行ってきました「江戸東京たてもの園」その5
もうこれ位で終わりにします。
建築家の前川國男の自宅です。
ル・コルビュジエの弟子で、東京文化会館や国会図書館などを手掛けた方。
表札のある門柱は、我が北関東栃木県産の大谷石ですね。
山小屋風の広く明るい吹き抜け。
八王子千人同心組頭と、農家の綱島家
小学生の体験学習などにも活用されているようです。
農家の家屋ですと「田の字」配置が典型と思っていました。
そうではない、年代による配置の変遷も良く分かりました。
収蔵品の展示「武蔵野の歴史と民俗」。
模型と共に詳細な説明パネル。
売店には、和風小物などや建築関係の本など。
というわけで。
たちまち、16時30分の閉館となりました。
大変に見応えがあったのですが。
私は、埼玉県北部在住です。
わざわざ1時間も電車に乗って復元展示を見に行くまでもなく、
近所には、古ぼっちい建物なんて、いくらでもあるのですけどね(^^;
それからもうひとつ。
ここにあるのは「失われてしまうには惜しい」名建築ばかり。
それでは「惜しくない」建築はどうなのか? と思います。
例えば、江戸時代の棟割り長屋は消え去ったとして。
まだ少しは残っている、豪農ではない普通の農家。
昭和のスレートやトタン屋根の庶民の家 とかですね。
棟割り長屋や昭和の団地などの再現展示は、結構あるのですが。
ここ数年で私が見てきただけでも、こんな感じ。
江戸東京博物館のひばりが丘団地
そうでなくて、ホンモノの庶民の家を残すのは、、、やはり難しいでしょうか。
おまけです。
JR東小金井に向かう途中に、下村湖人ゆかりの浴恩館公園。
日本青年館別館「浴恩館」という建物があり、今は文化財センターとして使われているそうです。
下村湖人は、小説「次郎物語」の作者です。
私は小学生の頃、偕成社のジュニア版日本文学名作選で読みました。
この作品を執筆した建物があるとのことだったのですが。
なんと、平成25年に焼失したそうです(^^;
驚いたことに、この選集の全目次がネットに上がっていました。
道はすっかり暗くなりました。
駅まで歩いて、もう帰りましょう。
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