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2017年8月 6日 (日)

青空文庫に「彼のオートバイ、彼女の島」その3


ラストのセリフが記憶と違うのにびっくりして、昔の本を探し出しました。
ハードカバーの「彼のオートバイ、彼女の島」。
1977(昭和52)年8月30日の初版です。
Kareno_201708

気になるラストシーンを確認。

青空文庫 底本:角川文庫1980(昭和55)年5月20日初版発行

  「この記念写真から、なにがはじまるんだろう」
  「そんなこと、人にきくなよ」

ハードカバー 1977(昭和52)年8月30日の初版

  「この記念写真から、なにがはじまるんだろう」
  「もう、はじまっているよ」

へぇー。
もう一か所、バイクの固有名詞が無くなっていて気になったのが、ここです。

青空文庫 底本:角川文庫1980(昭和55)年5月20日初版発行

  ぼくは銀行へいき、貯金を全額、ひきおろした。
  明るい明日をめざして、すこしずつためにためておいたおかねだ。
  五十一万円になっていた。

ハードカバー 1977(昭和52)年8月30日の初版

  ぼくは銀行へいき、貯金を全額、ひきおろした。
  イタリーのオートバイ、ドウカティ750Sを買うためにためていたおかねだ。
  五十一万円になっていた。

これは、W3大好きのコオが、次のバイクを決めているのを、ナシにしたのでしょうか。
それにしても「明るい明日」は、若いコオの言葉としては、違和感がありますねぇ。

もしかすると、他にも相違点があるかも知れません。

雑誌の初出も見たくなります。
角川書店の雑誌「野生時代」1977年1月号です。
ざっと古本を探しましたが、見つかりません。
機会を見つけて、国会図書館でコピーしてきましようか。

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コメント

「明るい明日~」は違和感ありますね。DUCATIに行く途中の腰掛でWに乗っている感じになってしまうのでかえたのでしょうか?
文庫の55年5月初版発行で12月に4版というのは相当売れたのですね。
表紙の礼子さんは大変お綺麗でした。

投稿: twenty-one | 2017年8月 7日 (月) 17時43分

wenty-one さん、こんばんは。
礼子さん、つまり三好礼子さんがモデルだったのですね。
いやー、それは知りませんでした。

言われてみますと、確かに再販が早いですね。
あの頃は空前のバイクブーム、角川ブーム。
片岡義男も大変人気がありましたものね(^^)

投稿: 缶コーヒー | 2017年8月 7日 (月) 23時29分

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