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2016年5月29日 (日)

ラベル「設備保護洗浄」その3

男性用のトイレの「設備保護洗浄」の、続きの続きです。
これで終わりにしますので。

サニタリー事業部 意匠設計1部 外装企画室に、人事異動でやってきた、庄司SPM。
SPMは、Senior Project Manager。外装1課から3課までを統括する、次長級です。

この人が、血液型B型の体育会系。
良く言えば親分肌なのですが、自分に酔ってしまうタイプ。
声も大きく、ガンコで自説を曲げません。

池谷さんとは、どうもソリが合わないんですよ。

 あのさぁ、池谷くん。
 君の設計したラベルは、こうだよね。
   1.無人で水が流れるという「現象」
   2.設備をキレイにするという「目的」
   3.この機能の「名称」
 時々水を流してキレイにする。それは分かる。
 だけど、ユーザーに「名称」まで知らせて、どんな意味があるの?
 こちらの内部事情を押し付ける。
 そういうのを「メーカーのエゴ」って言うんじゃないの?

かくして、男性用小便器の新型では、ラベルも「設変」が入りました。
設計変更のことですね。

前は、こうでした。
Toto_2
 人がいなくても、水が流れる
 ことがあります。
 ------------------------
 臭いや排水管のつまりを予防するための
 「設備保護洗浄」です。      S-2316


設変後は、こうです。
Toto_3
 人がいない場合ても水が流れる
 ことがあります。
 ------------------------
 臭いや排水管のつまりを予防するためです。
         HO4375R

家族とのお出かけで立ち寄った、高速道路の新しいサービスエリア。
トイレで設変後のラベルを見て、あの時の悔しさが蘇る池谷さん。

実は「場合」という単語についても、ひと悶着あったのです。
辞書で調べると、場合=「物事が行われているときの状態」です。
池谷さん、心の中で突っ込みます。

 なんだよ「いない場合」って。
 誰もいなくて何も行われていないんだから、「場合」じゃないだろ。
 「人がいなくても、水が流れる場合があります」なら、分かるけどさ。

あーぁ、せっかくの楽しい休日なのに。
そしてつい、つぶやいてしまうんですねぇ。

 くっそぉー。  ← トイレだけに (^0^)/

隣に並んだ私は、彼に話しかけます。

 分かりますよー、その気持ち。
 私も「設備保護洗浄」は、あっても良いと思います。
 どんな物でも、名前があるなら教えて貰う方が、親しみが湧きますものね。

な~んてね。

 ぷるんぷるん。 シュワ~。



以上は、すべて私の妄想です。念のため。

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