で、先の映画の対立の構図は、結構リアルな設定ではないかと。
なんちゃってね(^^;
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