見てきました!!! 映画「バグダッド・カフェ」
今年で8年目のイベント上映「午前十時の映画祭」です。
いずれも「何度も見ている作品を映画館で見直すチャンス」でした。
今回は初めて、1989年の公開当時に見逃したままの未見作です。
「バグダッド・カフェ」
ドイツからの旅行者ジャスミン(M・ゼーゲブレヒト)は、アメリカ旅行中に夫とケンカし車を降りてしまう。
ラスベガス郊外のモハーヴェ砂漠の中にあるさびれたモーテル兼カフェ兼ガソリンスタンド《バグダッド・カフェ》にたどり着いたジャスミンは、しばらく逗留することにした。
しかし、ここには不機嫌な女主人のブレンダ(CCH・パウンダー)や、カフェの敷地に住み着いたルーディ(J・パランス)など、変わり者ばかりが集っている。
だが、心優しいジャスミンの行動に影響を受けたのか、皆の心が少しずつ変化していく。
私が勝手に言っている「淡々系」。
ウィキペディアによれば「当時のミニシアターブームを代表する一作」。
主人公のジャスミンは、かなりぽっちゃりの中年女性です。
汚くてボロっちくて変な人ばかりのカフェに、居付いてしまいます。
女主人のいない間に、お店をすっかり掃除してしまう。
ピアノ好きな息子の演奏に聞き入ったり。
小さい女の子に洋服を見せて仲良くなったり。
だんだんと、この店に馴染んでいきます。
地味な中年女性が、話が進むにつれ明るく愛らしく見えてきます。
このように、主人公の印象が変化していく映画って、結構ありますね。
例えば「E.T.」。
最初は、とぼけた無邪気な子どものよう。
そしてラストでは、慈愛に満ちた父親のよう。
例えば「エレファントマン」。
最初は、薄暗がりの中の奇怪な姿。
そしてラストでは、明るいベッドに横たわる、けなげな姿。
例えば「ゴースト/ニューヨークの幻.」。
インチキ霊媒師のオダ・メイが、サムとモリーを助けて大活躍。
きりがないので、この辺で。
後半では、ジャスミンは絵描きのおっさんにモデルを頼まれます。
何枚も描いているうちに、だんだんと薄着になったり。
さすがにこれは、ちょっとねぇ。
ラストでは、白いワンピース姿やミュージカル風の演出。
いささか唐突ではありますが、気持ちの良い終わり方。
うーん、良かった。
穏やかな良い気持ちで、映画館を出てきました。
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