見学ご案内「旧日本陸軍航空隊桶川飛行学校跡地」
ここ数年で、お客さんが来た時に紹介する、私の地元の名所と言えば、、、
・ドリームハウスに出たガラスの家
話のタネとしては面白いですが、、、どうも、ちょっと情けないですねぇ。
さて今回「見てみたい」という人を案内したのは、こちらです。
・旧陸軍桶川飛行学校
概要は以下の通りです。
・場所は、川島町との境界の荒川「太郎衛門橋」桶川側右側の土手上
・滑走路は、少し離れた現在のホンダエアポートを使っていた
・昭和12年6月3日に旧日本陸軍航空隊熊谷飛行学校(現在の航空自衛隊熊谷基地)の分教場として開設
・航空部隊の操縦訓練部隊として多くの航空兵を養成
・昭和20年2月には旧陸軍航空隊の特攻隊訓練基地となる
・昭和20年4月5日には、練習機による特攻隊が編成され、12名が鹿児島県知覧基地へ出撃
・戦後は、国の施設として、外地からの引揚者の寮などに平成19年まで使われた
・そのおかげで、今も建物の一部が現存
・平成22年1月に国から市が買い取り、今後の対応を検討中
・現在は「旧陸軍桶川飛行学校を語り継ぐ会」が管理し、土日祝日の10時~16時に一般公開
入口付近の弾薬庫跡などを眺めていますと、中から会員の方が出てきてくれました。
まずはパネルで説明を伺ってから、建物へ。
来訪者数を記録しているそうですので、受付で名前を書いてと。
各部屋には、手作り感あふれる様々な説明資料。
寄贈品の飛行機模型。天井には隙間風除けでしょう、新聞紙や広告が貼ってあります。
当時整備兵として働いていた方が、説明をして下さいました。
先に書きましたが「終戦間際には古い練習機まで特攻機として使われた」とのこと。
もう相当なお年でしょうが、お元気そうです。
比較的新しい展示品は、軍人のご遺族からの寄贈品でした。
「千人針」は、サラシの腹巻きのように巻いたそうです。
着替えや入浴もままならない戦地では、虱が湧いたりして困ったとの事。
後には虱よけにクチナシの実で染めたとか。
戦友会の会報などの資料。
実際の体験や記憶を持つ方も、皆さんご高齢になっているでしょう。
散逸してしまうより、このような形で後世に引き継げれば結構なことです。
建物周囲を見てみます。
廊下はまぁまぁですが、、、端の方はご覧の通り。
渡り通路の屋根は、今にも倒壊しそうです・・・
こちらは車庫だった建物。
戦後は内部に部屋を作って、宿舎として使われていたそうです。
自動車の下回り整備用のピットもありました。
昨年5月には「空人(くうじん)」という映画の撮影があったそうです。
その際に、撮影用に改装したのが、この部屋。
フトンはその時の小道具のようです。
とにかく、全体的に、ものすごくボロいんです。
この建物が、わずか数年前まで宿舎として使われていたとは。
現在、改修して整備維持する計画があるそうです。
この、圧倒的なリアリティを味わえるのは、今のうちですよ。
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