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2016年6月28日 (火)

こいつはすごい!ドローン「DJI PHANTOM 4」その5

ドローンから連想して、古い本を引っ張り出しました。

機械のある世界 ちくま文学の森11
 刊行日: 1988/11/25
 編者:安野光雅,森毅、井上ひさし,池内紀
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世界そのものが機械である現代において、世界のなかに機械が存在する物語たちが、不思議にレトロに思える。
ついこの間には、未来派のシンボルであった機械が、いまレトロのコレクションとなる。森毅・解説。

画家の安野光雅によるアンソロジーです。
 私の懐中時計 M・トウェイン (1835年11月30日-1910年4月21日)
 操縦士と自然の力 サン=テグジュペリ (1900年6月29日-1944年7月31日)
 天体嗜好症 稲垣足穂 (1900年12月26日-1977年10月25日)
 流刑地にて カフカ (1883年7月3日-1924年6月3日)
 自転車日記 夏目漱石 (1867年2月9日-1916年12月9日) 他多数

作品名と作者を見るだけで、もうたまりません。
蒸気機関車など、機械が黒光りする鉄で出来ていた時代。
19世紀から20世紀初頭の作品群です。


UFOカメラ
 著者:高斎正

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望遠カメラでUFOを撮影するには、どんなカメラとレンズ、フィルター、フィルムの組み合わせが最適か(『UFOカメラ』)。
テレビの公開録画で超能力者の実演を撮影してみたら(『超能力の写真』)。
苦心して撮ったダイビングの写真を現像すると(『水中写真』)。
編集者が作家たちの繰り出す写真にまつわる無理難題に苦心惨憺して応えるカメラ小説集。
『透け透けカメラ』姉妹編。

主に1970~80年代に活躍したSF作家です。
クルマの架空レースのシリーズが、とても人気がありました。
 ホンダがレースに復帰する時 トクマ・ノベルズ 1976 のち文庫
 ロータリーがインディーに吼える時 トクマ・ノベルズ 1977.9 のち文庫
 ニッサンがルマンを制覇する時 トクマ・ノベルズ 1978.10 のち文庫    他多数
カメラに関する単行本も2冊。
 透け透けカメラ 講談社 1980.1 のち文庫、光文社文庫
 UFOカメラ 講談社 1983.11 のち文庫、光文社文庫
これらのうちの1冊が出てきました。
もちろんフィルムカメラ。オートフォーカスさえまだ珍しかった時代。
そんな時代の、カメラにまつわる軽いSF短編集です。

こちらはね、機械がプラスチックや板金の外装をまとい電気仕掛になった頃。
欧米に追い付き追い越せ。ニコンやホンダやソニーが輝いていた、懐かしい時代。

昔ならねぇ。
文庫本の軽い読み物なら、時速100ページで読めたのですが。

今はもうねぇ。
一日に、短編を一つか二つ。ゆっくりと読み返してみましょう。

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