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2015年4月17日 (金)

がっくり。とある業界団体の公募ストーリー

とある業界団体のサイトで、公募したストーリーの審査結果が公開されていました。
検索でヒットしないよう、団体名や場所などの固有名詞は書きません。

2014年9月に募集があったそうです。
Jama_1

応募総数171作品の中からの、受賞4作品です。
まずは皆さん、こちらを先に読んでみて頂けますか?
Jama_2

誤解を恐れて(笑)、コソコソと書きます。

当たり前の話ですが、人の「思いの強さ」は、測定や数値化はできません。
そこで代替特性として、行動の難易度をもって表現したり推定したりします。
例えば、ちょっと古いですが、「母をたずねて三千里」や「走れメロス」などなど。
「苦しい道のりに耐えた」→「よほどの強い思い」というわけです。

実際には、思いの強さと行動の難易度は、比例するわけではないでしょう。
例えば、神社が1km先と1,000km先にあったとして、1,000km先の方を選んだとします。
数値化は出来ないものの、「思いの強さが1,000倍」というわけではないですよね。

また、難易度には、当然個人差があります。
1km先で疲れ果てる人もいれば、1,000km先でも平気な人もいるでしょう。


さて話を戻します。
以下、私なりの受賞4作品のダイジェストと感想です。

(1)前日思いたって、1月3日~4日に、関東から九州の神社へ往復2,260km。
 5日の午前4時半に帰着。

 真冬にバイクで一人で、1日1,000Kmを超える走行。
 これがどういう事か。クルマやバイクの運転経験のある方は、どうお感じですか?。

(2)学生時代に原付を所有。クルマは免許もなし。
 その後30年のブランクを経て、50代で自動二輪の免許を取得。
 納車翌日に、千葉から長野県南部まで単独走行。 (都心を通過して200km程度?)
 トラックに追いかけられ足が震えた。年季の入ったオフ車に乗ったライダーに止められた。

 わざわざ他人のバイクを止めてまで注意をする、よほど見るに見かねてのことでしょう。
 他者から見て、相当に迷惑で危険な状況だったのだろうと思います。
 「坂東武者はもっと堂々」などと書いています。どうも作者はそのような自覚は無さそうです。

(3)20代前半に3度はバイクで空を飛んでいる。
 妻も買い物途中に転倒で骨折。息子も飛んで骨折、バイクもオシャカ。

 バイクの素晴らしさとリスクを理解し、きちんとバイクに向き合っているご家族なのでしょう。

(4)大学生が、5月に1974年式の2スト125ccを人生初のセルフレストア。
 夏休みに片道400km近く走る計画。それまで片道100kmも走った事がない。
 途中で故障したがレッカー代が無い。2日掛けて徒歩で自宅まで行くことを決意。

 お世話になった方にはきちんとお礼もして、有意義な経験になったのは良かったと思います。
 エンストで済んだことも、本当に幸運だったと思います。
 もしこれが、走行中のブレーキやステアリングのトラブルだったら・・・。
 JAFのロードサービスに「親から強制的に入らされた」とのことです。
 保護者として、立派な見識だと思います。
 にも関わらず、お金が無くてレッカーは無料の15kmで打ち止めとは。


やれやれ。
これでは、まるで「バイク無謀行為大賞」です。
一体、これらのどこが「二輪車の素晴らしさを再発見」「社会に愛される二輪車の構築」につながるのでしょう?

誤解を恐れて(笑)、強調しておきます。
どの作品も、作者にとっては、忘れ難い貴重な体験談なのだろうとは思います。
作者の動機や思い入れについては、私も決して否定するものではありません。

ですが、ただでさえ、危険な乗り物と見られるバイクです。
いやいや。クルマに比べて、明らかに危険な乗り物と言うべきでしょう。
そんな存在のバイクで、私には無茶と思える行為の数々。

皆さん、私なんぞとは比較にならない体力気力技術をお持ちなのでしょうか。
そうだとしても、これらの作品には、こんな言葉がずらりと並んでいます。
「命懸けの挑戦」「無茶で無謀」「本気で命からがら」「今考えてもぞっとする」

無事に済んだから良かったものの、もし何かが起きていたら。
無謀な行為としての非難は、免れないでしょう。
何しろ、ご本人たちも、それを自覚しているのですから。


この表彰結果について、審査経緯や評価基準は分かりません。
ですが、主催団体は、日本の基幹産業のひとつである自動車産業、そのまた中核をなす車両製造会社の集まりです。
最低限、公序良俗や法律や自らの社会的責任への配慮は、当然なされるべきと思います。

繰り返します。
「命懸けの挑戦」「無茶で無謀」「本気で命からがら」「今考えてもぞっとする」
社会的に重い責任のある団体が、このような言葉を連ねたストーリーを高く評価しているのです。

別の表現をします。
この団体に加入している企業は、謂わばバイクの「生みの親」や「身内」のようなものです。
それなのに、バイクが「無謀な冒険の道具」として使われることを是とする。

この団体、、、つくづく情けない話だと思います。

長くなってしまいました。
思いの強さと文章の長さは、、、(^^;

Poster_sd

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