面白い!「ふしぎの国のバード」
こんなコミックを買いました。
ふしぎの国のバード 1巻 (ビームコミックス)
・作者: 佐々大河
・出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン
・発売日: 2015/05/15
原作は、イザベラ・バード著「日本奥地紀行」という本です。
まずはこちらについて。
明治時代の、英国人の女性旅行家による日本旅行記です。
以下、ウィキペディアから転載します。
1878年(明治11)6月から9月にかけて東京から北海道(蝦夷地)までの旅行の記録で、
明治維新当時の日本の地方の住居、服装、風俗、自然を細かく書き留めてあり、7
近代以前の日本の情勢を知ることのできる資料である。
またアイヌ人に関する記述も豊富にある。
この本は、私もずっと以前に読みました。
舞台は100年以上前、旅をするのが英国人女性という二重構造で、大変面白かったです。
同じような時代について、思い出すことが二つ。
どちらも、この本の描写と一致しています。
まずは、以前見てきた展示です。
「明治のこころ―モースが見た庶民のくらし」
「世界中で日本ほど、子供が親切に取り扱われ、そして子供の為に深い注意が払われる国はない。
ニコニコしている所から判断すると、子供達は朝から晩まで幸福であるらしい。」
http://xelvis.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-8c21.html
それから、どなたもご存知でしょう、有名な俳句。
蚤虱馬の尿する枕もと
【意味】こうやって貧しい旅の宿で寝ていると蚤や虱に苦しめられる。
その上宿で馬を飼っているので馬が尿をする音が響く。
その響きにさえ、ひなびた情緒を感じるのだ。
馬のおしっこに情緒を感じられるのは、芭蕉さんくらいでしょうが(^^;
明治初期でも、蚤虱は相当なものだったようですねぇ。
さて「ふしぎの国のバード」です。
主人公が若くてキレイ、通訳はクールなイケメンといったアレンジは、お約束ということで。
明治時代の人物や風俗風景が丁寧に描かれていて、こちらも大変面白かったですよ。
主人公のバードは日本語が分からないことを、「吹き出し」のでたらめ文字で表現したり。
このような手法は、漫画ならではですね。
内容です。
横浜から出発して日光までの出来事として、先のような、蚤や子どもの描写も出てきます。
そして、少女が初潮を迎え、一人前の女性として扱われるようになるエピソード。
子どもは大切に扱われますが、その子ども時代が、短かったのですねぇ。
「日本奥地紀行」も読み返してみたいですが、視力も気力も知力も足りません(^^;
その代わりに、こんな本を読みかけています。
イザベラ・バードの『日本奥地紀行』を読む (平凡社ライブラリーoffシリーズ)
民俗学者の宮本常一による講演をまとめた本だそうです。
未来社84年刊の「古川古松軒 イサベラ・バード」のイザベラ・バード篇を改題。とのこと。
「日本奥地紀行」の引用と宮本常一の語りが交互に出てきます。
講演の語り口のような文章で、読みやすいのは良いのですが、どうしても冗長になります。
そして、宮本常一の語る「現在の日本」は、30年以上前(^^;
どうもうまく本の中に入れませんが、、、ゆっくり楽しみに読み進めましょう。
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コメント
こんばんは~
面白そうなので 先ほど購入して参りました
近所のブックスタマでも 推薦本に
なっておりましたよ
のんびりじっくり読みたいと 思います
投稿: ロッソ | 2015年6月29日 (月) 21時03分
ロッソさんコメントありがとうございます。
面白い漫画で、結構評判が良いのですね。
ロッソさんにも、気に入って頂けると思いますv(^^)v
明治時代の風俗を絵として見せてくれる、
文学とも実写映画とも違う、
漫画ならではの面白さがありますね(^^)
投稿: | 2015年7月 1日 (水) 00時06分