面白い!!!テレビドラマ「重版出来」その2
以前ちょっと書きました、これです。
2018年1月27日(土) 面白い!!!テレビドラマ「重版出来」
数少ないリンク先の はじめさん からもコメントで面白いと言って頂きました。
こちらの全10話を、全部見てしまいました。
いやー面白い。
見終わってしまうのが惜しいほど。
要所要所を原作と見比べながら、行って戻って二度目の見直しに入っています。
原作まんがも大変面白かったのですが、ドラマ版も素晴らしい。
多彩なエピソードを上手に刈り込んで、更に膨らませています。
第1話について、以前は画面構成についてだけ書きました。
それ以上に、細かく練り込まれていて、たまりません。
第1話
巨匠の三蔵山龍の絵は、加齢と共に姿勢の変化でバランスが狂ってきています。
ここで疑問がわきます。
優秀な担当編集者の五百籏頭さんは、気付いていて何もしなかったのか?
・原作では、担当は五百籏頭さんから黒沢さんに交代したばかり
・テレビでは、急に休職した担当者から五百籏頭さんに交代したばかり
なるほど。
この設定ひとつで、五百籏頭さんの行動の疑問は消えました。
そして「私たちの責任です」という謝罪も、ぐっと重みが増しています。
第7話
巨匠の三蔵山龍のチーフアシスタント沼田渡は、今年で40歳。
ついにプロの夢をあきらめて、実家に帰ります。
・原作では、夜行バスに乗り込むシーンで終わり
・テレビでは、実家の造り酒屋でイラスト入りのポスター「新酒出来!」
あぁ良かった。
プロになった仲間を見て、寂しそうだった沼田さん。
ちゃんと新しい道を歩きはじめたのですね。
最終回では、三蔵山龍の祝賀パーティに菰かぶりを携えて登場。
結婚が決まったと話します。
第6話
中堅編集部員の安田です。
彼は「漫画は作品ではない、商品だ」と言い切るクールな仕事振り。
熱意あふれる主人公の黒沢心にも、厳しい言葉をぶつけます。
彼は、以前は誰よりも熱心な編集者でした。
それが当時担当していた雑誌の廃刊で、辛い思いをして。
利益優先・家族優先の仕事のスタイルに変わったのです。
原作ではさらりと描かれる、編集長の言葉が泣かせます。
それまでは「任せるわ」しか言わなかった編集長。
編:「安井、いつもありがとうな。
お前が確実に稼いでくれるおかげで、他の作品で冒険できる。」
安:「給料分の仕事を、しているだけです。」
安井さんの心の内を、分かっているんですねぇ。
キリが無いので、やめておきます。
劇中の漫画作品や企画書やネットの画面などもしっかり描かれ、もうたまりません。
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