見てきました!!映画「パターソン」
古今東西、娯楽映画の最高峰、黒沢明の時代劇。
何度見ても楽しい超大作、良いですよねー。
今度は、さっくりと軽いものをひとつ。
映画「パターソン」
妻にキスし、バスを走らせ、愛犬と散歩する、いつもと変わらない日々。
それは美しさと愛に溢れた、かけがえのない物語。
毎日が、新しい
2017年8月26日(土)ロードショー
以前何本かご報告した「淡々系」と言ってよいでしょうか。
舞台は、アメリカ合衆国東部のニュージャージー州にあるパターソン市。
かつてアメリカの工業化の先端を走り、その後の空洞化を経験している場所のようです。
主人公の名前もパターソン。
東京都中野区の中野さんや石川県金沢市の金沢さん、みたいな。
どこにでもいる誰か、ということなのでしょう。
主人公は若い路線バスの運転手。
彼は、毎朝6時過ぎに起き出して。
一人でシリアルの朝食を食べて。
奥さんの用意したランチボックス持って、出勤。
趣味は詩を書くこと。
秘密のノートに書きためて、読者は奥さんだけ。
お昼の休憩時間には、美しい滝の見えるベンチ。
バックには、彼の作った詩が、文字とナレーションで流れます。
奥さんも、ちょっと芸術系。
部屋のカーテンを模様替えをしたり。
ネットショッピングで教則本付きのギターを買ったり。
カップケーキを沢山焼いてバザーで売ったり。
月曜日から始まり、週末まで。
淡々とした日々が綴られます。
まるっきり同じでもなく、小さな変化。
バスのお客さんとか、出逢う人とか。
そうそう。
朝6時過ぎの目覚めのシーンです。
たしか水曜日あたり、奥さんは何も身に付けていませんでした。
ははーん(^^)
滝の見えるベンチで、彼は日本人の旅行者と出会い、詩の話をします。
うまいことを言っていました。
「詩を翻訳して読むのは、レインコートを着てシャワーを浴びるようなものだ」
そこまで言わなくても・・・(^^;
映画も文学も、国際的なコンテンツですからね。
私も、レインコートの一人です。
それでも、ゆったりと良い気分に浸れました。
映画館を出て、青空を見上げて、ぼそぼそ気に入った言葉をつぶやいてみたり。
映画館も、良いところなんですよ。
川崎の「チネチッタ」。イタリア風のおしゃれなシネマコンプレックス。
年間動員数や興業収入で、何度も全国一位になっているそうです。
ここに初めて来たのは、2009年「男はつらいよ」40周年記念上映でした。
そんなことを思い出して、気分は街角詩人から、いきなり寅さんに(^^;
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