見てきましたが、、、映画「母と暮らせば」
快晴の土曜日です。急に時間が空きました。
Breva750出動!とも思いましたが、風は強いし・・・
埼玉県熊谷市で、あれこれしてきましょう。
まずは映画「母と暮らせば」です。
イオンシネマは、なんと55歳以上は1,100円(^^)
先日の「杉原千畝 スギハラチウネ」と、太平洋戦争つながり。
ナガサキを舞台にした、私の好きな山田洋次監督の最新作です。
舞台は終戦後3年を経た、昭和23年。
吉永小百合は、長崎で一人暮らしの助産師。
夫を早く亡くし、長男は南方で戦死。
二宮和也が、次男の医大生で原爆で亡くなり遺骨さえなし。
黒木華が、その次男の婚約者で今も独身で小学校の先生。
そんな暮らしの中で、二宮和也が生前の姿のまま亡霊として現れる。
山田洋次監督ですからね。
しみじみとした感動作であることは、間違いありません。
劇場は約120席で、観客は30~40人ほど。
上映中は、あちこちでハナをすする様子。
もちろん私だってそうです。
でもねぇ。
見終わって、どうも納得がいかないんです。
何と言いますか、ちょっと表現が難しいのですが。
「無理やり感動させられた」とでも言いますか。
例えば、こんなシーンです。
小学生の本田望結ちゃん。
年老いたおじいちゃんと姉妹だけの、貧しい暮らしです。
先生の黒木華と「復員局」に行き、お父さんの消息を問い合わせます。
片腕のない係員から告げられた内容は・・・
本田望結ちゃんは悲しみをこらえ「私は長女だから泣いちゃいけない」。
これはもう、誰でも泣けちゃいますよね。
ですがこれでは、映画としての巧拙以前の話になってしまうと思うのです。
先日も書きましたが。
戦艦大和が総攻撃を受け、艦上は怪我人死体ごろごろの阿鼻叫喚。
小学生でも分かる、生理的なレベルで戦争の悲惨さが伝わるでしょう。
これと同じレベルに感じてしまいます。
つまらなかった、ということは、決してありません。
心に残る、美しいシーンも沢山あったのです。
それでもどうも、入り込みきれない。
亡霊が出てくるファンタジーという、形式のせいかとも思います。
例えば、是枝裕和監督の「ワンダフルライフ」とか「ゴースト/ニューヨークの幻」とか。
それぞれ、亡霊の「ルール」があって、それが効果的にストーリーに組み込まれます。
この映画でも、話が進むにつれ、様々なルールが明らかになります。
お母さんにしか姿が見えない。
見えても触ることは出来ない。
どこへでも行けるが、婚約者の姿は意識して見に行かない。
涙を流すと消えてしまう。
これらに気を取られて、連想のように疑問も浮かんで、気が散ってしまいます。
なぜ次男だけ出てきて、夫や長男は出てこないのか?
あの世では、お互いにどうしているのか? とか。
どうにも、困ったものです。
まぁ、私の「気の持ちよう」という気もします。
つい先日「杉原千畝 スギハラチウネ」を見てきたばかりです。
もうしばらく、余韻を楽しんでいれば良かったのに。
2週続けて映画に行って「胃もたれ」したようにも思います。
3月に上映予定の「家族はつらいよ」の予告編も上映されました。
まるで「次は喜劇をやるからね」と、言い訳をしているように感じてしまいます。
わずか3ヶ月後というハイペース。
高齢の山田洋次監督、大丈夫ですかと、気になってしまいます。
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