ポカリCM「さよならなんて云えないよ」
TVCMつながりで、もうひとつ。
ポカリスエットのCMが気に入っています。
吉田羊さんと鈴木梨央さんが、仲の良い母娘を演じている。
「ポカリ、のまなきゃ。」シリーズと言うのですね。
最新作は「ふたりでゼリーを」編。
二人で、ポカリのゼリー食べたりフトン干したり。
そこに二人の楽しそうな歌声が重なります。
初めて聞く歌で、全部は聞き取れませんが、こんな感じ。
青い空が輝く 太陽と海のあいだ
オッケーよなんて強がりばかりの君を見ているよ
:
美しさ oh baby ポケットの中で魔法をかけて
心から oh baby 優しさだけが溢れてくるね
独特のリズムに乗せて明るい言葉が並んで、これは楽しそうな歌だと思いました。
ちょっと調べたら。
小沢健二さんの「さよならなんて云えないよ」という歌なんですね。
youtubeで探して聞いてみると。
おっ。
へぇー。
「くだらないこと」とか「嫌になるほど」とか。
歌詞としては、あまり聞かないような言葉が次々と出てきます。
何度か聞き返して、歌詞も検索してみると。
あぁ。
なるほど。
「いつか安らぐ時は来るか?」 ということは、今は安らいでいないんですね。
「僕は思う! この瞬間は続くと!」 ということは、続かないのが分かっているんですね。
旅立ちというか、別れの歌なんですね、これ。
例えば「学生時代の仲間が卒業してそれぞれの道を歩む」というような。
心を許した仲間が、離ればなれになる日は近い。
良く晴れた日に、長い坂道を下っている。
「オッケーよ」なんて仲間うちの流行り言葉を使って、
本心を隠して、わざといつもの下らないおしゃべりをしながら。
やがて、下り坂の途中から美しい海が見えてくる。
みんなでこの景色を見ることが、もう二度とないだろうことは、分かっている。
それでも「この瞬間は続く!」なんて思ってみたりして。
今日はまだ北風、でも南風の旅立ちの日は近い。
これから始まる新しい生活の中で、みんなの心も離れてしまうだろう。
そして今日のこの記憶も、消えて忘れてしまうかも知れない。
そんなことのないよう、ポケットの中で魔法をかけて、美しい瞬間を心に刻もう。
「さよなら」なんて言葉は、言わないで。
こんな感じですかね。
明るい曲調と明るい言葉で、あざやかに別れの情景を描き出す。
これはどうも、大したものだと思いました。
吉田羊お母さんと楽しそうに歌っている、娘の鈴木梨央ちゃん。
彼女にも、いつかこの歌が心に沁みる日が来るのでしょう。
以前読んだ、高校生作文コンクールのような記事を思い出しました。
認知症が始まったおばあちゃんが孫の高校生に言った言葉。
「脳は忘れても、心は忘れないから」
小沢健二さんって、名前は聞き覚えがある程度で、歌はぜんぜん知りませんでした。
きっと他にも良いものを作っているでしょう。
後ほどチェックしてみなくては。
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コメント
小沢健二は小澤征爾の甥?だったように記憶してます。かな?
フリッバーズギターだったよね。
投稿: のも | 2017年1月21日 (土) 00時07分
のもさん、コメントどうもです(^^)
ネットでチェックすると.すごい家柄なんですね!
びっくりでした(^^)
投稿: | 2017年1月21日 (土) 23時19分