気になる言葉「弊社」
私は、小学館の「ビッグコミックオリジナル」の、長年の愛読者です。
この雑誌は、長期連載の漫画が多いのが特徴だと思います。
そのひとつの「釣りバカ日誌」です。
最新号の中で、こんなシーンがありました。
本社役員の佐々木さんが、地方の現場を視察しています。
これは違うなー。
前も同じようなシーンがあったなー。
小学館のサイトから、意見を送ってみました。
佐々木さんに対して、友池さんが「弊社」と言っています。
これは明らかに誤用と思います。
以前、本社の役員会議でも同様の事例があったように記憶しています。
返事はこうです。
お問合せの件について
「ビッグコミックオリジナル 9/20号」掲載の
「釣りバカ日誌」を確認いたしましたところ、
恐縮ですが特に誤用ではないように 見受けられました。
もし気になる点がございましたら、
下記の編集部へ直接ご相談をしていただけますでしょうか。
やれやれ。
カスタマーサービス担当だそうですので、仕方ないでしょうか。
少し詳しい説明を、返信しました。
早速のご返信、どうもありがとうございます。
「弊」は「物が破れてぼろぼろになる」という意味です。
「弊社」は、自分の会社を「ぼろ会社」と、へりくだっていう言葉です。
従いまして、たとえ上位職制でも、社内の人に使う言葉ではありません。
編集部に転送する旨のメールが来て、終結です。
「ビッグコミックオリジナル 9/20号」に掲載の
「釣りバカ日誌」の内容へのご連絡に関しましては、
お客様からのご指摘として、
こちらより担当部署へ申し伝えさせていただきました。
こういった言い間違いは、自分でも結構ありそうです。
気を付けましょう。
この手の話は、あんまりしつこいと嫌がられます。
気を付けましょう。
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