行ってきました 世田谷美術館の企画展「東宝スタジオ展 映画=創造の現場」余談
余談です。
私は50歳を超えたおっさんです。
半世紀を生きてきて、様々な世の中の変化を実感しています。
なんて格好つけるまでもなく、取り残されているだけですが。
それはさておき。
映画も、大きく変化した事がらの一つと思います。
先日の島倉二千六さんのお仕事の事例で、80年代の映画が色々語られていました。
この頃は、日本経済はバブル絶頂期。
その一方で、日本映画は衰退の一途。
今回話題になった、この時期の特撮映画を、海外の作品と共に並べてみます。
年月は、すべて日本国内での公開年月です。
1977年12月 惑星大戦争
1978年4月 宇宙からのメッセージ
1978年2月 未知との遭遇(本国公開は前年)※
1978年7月 スター・ウォーズ(本国公開は前年)※
1978年9月 2001年宇宙の旅・再上映※
1982年12月 E.T.※
1984年3月 さよならジュピター
1984年7月 インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説※
1985年12月 バック・トゥ・ザ・フューチャー※
1987年1月 首都消失
1987年9月 竹取物語
※印がアメリカ映画です。どなたもご存知の名作揃い。
それに比べて、日本映画のしょぼいこと。
今となっては記憶のかなた。語られる事もないような作品ばかり。
画像はネット上から失礼します。
さよならジュピター
・オープニングの宇宙空間のシーンだけは、かなり力の入ったものでした。
・その一方、森繁久彌扮する地球連邦大統領の執務室は、どこかのホテルのロビー。
・パンフレットにまで、予算不足の愚痴が書いてありました。
首都消失
・東京全域を覆う謎の雲に特殊車両で突入するが、ただのドライアイスの煙。
宇宙からのメッセージ
・監督は「仁義なき戦い」シリーズの深作欣二。後は推して知るべし。
これらの中で、竹取物語は良かったですねぇ。
・物語部分の監督は、あの市川昆。
・ふわっとした、おとぎ話風の演出と映像美。
・沢口靖子さんの十二単の美しかったこと。
やはり「本物」は違うなぁと思いました。
ところが、、、最後が情けないんです。
蓮の花型巨大電飾宇宙船。「未知との遭遇」まるパクリ。
今さら30年も前の愚痴をこぼしても仕方ないのですが。
この頃に比べますとね。
ハリウッドの衰退が語られる一方、日本映画も力をつけて。
ずいぶん状況は良くなったものだと思います。
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