泊まってきました「西伊豆松崎町 長八の宿」
2016年4月30日(土)と5月1日(日)の一泊二日です。
伊豆に行ってきました。
宿泊は、西伊豆の松崎町「長八の宿 山光荘」です。
「つげ義春」という漫画家の「長八の宿」という作品の舞台です。
この漫画家については以前も書いていますので、少し転記します。
「長八の宿」
主人公の青年は、西伊豆の松崎町に出かけ、入江長八の鏝絵細工で有名な「長八の宿」海風荘に泊まった。
主人公は、その宿の下男でひょうきんな性格のジッさんと親しくなり、宿の娘マリのことや、その恋人のことまでを聞かされる。
さて、ホンモノの山光荘です。
おぉー素晴らしい。
漫画の描写そのままの建物。
まずは「長八の間」を見せて頂きました。
この作品の公開は1968年1月ですが、当時の風情そのままです。
この蔵の二階が「長八の間」です。
せっかくの鏝絵が、竹やぶで見えないのが惜しいところ。
ロビーのショーケースには、長八の作品も並んでいます。
談話室と呼んで良いでしょうか。
こちらのガラスケースには、つげ義春の資料。
おぉー素晴らしい。
この漫画の見開きページや、著作「貧困旅行記」。
作中に出てくる、この宿のパンフレット。
そして、つげ義春から毎年届くという年賀状。
描かれているのは、作中の登場人物「ジッさん」と作者。
代表作「ねじ式」の主人公や女医さんなど。
ネットで宿泊予約した際には、「長八の間」は予約済みでした。
人気があるのだと思っていたら、来てみるとこの通りです。
やはり、見学希望者が多いからなのでしょうか。
或いは、狭い階段の二階なので「部屋食」が大変だからかも知れません。
この部屋に限らず、とにかくレトロな旅館なんです。
重たい板戸や古びた室内。トイレやお風呂は共用。
ですが、ウオッシュレット完備で浴室も新しく改装済み。
食事も充分満足でした。
働いているのは、60代位の女性でした。
聞いてみると、女将さんは今年90歳になるとのこと。
なるほど髪は真っ白ですが、会計もきちんとして頂き、お元気なご様子。
別室とは言え「長八の宿」そのままの風情を味わって。
登場人物ご本人に会えて、つげ義春についての話も聞けて。
連休にも関わらず、リーズナブルなお値段。
2015年2月の京都桃山月見館、2015年5月の道後温泉に続き、大満足です。
「貧困旅行記」にも書かれていますが、女将さんの娘さんは都内在住とのこと。
後継者がいるのか、気になります。
また、宿泊客以外の見学は、お断りしているそうです。
興味のある方は、早めのご利用を検討した方が良いかも知れません。
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