見てきました「旅の風景 安野光雅 ヨーロッパ周遊旅行」
東京都新宿区の「東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館」で開催されている展覧会です。
旅の風景 安野光雅 ヨーロッパ周遊旅行
画家、絵本作家、装丁家として幅広い分野で創作活動を続けている安野光雅。
なかでも、国内外の取材旅行を通じて取り組んできた風景画は代表的なテーマのひとつです。
安野は1963年に初めてヨーロッパを訪れて以来、各国を旅しながら心に留まった風景を描いてきました。
それらは、鉛筆の柔らかな線に淡い水彩で仕上げられ、静かな旅情をたたえています。
またパノラマの風景を細やかに描き込んだ『旅の絵本』シリーズのように、想像力や遊び心に富んだ風景画も手がけています。
本展は、画家の郷里、島根県津和野町にある安野光雅美術館の所蔵作品から、ヨーロッパの風景に焦点をあて紹介す るものです。
旅先のスケッチにもとづく旅情豊かな風景、絵本のための創作風景など、水彩原画約100点を展示します。
安野光雅が描いた「旅の風景」によるヨーロッパ周遊旅行をお楽しみください。
会期
2015年7月7日(火)~8月23日(日)
観覧料
一般:1000円
大・高校生:600円
シルバー<65歳以上>:800円
中学生以下:無料
障害者無料
安野光雅さんは1926年3月20日生まれ。なんと89歳。
今でも、月に一度の新聞連載を続けています。
去年の夏には、愛知県の豊橋美術博物館で開催された展覧会を見てきました。
私なんぞ、特に絵画に興味がある訳でもないのですが。
情報に疎い私の目に入るのは、それだけ人気があるからなのでしょう。
会場は、新宿駅から歩いてすぐの、損保ジャパン日本興亜本社ビル。43階建ての42階。
1階にちょっとしたロビーがあり、エレベーターは42階に直通。
窓から見える不思議な高層ビルは「モード学園コクーンタワー」。
さて会場です。
平日の午後ですが、そこそこ入場者がいます。
とは言っても、絵画の数枚に一人程度ですので、ゆったりと見られます。
展示内容はイタリア、スペイン、イギリスなど、ヨーロッパの旅のシリーズがメインです。
主に1980年代の出版ですので、作者50~60代の作品となりますね。
自然や街並みのスケッチと共に、その場所にまつわる短文が添えられています。
その他「旅の絵本」や「歌の風景」など。
会場内は撮影禁止ですので、買ってきた図録から、ごく一部のご紹介です。
石積みの壁、草や樹木、葉を落とした樹木の枝の一本一本を、細密な筆致で描き上げています。
精密で清潔感のある描き込み。それでいて、全体としてはレース編みのようにふんわりと柔らかい。
こういった味わいは、原画展ならではの楽しみです。
主に1980年代のスケッチですから、当然トラックや乗用車や自転車も描かれています。
おっ。珍しい。
これは自転車ではなく、バイクのようです。
茶色い部分は良く分かりませんが、小型のモペットなのでしょう。
ネットで似たようなアングルの画像を探してみました。
こんな感じですかねー?
無断借用済みません。
最後に常設展示です。
懐かしい感じの「東郷青児」数点。
そう言えば、こちらも以前展覧会を見ましたっけ。
そして、かの有名な、ゴッホの「ひまわり」など。
バブル絶頂期の1987年3月に旧安田火災が購入したもの。
なんと、3992万1750ドル。当時のレートで約58億円!
この本社ビルが建設費260億円ですよ。その2割以上の金額!
今年の春の映画「劇場版名探偵コナン 業火の向日葵」にも登場したそうです。
画像は公式サイトをキャプチャ。
「そうか~、これがあのバブルを象徴する、有名な絵か~」
せっかくなので、しばらく眺めましたが、特に何の感慨もありません。
おまけです。
損保ジャパン日本興亜本社ビル。
地上43階、地上高200m、開業1976年5月。
三井ビルと住友ビルの間から、東京都庁舎が見えます。
地上48階、地上高243.4m、竣工1990年12月。
モード学園コクーンタワー。
地上50階、地上高203.65m、竣工2008年10月15日。
仮にこれら全部建て直しても、2,520億円あれば間に合うでしょうか。
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