青空文庫に「彼のオートバイ、彼女の島」その2
2017年7月20日(木) 青空文庫に「彼のオートバイ、彼女の島」(^^) の続きです
いやー。懐かしい物語です。
カワサキ W3 650RS で巡る信州。瀬戸内海の小島。
都心の靖国通りや首都高など。
そして、昭和のナウなヤングの描写(^^;
片岡義男独特の丁寧な情景描写を、ゆっくりと楽しみに読み進めまして。
さぁ、ラストです。
全員に、あらゆるものに、夏の陽が、当たっている。フィルムを巻きあげたぼくは、
「いいですか、撮りますよ」
と、声をあげた。
セルフ・タイマーをかけてファインダーをのぞきなおし、ぼくは小川に言った。
「この記念写真から、なにがはじまるんだろう」
「そんなこと、人にきくなよ」
ぼくは、シャッターを押した。笑っているみんなにむかって、ぼくと小川は、庭を横切って走った。
えぇー???
違うでしょう?
私の記憶では、こうです。
「この記念写真から、なにがはじまるんだろう」
「もう、はじまっているよ」
最後に、以下のような注記がありました。
底本:「彼のオートバイ、彼女の島」角川文庫、角川書店
1980(昭和55)年5月20日初版発行
1990(平成2)年2月30日40版発行
底本の親本:「彼のオートバイ、彼女の島」角川書店
1977(昭和52)年8月30日
青空文庫は、1990年の文庫版を底本としているとのこと。
私が読んだのは、親本と記されたハードカバーです。
何しろ40年前の本ですからね。私の記憶違いでしょうか?
それとも、文庫版で改変されたのでしょうか?
これはやはり、古い書庫から何とか現物を発掘しなくては。
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コメント
こんにちは。ご無沙汰しております。
「この記念写真から、なにがはじまるんだろう」
「そんなこと、人にきくなよ」
角川文庫昭和55年12月20日四版はこう終わっていますね。
バイクはもう本当に開店休業状態です。でも引退はしていませんよ。
投稿: twenty-one | 2017年8月 5日 (土) 18時35分
twenty-oneさん、こんばんは。
この本の文庫版をお持ちでしたか。
確認して頂き、ありがとうございます(^^)
やはりそうですかー。
他にも、違うような気のする所があります。
探しても本が出てこないので、実家の本棚を見てきます。
twenty-oneさん、最近はバイクは開店休業状態ですか。
それでも良いですよね。
この本のキャッチコピーはこうでした。
「夏は単なる季節ではなくて、それは心の状態なんだ」
この考えから行けば、、、
「バイク乗りは行動ではなくて、それは心の状態なんだ」
といったところでしょう(^^)
投稿: 缶コーヒー | 2017年8月 5日 (土) 23時04分