映画「家族はつらいよ」雑考
再度挙げます。ここ数年の山田洋次監督作品です。
おとうと(2010年) 吉永小百合と笑福亭鶴瓶の、賢姉愚弟+難病
東京家族(2013年) 小津安二郎の名作のリメイク
小さいおうち(2014年) 太平洋戦争当時の、市民生活から東京大空襲
母と暮せば(2015年) 太平洋戦争当時の、ずばり長崎の原爆
家族はつらいよ(2016年) キャッチコピーは「今度は喜劇です」
山田洋次監督は、1931年9月13日生まれ。84歳。
大変失礼ながら「男はつらいよ」の最後が思い起こされます。
寅次郎を演じた渥美清さん。
シリーズ末期で病を得て、第48作の後、68歳で亡くなっています。
例えば先日見た「男はつらいよ ぼくの伯父さん」。48作中の42作目。
この頃から、寅さんは、満男のサポートに回ります。
広くなった額をタオル鉢巻きで隠す。
お店でも、帽子を被ったまま。
ラストでは、団子屋に関係者一同大集合。
旅先から電話してきた寅さんに、順番に声をかける。
もう、これで最終作でもおかしくないようなエンディング。
続く43作「男はつらいよ 寅次郎の休日」では、こうですからね。
困った事があったらな、風に向かってオレの名前を呼べ
伯父さんどっからでも飛んで来てやるから
話を戻します。
先のような、山田洋次監督の、ここ数年の作品。
テーマも内容も、どれも最後の作品でもおかしくないような・・・
エンギでもない事を描いてしまいました。
それだけ、名作揃い。ということで。
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