見てきました 映画「思い出のマーニー」
もしかしたら、ジブリ最後の長編アニメになるかも知れないそうです。
ジブリ、「小休止」へ 製作部門解体 「マーニー」以後は新作お預け?
それは大変。劇場で見ておかなくては。
『借りぐらしのアリエッティ』などの米林宏昌が監督を務め、ジョーン・G・ロビンソンの児童文学を映画化したファンタジーアニメ。
北海道を舞台に、苦悩を抱えて生きる12歳の少女杏奈と彼女同様深い悲しみを心に宿すミステリアスな少女マーニーとの出会いを描写する。
『ジョーカーゲーム』などの高月彩良と『リトル・マエストラ』などの有村架純が声優を担当。
主人公たちの目線で捉えた物語に心打たれる。
いやー良かったです。
例えば「トトロ」を一言で言えば「苦しくてもがんばる少女が体験した奇跡」ですよね。
同様に「千と千尋」は「無気力だった少女が不思議な体験で成長する」といった感じ。
今回は「不幸な二人の少女が時空を超えて出会い、一人は成長し一人は心残りを解消する」といった感じでしょうか。
「ミステリアス」とありましたが、確かに謎めいた画面転換が多く登場人物も多いので、小さい子どもには難しそうです。
まずは、少し気になった点をいくつか。
最後に一気に謎が解けるのですが、それは「事情を知る女性がマーニーの生い立ち語る」という形式。
これではまるで、テレビの「何とか温泉殺人事件」で、最後に延々と謎解きを語るようなものです。
まぁ原作もあるそうですし、騒ぐほどではないのですが。
それから、「無口なおじいさん」が、主人公をボートに乗せてくれます。
この人が、その後どうストーリーにからむかと思ったら、特に何もなし。
おそらく原作では、この人も見せ場があるのでしょう。
このような、気を回すような印象を持つのは、ジブリ作品では珍しいことです。
「マーニーの日記帳」が出てきます。
これも、誰がどうしてそのような形で置いておいたのか、不可解です。
後からネットで調べると、原作でも同様らしいです。
その分様々な想像が出来て、話が尽きないという感じでした。
もちろん、全体は良かったですねぇ。
本来の「少女が救われる」という意味での、爽やかなエンディング。
「悪人がいない」登場人物たちの心地良さ。
北海道の湿原や森の、アニメ映像としての美しさ。
先日見た、大人気のCGアニメ映画を「子供向けのキレイな絵本」とすれば。
こちらは「奥深いストーリーと絵柄で大人でも楽しめる」安野光雅の絵本のよう、でした。
米林宏昌監督は、公式サイトで「両巨匠」をかなり意識したコメントを書いています。
プレッシャーに負けず、これから新しいジブリの世界を作って行って貰いたいと思います。
こうして映画館で見るのは、そのための「投票」だと思っています。
おまけです。
嬉しくは無いのですが。
声優の有村架純さんの、パンフレットの文章です。
「私の中では」とか「関係性」とか書いていますね。
流行りの言い回しですからね、仕方ないですね。
私の方が、古いんですね。
それから、画像はありませんが、バイクも出てきました。
登場人物が「反抗的に家を出ていく」といったシーンです。
バイクって、やはり、そういったイメージなんですねぇ。
一瞬で車種も不明ですが、左右二本のマフラーがありましたよ。
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