マーニーは「目玉おやじ」だったんですね。
ディープな展示会をじっくり見たら、もう一度映画を見たくなりました。
いつも話が長くて回りくどい私です。
色々と思い当たるお話がありましたので、それらを先に並べてしまいます。
まずは「スター・ウォーズ」です。
1977年に第一作、後のネーミングで「エピソード4」が公開。
その後2005年の「エピソード3」までの6作が作られています。
ストーリーとしては、エピソード4-5-6の後、1-2-3の順に公開されています。
4-5-6:ダース・ベイダーは、ただのワルモノだと思ったら、なんとルークのお父さん。
1-2-3:お父さんがワルモノになったのには、こんな悲劇的な物語が。
シンプルな第一作から30年近くをかけて、壮大な物語に広がって行きます。
細かい言い回しは覚えていませんが、ジョージ・ルーカスはこんなことを言っていました。
「1-2-3を見てから4-5-6を見ると、全く違って見える」。
次に思い出したのは「目玉おやじ」です。
どなたもご存知の「ゲゲゲの鬼太郎」の父親です。
幽霊族の生き残りの鬼太郎の両親は、二人とも鬼太郎が生まれる前に病死します。
鬼太郎はなんと、自分で墓石の下から地上に出てきます。
そして父親は、息子の身を案じて、目玉だけの姿で甦るのです。
ユーモラスな外観とは裏腹の、息子を案じる思いの強さ。
これが目玉おやじの本質なんですね。
更にもう一本「ゴースト/ニューヨークの幻」。
1990年の映画です。
テーマ曲も大ヒット。ウーピー・ゴールドバーグが良い味出していました。
恋人に心を残して殺された青年が、ゴーストとなりこの世に残ります。
そして、霊媒師の力を借りて想いを遂げ、天に上ります。
それから、全くの私事なのですが。
もう20年以上も前です。私の母は病を得て50代で亡くなりました。
今は百歳を越えた祖母は、当時70代。
30歳を過ぎて子どももいる孫の私に向かって、こんなことを言いました。
「お前のお母さんを体弱く産んでしまって、ごめんね」
何歳になっても、子を思う母親の心って、ありがたいものですね。
ふぅ。
書きたいことは、これで終わりです。
あ、マーニーの話がまだでした。
ネタバレになります。
先日の展示会でメモした、マーニーの生涯は以下の通りです。
1953年 誕生
1969年 札幌へ転居
1971年 就職
1973年 幼馴染の和彦と再会
1975年 母蒸発
1978年 和彦と結婚
1980年 娘の絵美里誕生
1981年 和彦死亡
2000年 絵美里結婚・出産
2002年 絵美里死亡(絵美里の子どもを引き取る)
2003年 死亡
前回映画を見た時は、主人公の杏奈の視点が主になりました。
そして、徐々にマーニーの謎が解けていくわけです。
見ている私は、途中で「あぁ、二人の関係はそういうことか」なんて。
それが二度目になりますとね、もう謎は分かっていますからね。
映画冒頭から、マーニーの想いが、ひしひしと伝わって来るんです。
不幸な少女時代を過ごしたマーニー。
家庭を持ってからも、夫を亡くし娘夫婦を亡くし、一人で孫娘を引き取って。
そして、わずか3歳の孫娘を残して、この世を去ったのです。
映画では全く描かれませんが、その無念たるや、どれ程かと。
このひと夏の不思議な体験で、杏奈と共にマーニーの魂も救われたのでしょう。
そして、心配性の杏奈の継母にも「良かったね」と言ってあげたくなります。
長くなりました。
二度目の感想は、以下の通りです。
二度目の映画は、まるでスターウォーズをエピソード順に見るみたいでした。
マーニーの想いの強さは、まるで目玉おやじのようであり、ゴーストのようでもありました。
今は百歳を超えた、私のおばあちゃんの気持ちも、思い起こされました。
あー長い。
我ながら、長過ぎです。