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2016年5月28日 (土)

ラベル「設備保護洗浄」その2

男性用のトイレの「設備保護洗浄」の続きです。
こんな感じのラベルが貼ってありますよね。

 誰もいなくても、自動で水が流れます。

Toto_1

メーカーは、TOTO株式会社。
これで正式な社名です。
旧社名は東洋陶器株式会社。創業は1917年。
歴史のある大企業ですからね、人員も多く組織も複雑です。
サニタリー事業部の設計開発関連の部門は、ざっとこんな感じ。

・まずはこの機能の特許管理です。
 先に書いたような特許の調査出願管理などは、知的財産管理部の特許管理課の仕事。
 この部署は、理工系よりは法学系の出身者が多いのです。
 地味な仕事に思われますが、他社との類似特許の係争とか、結構大変。

・基礎的な技術については、基礎研究センター。
 陶器の焼成や釉薬などから、センサーや洗浄機能の開発まで。
 大学院卒の地味めな学究肌や、理工系のエンジニア。

・量産製品の機能部分を担当する、機能設計部。
 陶器、機構、制御、流体など各担当者がチームを組みます。
 メンバーは、主に学部卒の元気の良い工学系男子。

・主に外観デザインを担当する、意匠設計部。
 美術系出身ながら、メカも好きというようなタイプ。
 「ホントは俺は、ガンプラかクルマのデザインがしたかった」というような。

先の注意書きラベルは、この意匠設計部の仕事です。
部内の仕事の幅も、結構広いのです。
一番の花形は、シリーズ全体のコンセプトを企画するような、総合デザイン室でしょう。
そして一番地味なのが、こういったラベルなどを担当する、外装課。
スタッフ的な業務は「室」、ライン製品の担当部署は「課」なんですね。

そしてこのラベルは、主にトイレ用品を担当する、外装3課2係の仕事。
担当は、ベテランの池谷APM。
APMは、Assistant Project Manager。係長級。
大人しくて生真面目で、ちょっと理屈っぽい性格。血液型A型。

ラベル設計なんて、地味な仕事ですからね。
社内でも、影で「シール屋さん」なんて、揶揄するような呼ばれ方をしていたり。

それでも、ユーザーが直接目にする部分を担当する、謂わばアンカーなのです。
池谷さんは、密かにそんな自負を持って仕事をしています。

先に書きました「設備保護洗浄」の新システムの商品化の際、彼は考えました。

 新機能搭載の新製品には、動作の注意だけでなく、機能名称は外せないな。

この機能の実装は、機能設計部の制御担当、竹内APMチームの仕事。
池谷さんは、竹内さんとは同期入社で仲が良いのです。
竹内さんがどれほど頑張っていたかも、良く知っています。

こうして、こんなラベルが出来ました。
Toto_2

 人がいなくても、水が流れる
 ことがあります。
 ------------------------
 臭いや排水管のつまりを予防するための
 「設備保護洗浄」です。      S-2316

ところがその後、人事異動がありましてね。
やってきた上司がどうにも・・・池谷さんとソリが合わないんです。

長くなってしまいました。
続きは後ほど。

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