びっくり 再放送テレビ番組「肝っ玉かあさん」
大昔のテレビ番組「肝っ玉かあさん」というのがありまして。
無料のBS放送「BS12トゥエルビ」で、実に45年ぶりという再放送をしています。
これは懐かしい、当時は家族全員で見た人気のホームドラマです。
録画して見てみました。
まずは番組概要です。
ウィキペディアでは、以下の通りです。
『肝っ玉かあさん』は、1968年から1972年までTBS系で全3シリーズにわたって放送されたテレビドラマ。
通算放送回数は全117回。石井ふく子プロデューサーが主役に抜擢した京塚昌子が、
太った体を生かし、少しおっちょこちょいだがしっかり者の母親を演じて大好評だった。
30%前後の視聴率を誇り、後の『ありがとう』や『渡る世間は鬼ばかり』に通じる人気路線の先駆けとなった。
再放送は第3シリーズ、その第1話のあらすじです。
BS12トゥエルビのサイトでは、以下の通りです。
そば屋「大正庵」では、早朝から五三子(京塚昌子)が一人ではりきっていた。
というのも、長男・一(山口崇)が妻の綾(長山藍子)と娘の九子(細川美恵)とともに、
店の二階に引っ越してくる日だからだ。
九子は五三子にとって初孫、しかもかわいい盛りとあって、うれしくてしかたがないのだ。
ところが、出版社に勤める綾の仕事の都合で、引っ越しは1週間延期になってしまう。
その上、一が九子を連れて綾の実家へ行ったと聞いて五三子はがっかり。
心配した娘の三三子(沢田雅美)は大正庵に来るように一に電話するが…。
最初の放映は私も見ていると思いますが、何しろ45年の記憶のかなた。
正直なところ、内容はほとんど覚えていません。
今回見直して、びっくりです。
登場人物全員が、あきれるような無神経行動を連発。
ほんの少し気を使っていれば避けられる、つまらない行き違いが続発します。
幾つか書いてみます。
・長男の引っ越し当日になって、五三子は長女と部屋の明け渡しの口論
「なぜ二階全部をお兄さん夫婦に?」
「あーもう、うるさい!」
・長男の妻の急な仕事で、引越しは一週間延期
なぜか夫婦と子どもの三人で、妻の実家に顔出し
「大正庵には連絡した?」
「え、あなたがしたんじゃないの?」
・子どもが寝たので、ケーキを食べよう
実家のお母さんはシュークリームを手に取るが、娘いわく
「お母さん、それは九子の好物よ」
・その後、長男は一人で実家の大正庵に顔出し
五三子は孫に会いたくて仕方ない
「孫の九子はどうしたの」
「妻の実家で寝ているよ」
・五三子と長男で、子どもの幼稚園について
「あなたは安月給だから、私は定期預金をしている」
「安月給でも、子どもの教育は自分でやるよ!」
まったくもう、どいつもこいつも。
やたらにタバコを喫うとか大声を出すのは、当時はそんなものでしょう。
長男が実家に戻って同居するのも、当時は常識だったのでしょう。
同様に、当時の人は、これほどまでに無神経だったのですかね?
それとも、あえてのドラマ作りなのでしょうか。
同時代の映画はどうか、軽く調べてみます。
いずれも、今見ても違和感のあまりない名作揃い。
やはり、このドラマ特有の、計算の上での無神経さなのでしょう。
小津安二郎は、少し前。
1961年:小早川家の秋
1962年:秋刀魚の味
山田洋次は全盛期。
1971年:男はつらいよ 純情篇、奮闘篇、寅次郎恋歌
1972年:男はつらいよ 柴又慕情、寅次郎夢枕
そう言えば。
当時は「プロレスを見て興奮した人が、血圧が上がり死亡」!
そんなニュースがありました。
誰もがテレビのフィクションを、本気になって見ていた時代です。
伝説の石井ふく子プロデューサー。
当時の視聴者が、どっぷり感情移入できるドラマを狙ったのでしょうね。
はらはら、やきもき。まるでプロレスのように。
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