見てきました「春画展」 その2
遅くなりました。
2016年10月16日(金)に行った「春画展」のご報告です。
会場は撮影禁止ですので、ご参考としてヤフー検索の結果です(^^;
平日の夕方ですが、会場内は結構な混雑です。
年配の、美術愛好家という感じの方が多いです。
一方、若いカップルや女子大生風なども、結構多いんですよ。
そんな方々と、肩が触れるくらい混んだ室内で、このような作品の鑑賞。
どうもねぇ。困りますねぇ。あれこれ思い浮かんでしまいます・・・
気を取り直して、内容の感想です。
公式サイトのトップページは、先の通りです。
鏡に映る足先からも、心情が伝わってくるようです。
視線や指先などの、仕草に込められた情感。
人物だけでなく、四季折々の風情や着物の描写も美しく。
時代も種類もさまざまな、百点以上の展示作。
贅を尽くした超絶技巧の作品もあれば、庶民向けの簡素な単色の豆本など。
そんな決まり文句は、どうでも良いですね。
まぁとにかく、主題はひとつなわけです。
以下、その点についての感想です。
意外にも「特殊なパターン」は少なかったです。
先日の「うらめしや」の多彩さが念頭にあったのですが。
たとえば、無理やりとか特別な嗜好とか、そういうのはごく少なかったです。
相手は、恋人や配偶者やプロなのでしょう、仲良ししている様子がほとんど。
それ以外の「特殊な相手」のものは、ほんの数点。
河童に水中に連れ込まれているもの。
里美八犬伝を題材にした、犬が登場するものなど。
それらの中では、有名な「蛸と海女」がとびぬけです。
この作品は、ウィキペディアにも載っています。
富嶽三十六景の葛飾北斎の作です。
そちらは、富士山を波間や桶の穴に配置するような、斬新な構図が見どころです。
春画でも、その斬新なところを見せてくれているのですね。
それから「胸や全身が露わになっているもの」も、少ないです。
当時、といっても時代の幅も広いですが。
胸やプロポーションに対する関心は、低かったのでしょうか。
とまぁ、絵画を言葉で表現しても、仕方ないですね。
この展示会とは別ですが、浮世絵や春画のパブリックドメインのサイトのご紹介です。
現代に近づくに連れ、衣装の描き方が細かくなっているようです。
会場では、このサイトより数段鮮やかで見事な作品が、沢山ありました。
どこかで見聞きしたのですが、江戸時代後半には、呉服店が浮世絵や春画のスポンサーだったとか。
講談の「亀甲縞」という話を思い出しました。
江戸時代。伊勢の津藩が、財政再建のために「亀甲縞」と名付けた反物を売り込もうと計画。
ところが、江戸に持ってきても全然売れない。
そこで、人気の歌舞伎役者に舞台で着て貰ったら大評判になった。というお話です。
そんな話と同じように。
「この絵と同じ着物で同じことを、ウヒヒヒ」なーんて、考えたのですかね(^^;
まーったく、江戸時代のスケベなオヤジときたら。
「あんたに言われたくないよ!」
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