« 地元イベントその1 宿場町史跡ウォーク | トップページ | 地元イベントその3 親水公園でホタル観賞会 »

2014年6月29日 (日)

地元イベントその2 映画上映会「小さいおうち」

私が生まれ育った町は、江戸時代の五街道のひとつ、中仙道の宿場町です。
明治時代に街道に沿って鉄道が作られ、その後は駅を中心に発展してきました。
近隣の町も同様で、駅を基準に中仙道側が商業、反対側に大きな工場というパターンです。

その後、経済発展と共に物流が鉄道から自動車にシフトされ、工場は地方に移転。
そして跡地に大規模な商業施設やマンションが出来て、中仙道側が衰退。
昭和50~60年代のバブル期のことです。

更にそれから、20年以上。
バブル崩壊後の不景気や少子高齢化に加え、近隣には郊外型の大規模商業施設が続々。
かくして、駅前の商業施設は、すっかり衰退してしまいました。

屋上の子ども施設は閉鎖、レストランも相次ぎ撤退、2スクリーンあった映画館も閉館。
これから一体どうなるのか・・・
20140629_11 20140629_12

前置きはこれ位にして。

今週末は、閉鎖された映画館で、映画の上映会が開催されています。
昨年の一度目は「そして父になる」。
そして今回の二度目は「小さいおうち」です。
金土日の3日間で各3回。のべ9回の上映。
大人1,000円、子ども500円。
20140629_17

前回は行けなかったので、今回はぜひ行かなくては。
ウォークから帰って急いで支度をして、午後2時の上映に間に合いました。

ぎりぎりで着いた会場は、ざっと7割以上の入り。
空いていたのは、前の2列だけ。
最近の映画館では、見たことのない賑わいです。
20140629_13 20140629_14

あれ~。
こんなに狭かったんですねぇ。
椅子も小さくて、飲み物も置けないし。
見ているうちに、お尻も痛くなるし。
スクリーンも小さいし、映像もぼんやりしているし。
一緒に来た息子は、私以上にびっくりしていました。
それはそうですよね。
彼がここに良く来たのは、小学生の頃。
ハタチを過ぎた今は、余計に狭く感じるでしょう。

上映の後は、映写室を見せてもらいました。
2台のフィルム映写機と巨大なフィルムロール。
画面右上のマークを目印に、映写機を切り替えるのですね。
映画のデジタル化が進み「小さいおうち」のフィルム版は、なんとこれ一組だそうです。
20140629_16 20140629_15

ロビーには、山田洋次監督からのメッセージ。
20140629_18

 フィルム上映可能な映画館がこの国から
 消えようとしていることを憂うる者として
 大変な朗報です。

なるほどねぇ。

アナログならではの、温かみのある画像。
狭いながらも、場内に笑い声や溜息が広がる、ほぼ満席の観客。
何とも懐かしい、久し振りの体験です。
小さい映画館も良いものですね。
なんとか、この灯が消えないように・・・


なーんて、キレイに締めたいところですが。
お尻は痛いし、隣や後ろの席の人に遠慮して体も動かせないし。
今となっては、、、ねぇ。
イベントとしては面白いですが、普通に考えればシネコンの方が良いに決まっています。

こう考えますとね。
しばらくご無沙汰ですが、深谷シネマは素晴らしいです。
アットホームな雰囲気に加えて、ゆったりとキレイな客席。
ちょっと遠いですが、たまには行ってみましょう。

さて。
夜の7時半からは、もうひとつイベントがあります。

|

« 地元イベントその1 宿場町史跡ウォーク | トップページ | 地元イベントその3 親水公園でホタル観賞会 »

映画など」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 地元イベントその2 映画上映会「小さいおうち」:

« 地元イベントその1 宿場町史跡ウォーク | トップページ | 地元イベントその3 親水公園でホタル観賞会 »