« 行ってきました「秩父のダリア園・贄川宿」その2 | トップページ | Breva750で、照葉峡~金精峠~日光いろは坂~杉並木 »

2017年9月28日 (木)

見てきました!!映画「パターソン」

古今東西、娯楽映画の最高峰、黒沢明の時代劇。
七人の侍」「隠し砦の三悪人」「用心棒」「椿三十郎」

何度見ても楽しい超大作、良いですよねー。
今度は、さっくりと軽いものをひとつ。

映画「パターソン」
Peterson_201709
 妻にキスし、バスを走らせ、愛犬と散歩する、いつもと変わらない日々。
 それは美しさと愛に溢れた、かけがえのない物語。
 毎日が、新しい
 2017年8月26日(土)ロードショー

以前何本かご報告した「淡々系」と言ってよいでしょうか。
舞台は、アメリカ合衆国東部のニュージャージー州にあるパターソン市。
かつてアメリカの工業化の先端を走り、その後の空洞化を経験している場所のようです。

主人公の名前もパターソン。
東京都中野区の中野さんや石川県金沢市の金沢さん、みたいな。
どこにでもいる誰か、ということなのでしょう。

主人公は若い路線バスの運転手。
彼は、毎朝6時過ぎに起き出して。
一人でシリアルの朝食を食べて。
奥さんの用意したランチボックス持って、出勤。
趣味は詩を書くこと。
秘密のノートに書きためて、読者は奥さんだけ。
お昼の休憩時間には、美しい滝の見えるベンチ。
バックには、彼の作った詩が、文字とナレーションで流れます。

奥さんも、ちょっと芸術系。
部屋のカーテンを模様替えをしたり。
ネットショッピングで教則本付きのギターを買ったり。
カップケーキを沢山焼いてバザーで売ったり。

月曜日から始まり、週末まで。
淡々とした日々が綴られます。
まるっきり同じでもなく、小さな変化。
バスのお客さんとか、出逢う人とか。

そうそう。
朝6時過ぎの目覚めのシーンです。
たしか水曜日あたり、奥さんは何も身に付けていませんでした。
ははーん(^^)

滝の見えるベンチで、彼は日本人の旅行者と出会い、詩の話をします。
うまいことを言っていました。
「詩を翻訳して読むのは、レインコートを着てシャワーを浴びるようなものだ」
そこまで言わなくても・・・(^^;
映画も文学も、国際的なコンテンツですからね。


私も、レインコートの一人です。
それでも、ゆったりと良い気分に浸れました。
映画館を出て、青空を見上げて、ぼそぼそ気に入った言葉をつぶやいてみたり。

映画館も、良いところなんですよ。
川崎の「チネチッタ」。イタリア風のおしゃれなシネマコンプレックス。
年間動員数や興業収入で、何度も全国一位になっているそうです。
20170927
ここに初めて来たのは、2009年「男はつらいよ」40周年記念上映でした。
そんなことを思い出して、気分は街角詩人から、いきなり寅さんに(^^;

|

« 行ってきました「秩父のダリア園・贄川宿」その2 | トップページ | Breva750で、照葉峡~金精峠~日光いろは坂~杉並木 »

映画など」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 見てきました!!映画「パターソン」:

« 行ってきました「秩父のダリア園・贄川宿」その2 | トップページ | Breva750で、照葉峡~金精峠~日光いろは坂~杉並木 »