見てきましたが、、、映画「追憶の森」
5月5日(木)は、連休最終日です。
さくっと映画を見てきました。
自殺の名所と言われる「青木ヶ原の樹海」が舞台です。
つい先日、4月30日に眺めましたし、わずかですが富士山すそ野ウォークで歩いたこともあります。
アメリカ映画では、どのように描かれているでしょうか。
「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」のガス・バン・サント監督が、
自殺の名所として知られる日本の青木ヶ原樹海を舞台に、
マシュー・マコノヒー&渡辺謙共演で描いたミステリードラマ。
自殺するために青木ヶ原へやって来たアメリカ人男性が、
そこで出会った日本人男性との交流を通じて再生していく姿を描く。
主人公は、アメリカの空港でクルマを鍵も掛けずに放置。
東京行きの便には、荷物も持たないで搭乗。
理由は分かりませんが、明らかに自殺するために日本に向かっています。
そしてタクシーで、青木ヶ原樹海へ向かいます。
そして、樹海の中で偶然日本人に出会います。
その後、二人の彷徨いと、主人公と奥さんの過去が交互に描かれます。
見ているうちに、だんだんと事情が分かってきます。
奥さんとの葛藤や、病気を通して昔の二人に戻れたこと。
改めて、奥さんについて知らないことが沢山あるのに気付いたこと。
好きな色、季節、本。
そして、意外な突然の別離。
うーん。
これは、普通の意味の「ミステリー」ではないですね。
観客にとっては、主人公たちの過去は謎ですが、それは見せ方の問題です。
主人公が、主体的に謎を解いている訳ではないですからね。
これは「ファンタジー」と呼ぶべき作品だろうと思います。
主人公が出会う日本人。奥さんは「キイロ」子どもは「フユ」。
アメリカ人の主人公は、その単語の意味を、帰国後に偶然知ります。
そうか、あれは自分の奥さんの好きな色と季節だったんだ。
ということは、あの日本人は実在ではないのでしょう。
夢か幻か、妖精か霊魂か。
その割に、自殺する気になった理由を、ずいぶんリアルに語っていましたが。
うーん。
とにかく、見ている間、ずっと雑念が付きまといます。
・クルマを1971年のS60クラウンや1967年の510ブルーバードにした意図は?
・樹海の中の、骸骨や首つりやテントの死体は、まぁ「お約束」か
・派手に岩場から転落しても傷が軽いのは、まぁ「お約束」か
もっと納得が行かない点が、数々。
・病気を通して奥さんと再び心が通い合ったのに、なぜ自殺したいほど後悔に苛まれるのか?
・好きな色や季節や本を知らないのが、夫婦関係の上で、どれほどの意味があるのか?
その程度なら、他にも知らないことは幾らでもあるはず
・キイロやフユが奥さんからのメッセージだとしたら、なぜ外国語で伝えるのか?
意図が分からないという意味では、このシーン。
・MRI検査のドームの中で、赤や緑の光線が美しく輝く
実際の機器も、このようなガイドライン光?が照射されるのか?
このシーンを美しく描くのは、どのような意図があるのか?
これはどうも、山田洋次「母と暮らせば」の時と同じです。
とにかく私はもう「生死にまつわるファンタジー」は、ダメのようです。
余談ですが。
さすがは子どもの日。「クレヨンしんちゃん」は満席。
さてと。
気を取り直して、次はこの2本ですね。
・是枝裕和「海よりもまだ深く」5月21日公開予定
・庵野秀明+ 樋口真嗣「シン・ゴジラ」7月29日公開予定
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