青空文庫に「彼のオートバイ、彼女の島」その3
2017年7月20日(木) 青空文庫に「彼のオートバイ、彼女の島」(^^)
2017年8月 2日(水) 青空文庫に「彼のオートバイ、彼女の島」その2 の続きです
ラストのセリフが記憶と違うのにびっくりして、昔の本を探し出しました。
ハードカバーの「彼のオートバイ、彼女の島」。
1977(昭和52)年8月30日の初版です。
気になるラストシーンを確認。
青空文庫 底本:角川文庫1980(昭和55)年5月20日初版発行
「この記念写真から、なにがはじまるんだろう」
「そんなこと、人にきくなよ」
ハードカバー 1977(昭和52)年8月30日の初版
「この記念写真から、なにがはじまるんだろう」
「もう、はじまっているよ」
へぇー。
もう一か所、バイクの固有名詞が無くなっていて気になったのが、ここです。
青空文庫 底本:角川文庫1980(昭和55)年5月20日初版発行
ぼくは銀行へいき、貯金を全額、ひきおろした。
明るい明日をめざして、すこしずつためにためておいたおかねだ。
五十一万円になっていた。
ハードカバー 1977(昭和52)年8月30日の初版
ぼくは銀行へいき、貯金を全額、ひきおろした。
イタリーのオートバイ、ドウカティ750Sを買うためにためていたおかねだ。
五十一万円になっていた。
これは、W3大好きのコオが、次のバイクを決めているのを、ナシにしたのでしょうか。
それにしても「明るい明日」は、若いコオの言葉としては、違和感がありますねぇ。
もしかすると、他にも相違点があるかも知れません。
雑誌の初出も見たくなります。
角川書店の雑誌「野生時代」1977年1月号です。
ざっと古本を探しましたが、見つかりません。
機会を見つけて、国会図書館でコピーしてきましようか。
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コメント
「明るい明日~」は違和感ありますね。DUCATIに行く途中の腰掛でWに乗っている感じになってしまうのでかえたのでしょうか?
文庫の55年5月初版発行で12月に4版というのは相当売れたのですね。
表紙の礼子さんは大変お綺麗でした。
投稿: twenty-one | 2017年8月 7日 (月) 17時43分
wenty-one さん、こんばんは。
礼子さん、つまり三好礼子さんがモデルだったのですね。
いやー、それは知りませんでした。
言われてみますと、確かに再販が早いですね。
あの頃は空前のバイクブーム、角川ブーム。
片岡義男も大変人気がありましたものね(^^)
投稿: 缶コーヒー | 2017年8月 7日 (月) 23時29分