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2015年5月 1日 (金)

見てきました 国立歴史民俗博物館「大ニセモノ博覧会」

以前から気になっていた企画展です。

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千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)にて、企画展示「大ニセモノ博覧会 -贋造と模倣の文化史-」(2015年3月10日(火)~5月6日(水))を開催する運びとなりました。
本展は、ジュラ紀から現代まで約300点におよぶ「ニセモノ」「ホンモノ」の展示を通じて、それらがいかに独自の歴史や文化的な創造性を広げ、私たちの暮らしの中でどのような役割をしてきたのかを紹介する展覧会です。
これまで「ニセモノ」に焦点をあて、民俗学、考古学、人類学などの分野を飛び越えて紹介した特別展はあまり類をみません。
本展を通して、常に陰のイメージをもつ「ニセモノ」に対して、また新たな視点が生まれるかもしれません。
目からウロコの展覧会です!

千葉県佐倉市は、埼玉からは結構遠いんですよ。
電車なら、2時間ほど。
クルマですと、首都高から湾岸線で行くか、国道16号線で迂回するか。
いずれにしても渋滞のひどい経路で、どうも気が進みません。
会期は5月6日まで。えいやっとクルマで行ってきました。

近くにある、印旛沼の双子公園。広大な水辺は気持ち良いですね。
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さて、国立歴史民俗博物館です。
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会場内は撮影禁止ですので、唯一撮影可能だった記念写真コーナーのみ。
いかにもな雰囲気で展示されている「顔ハメ」と「人魚のミイラ」。
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買ってきた図録を撮影した画像を少し貼ります。
先の人魚は、昨年この博物館で作ったものだそうです。
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同様の物が、江戸末期から明治初期にかけて沢山輸出されていたそうです。
オランダやイギリスの博物館にも保管されているとか。
ペリーの文献に製造法が書かれているという展示もありました。

1980年代の「安南陶器ニセモノ事件」。
ベトナムの陶器のニセモノがたくさん売られ、偽の発掘作業の映像まで出回ったそうです。
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こういった書画の鑑定の難しさも、率直に説明されていました。
なかなか「なんでも鑑定団」のようなわけには行かないようです。
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ちなみにこちらは、池大雅のホンモノ。
えー、こんな絵がすごい価値があるんですか。
池波正太郎「剣客商売」の中でも、おはるさんが
「子どものいたずら描きみたいな絵」と言っていましたっけ。
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大笑いなのは、こちら。
「ヴュルツブルグの嘘石」
17世紀のヴュルツブルグ大学での出来事だそうです。
ヨハン・ベリンガー教授の元に持ち込まれた、不思議な化石。
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動物や植物はまだしも、月や星や光の化石まで(^^;
今の感覚では大笑いですが、ダーウィンの進化論の100年以上前の時代です。
実は、教授の性格の悪さを快く思わない同僚のたくらみ。
おかげで、教授は全財産を掛けて出版した論文を回収し不遇な晩年を過ごしたとか。

他にも、縄文時代の、貝に似せた土器の装飾品とか。
江戸時代の、安酒をブランド物に偽装する手順とか。
近代の、地方の旧家の宴会でニセモノの屏風や掛け軸を飾った様子とか。
ニセモノにまつわる様々な展示が盛りだくさん。

単なる金もうけ、ホンモノを超えるような意味のある品。研究目的のレプリカ。
現物の面白さもさることながら、それを生み出した人間の面白さまで。
大変に見応えのある企画展でした。

このあとも、大変でした。

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