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2018年8月

2018年8月28日 (火)

見てきました「プラモデルとパッケージ原画展」その2 パッケージ原画の作者

プラモデルとパッケージ原画展
 ~昭和のプラモデルからドローンまで大集合~
・日時:2018年7月21日(土)~9月9日(日)
・開館時間:午前9時30分~午後8時30分
・開催場所:「ゆいの森あらかわ」 3階企画展示室
※入場無料
Arakawa2_201808

パッケージ原画の作者紹介文と、展示作品名をご報告します。
私のメモにもとづいて転記しています。
紹介分は原文通りではありませんし、作品も一部漏れています。
もちろん誤記もあるかと思います。
個人の忘備録ですので、ご了承ください。

10人分を一度にまとめるのは無理ですので、追記して行きます。
順番に迷いますが、、、
根本圭助氏は別格として、あとはアイウエオ順とします。


根本圭助 (ねもとけいすけ)
 1935年2月 東京南千住生まれ
 1953年 小松崎茂に師事
 主にテレビキャラクターのマーチャンダイジング用イラスト
 昭和ロマン館館長、昭和の杜博物館理事
 展示作品
 1964年 まらそんゲーム、他子ども向けジグソーパズル3点

池沢早人師 (いけざわさとし)
 1950年8月 千葉県野田市生まれ
 1975年 サーキットの狼連載開始、スーパーカーブームの火付け役
 展示作品
 1998年 サーキットの狼シリーズ
 ランボルギーニイオタ潮来のオックス
 ランボルギーニミウラ飛鳥ミノル
 ランボルギーニカウンタックLP400ハマの黒ヒョウ
 ポルシェ930ターボ早瀬左近
 BMW3.0CSL京極さくら
 ランボルギーニカウンタックLP500ハマの黒ヒョウ
 BMW3.0CSL隼人ピーターソン
 キャラクター(上記+風吹裕也、魅死魔国友)

池松均 (いけまつひとし)
 1938年5月 東京都台東区生まれ
 1968年 独立、学研小学館の雑誌を中心に活躍
 プラモデルでは、レベル、エルエス、童友社など
 航空機、船舶、機関車、自動車などを手掛ける
 別のペンネームは久香英路(くこうえいじ)
 1978年 NASAで開発中のスペースシャトルと対面
 展示作品
 1968年 重巡洋艦鳥海、重巡洋艦妙高、空母信濃
 1969年 C58機関車
 1970年 C11機関車
 1970年 ヨットはるかぜ
 1970年 アストンマーチンDB6
 1970年 フォルクスワーゲンスポーツワゴン
 1971年 アポロ
 1975年 C10機関車、C11機関車、C58機関車

井関高陽 (いせきこうよう)
 1960~70年代 永大、大滝、今井、日東科学など
 自動車やSFものを中心に活躍
 展示作品
 1970年 フォードJ、フォードGT

伊藤展安 (いとうてんあん)
 1936年生まれ 山形県出身
 1955年 小松崎茂に師事、2年後に独立し少年雑誌の挿絵や口絵
 1961年 プラモデル、日東科学、童友社など
 1971年 出版物分野に移り、現在も歴史復元画を中心に活躍
 展示作品
 1963年 メラード号、
 1965年 スロットレーシング フォードコブラ、ロータスフォード、BRM
 1967年 デルタバード、マイティホーク
 1967年 61式戦車
 1968年 1/700戦艦長門、大和、武蔵

梶田達二 (かじたたつじ)
 1936年8月 名古屋市生まれ
 1960年 上京
 多くの雑誌の表紙、口絵、挿絵を描く人気作家
 カバヤのビックワンガム、ショウワやコクヨの絵ノート
 1962年 プラモデル
 青島、今井、大滝、日本模型、東京マルイ、ブルマァク、フジミ、童友社など
 2011年10月 死去享年75歳
 展示作品
 1980年 スーパーライダー アリゾナ、モンタナ、オクラホマ、テキサス、軍団5人

関口猪一郎 (せきぐちいのいちろう)
 1935年 新潟県生まれ
 中央美術学園絵画科卒業。野田朝泉氏に日本画を学ぶ
 昭和50年代後半よりプラモデル玩具業界
 児童出版物で乗り物や動物の世界を描く
 展示作品
 1973年 隼、飛燕、疾風、鍾馗、零戦、雷電

関口敏雄 (せきぐちとしお)
 日本画を中心に活躍していた
 昭和40年代に池松均氏の紹介で初めて童友社のパッケージ
 以降、少年雑誌の挿絵、SF画など
 展示作品
 1965年 ニュースパークX、ニューキングスモッグ
 1967年 キャプテンX
 1968年 マイティジェット1号、3号
 1976年 松風扇風機
 1979年 ゴールデンロッド
 1980年 秘密基地1号~4号
 1983年 U-581 Uボート、伊号-401
 1984年 ホンダシティターボII

横岡匠 (よこおかたくみ)
 1949年 香川県高松市生まれ
 1967年 香川県立高松工芸高校デザイン科卒業
 1968年 日東科学入社
 1982年 独立、ゲーム、玩具などのパッケージデザインなど
 展示作品
 1982年 激突クラッシュカー メルセデスベンツリムジン1910型、オペル1909型
 1989年 桃太郎伝説 金太郎スペシャル、浦島太郎スペシャル、桃太郎スペシャル 他
 1990年 兜義経 他
 1991年 太陽の勇者ファイバード ガードスター、ガードファイヤー 他

吉田昭夫 (よしだあきお)
 1950年 青森県生まれ
 1968年 上京しクラウンモデル入社
 1971年 独立し自動車、戦車、SFものなど
 1974年 雑誌の表紙。以降女性を主に描く
 1998年 CD-ROM画集発行
 展示作品
 1961年 チーターカスタム
 1972年 地中戦車ビッグモグラス
 1972年 フェアレディZ、セリカ1600GT、京都市電、東京市電
 1973年 D51機関車、C62機関車
 1974年 スティングレイ、シービュー号
 1976年 アメリカンショーカー アウトハウス、バスタブ

以上10名の方です。

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2018年8月27日 (月)

見てきました「プラモデルとパッケージ原画展」

事情通の友人Oさんから情報を頂きました。

東京都荒川区の複合施設「ゆいの森あらかわ」の、夏の企画展です。
Arakawa2_201808

プラモデルとパッケージ原画展
 ~昭和のプラモデルからドローンまで大集合~

・日時:2018年7月21日(土)~9月9日(日)
・開館時間:午前9時30分~午後8時30分
・開催場所:「ゆいの森あらかわ」 3階企画展示室
※入場無料

荒川区のサイトでの紹介は、以下の通り。
Arakawa1_201808
 荒川区は、多様な生活関連産業が集積する「ものづくりの街」として発展してきており、ものづくりの盛んな街です。
この、ものづくりを受け継ぐ、区内のプラモデル制作会社株式会社童友社の協力により、今回の「プラモデルとパッケージ原画展」が開催されました。
 企画展では、プラモデル約100点、パッケージの原画は、10人の作者、約90点が展示されています。

JR王子駅から都電に乗り換え、荒川七丁目停留所からすぐです。
ピカピカに新しい建物ですが、おっと残念。
入口ドアの段階で「撮影禁止」。
複合施設ですが、主な機能は図書館ですからね。

広々と居心地の良さそうな建物です。
会場は、3階の企画展示室。
会場には係員はおらず、見学する人もまばらです。
ここでまた、おっと残念。
図録はおろか、展示品目録もなし。
ポスターや開催趣旨のビラさえもありません。

仕方ありません。
筆記用具持込み不可とは書いてありません。
出来る限り手書きでメモを取りましたので、それを元にご報告します。

入口に掲示されていた「童友社の歩み」を一部抜粋します。
主に、他メーカーの金型買取について。

・1963年(昭和38年) 童友社プラモデル第一号を発売
・1965年(昭和40年) 豪州にスロットレーシングカーを大量輸出
・1968年(昭和43年) マルサン商店より金型買取
・1970年(昭和45年) 日本ホビーより1/250戦艦大和の金型買取
・1975年(昭和50年) マッチボックス社より、金型買取
・1978年(昭和53年) 緑商会、相原模型、尾高産業より金型買取
・1980年(昭和55年) マルザンより金型買取
・1982年(昭和57年) 山田模型より金型買取
・1984年(昭和59年) オオタキより1/12ビッグスケール金型買取
・1986年(昭和61年) 日東科学より金型買取

童友社の経営状況については分かりませんが。
とにかく消えていく会社の資産を引き継いでくれて。
あれこれ「復刻版」を出してくれるだけでも、ありがたいと言うべきでしょう。

ウチにも「モグラス三兄弟」など、タンスの肥やしになっています。

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2018年8月22日 (水)

見てきました「しもだて美術館 安野光雅の絵画展 絵本の世界」

2018年8月17日(金)です。

茨城県筑西市 しもだて美術館「安野光雅の絵画展」
Anno_20180805_01 Anno_20180805_02
・前期「御所の花」
 2018年7月7日(土)~2018年8月8日(水)
・後期「絵本の世界」
 2018年8月11日(土)~2018年9月17日(月祝)

2018年8月5日(日)に前期「御所の花」を見てきました。
後期「絵本の世界」も、早めに行くことにします。

土日なら、下館駅で真岡鐵道の蒸気機関車も見られます。
ですが、土日は美術館も混雑するでしょう。
ここは本来の目的優先で、空いていそうな金曜日にします。


というわけで、2018年8月17日(金)です。
まずは、少し早目のお昼。
ネットで探した、ちょっとおしゃれなお店です。
食事と喫茶、ふたつの建物でワンセット「二葉ごはん ・二葉じかん」。
無人駅「下館二高前」のすぐそば。
すぐ目の前が線路です。
窓際の席なら、通過する列車が見られるようです。
20180817_01
ワンピースのお姉さんが、予約をして来店するお店なんですね。
トリカラのバルサミコ酢やオムライスなど、ランチは税込1350円。
奥には畳のお座敷もあり、外観からも元は日本料理のお店だったようです。
上手な商売という感じ。


さて絵画展です。
公式サイトでの紹介文は以下の通り。
 後期「絵本の世界」では、図書館でも人気の「シンデレラ」や「ガリバー旅行記」をはじめ、
 「野なかの薔薇」「蛍の光」などの唱歌の景色を描いた「歌の風景」、
 ウイットに富んだ楽しい「空想工房の絵本」など、70点の絵画作品を展示します。

何しろ長い期間活躍なさっている方です。
ウィキペディアなどで、出版年をチェック。
 ・ガリバー旅行記 1969年
 ・シンデレラ 1974年
 ・空想工房の絵本 1979年
 ・歌の風景 2001年

ガリバーの絵本の文章は、あの井上ひさしさん。
絵の中でも、何か所か登場していました。
メガネと前歯が特徴なので、すぐわかります。

シンデレラは、ヨーロッパの古い民家が素晴らしい。

歌の風景は、様々な歌とそれにまつわる短文と絵。

展示数は前回の「御所の花」の120点に対し70点。
申し訳ないですが草花ばかり沢山並んでいるより、見応えがありました。

ちょうど、朝日新聞でこんな連載が続いています。

語る 人生の贈りもの
安野光雅:10 暮らす人に物語、田舎がいいね

2018年8月20日05時00分
《1960年代、欧州に初めての海外旅行に出かけた》
 旅費は講演料なんかのお金を集めた。1ドルが360円で、たしか500ドルまでしか持っていけない時代です。
 外国ならどこでも良かったんですが、最初に降りたコペンハーゲンはよく覚えています。
まだ東洋人が珍しかったためか、道ですれ違う女性たちが「よく来たね」という感じでニッコリしてくれる。
イングリッド・バーグマンのほほ笑みのように思えて、一生住んでもいいぐらいの感じ。


20180817_02
一階のカフェで休憩。
クリームあんみつ580円。
たっぷりのこってり粒あんに黒蜜とろーり。
うーん、ちょっとヘビー過ぎ。
正面の広場では、盆踊りのやぐらの組み立て中。

あんみつのおかげで、先日見かけたお菓子屋さんは、パス。
火の見やぐらは、ちょっと見てきました。
なんと。
道路をまたぐように設置されていて、下をクルマで通れます。

しもだては、これ位で一区切り。ということで。

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2018年8月21日 (火)

ビッグコミックオリジナルに「あぶさん」

遅ればせながら。
8月4日発売のビッグコミックオリジナルです。
お盆にコンビニで見かけ「あぶさん」を目当てに久し振りに購入。
20180821_1

やはり良いですねぇ。
高校野球の大阪地区予選の「連合チーム」にまつわる話です。
20180821_2

あぶさんやレギュラーの皆さんも少しもお変わりなく、、、って、絵ですから。

以前は毎号楽しみにしていて、今は定期購読をやめてしまったビッグコミックオリジナル。
お盆の行事の合間に、一通り読みました。

あれやこれは、やはり面白いですし。
あれやこれは、ブランクがあっても相変わらずの展開ですし。
ちょっとアレな感じだった連載は、終わっていましたし。

それでも、定期購読を再開するほどの面白さが感じられないのは。
私の読み手としての感受性が衰えているからかも知れません。

ちょっと調べたら「あぶさん」読み切りは、3月にも掲載されていたんですね。
Bco_201803

ついでに書いてしまいます。
この「あぶさん」も、浦沢直樹「夢印- MUJIRUSHI-」も、電子版には未掲載。
紙の雑誌と電子版。
試行錯誤はこれからも続くのでしょう。

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2018年8月14日 (火)

ぼちぼちと、スケッチ練習継続中です

先日の、安野光雅の絵画展にちなみ、一応ご報告です。
さっぱり上達しないのですが、ぼちぼちと続けています。

お盆の行事や来客も多いですし。暑くて仕方がないですし。
撮りためたデジカメ画像を物色して、以前出掛けた古民家です。
輪郭線をダーマトで太く描いて、屋根の丸みを強調して。
アニメ「まんが日本昔ばなし」のような、ほのぼのイラスト風にしたつもりですが。
20180811_01

遠近感とぼかしの練習。
並べた木を塗り分けて、遠近感が出るでしょうか。
20180811_02

んー。
どうにも「日暮れて道遠し」という感じですねぇ。

入門書を何冊も買ったり、その辺のサイトを見たり。
それぞれ体系的な説明になっていても、適当につまみ食い。
今回のように、素晴らしい原画を見たところで、技術が向上するわけもなし。

どこかの絵画教室にでも行って、基礎から教わった方が良いでしょうか・・・

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2018年8月11日 (土)

鷲宮神社で鳥居倒壊(追記あり)

埼玉県久喜市鷲宮の「鷲宮神社」です。
アニメの聖地巡礼で有名な神社。
本日午前10時40分頃に、大きな鳥居が突然倒壊したそうです。

たまたま所用で近くにおりまして。
12時過ぎには、ネットに情報が続々と上がっておりまして。
いかにも野次馬で、ちょっと気が引けましたが。
怪我人もいないようですし、それなら良いかと。
ちょっと見てきました。

で、2時頃の様子です。
左上が一昨年に撮った画像です。
 2016年1月31日(日) ロードスターで鷲宮神社
右上のように、大きな鳥居が根元からぽっきり。
赤いコーンは立っていますが、特に規制もありません。
20180811
野次馬10数人が見物する中、淡々と作業が進みまして。
アタッチメント付きの油圧ショベルで、たちまち片付いてしまいました。

某新聞社の方に声をかけられました。
「倒壊直後の撮影画像お持ちではありませんか」。

すぐに現場に駆けつけて、汗だくで頑張っているのだと思いましたが・・・

帰宅後各誌の情報を見比べますと、某社はどうやら出遅れだったようです(^^;
(早い時点の画像掲載の事例)
Asahi_20180811

友人が、さっそく画像を紹介してくれました。
今年の初詣の際の撮影だそうです。
20180811_2

なるほどー。
これは分かりやすいですねー。
色が違う「根継ぎ」の跡が良く分かります。
その下の茶色い部分は、金属板が巻いてあったようですね。

どうもありがとうございます(^^)

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2018年8月 9日 (木)

見てきました「しもだて美術館 安野光雅の絵画展 御所の花」

2018年8月5日(日)の続きです。

しもだて美術館のある「しもだて地域交流センター アルテリオ」。

アルテリオの意味は、筑西市のホームページによれば、以下の通り。
 アルテはスペイン語で「芸術文化」
 それにトリオ(しもだて地域交流センター・しもだて美術館・市民協働まちづくりサロン
 の「3」課)を組み合わせました。
 さまざまな機能を持つ交流センターを表現しています。

ちなみに「川崎市アートセンター」も同じ「アルテリオ」。
ウィキペディアによれば以下の通り。
 イタリア語「芸術」の「アルテ(arte)」とスペイン語「百合」の「 リリオ(lirio)」をあわせた造語である。

巨大な吹き抜けに空中回廊。鉄とガラスとコンクリート。
一階のロビーには、立派なお神輿の展示。
重さ2トン。実際に担がれる神輿として重さは日本一だそうです。
カフェスペースでは、何やら中高年の方々の会合。
私も抹茶あずき500円。これで体調を整えてと。
20180805_07

エレベーターで3階の美術館へ。

ロビーには、ゆかりの色紙。
以前は「松本零士展」が開催されたようです。
深田恭子さん主演「富豪刑事」の撮影の様子など。
あー、ありましたね。
名画を狙う怪盗に対して、もっと高価な絵画を並べるという話。
確認したら「第2話 美術館の富豪刑事」ですね。

安野光雅グッズもいろいろ。
今回の図録「御所の花」2000円。
愛蔵版5400円は手が出ませんでしたが、これは格安です。
サイン入りの「赤毛のアン」3200円。
岸田衿子氏訳、安野光雅挿絵の新版です。
こちらもちょっと欲しいですが、、、ガマンしておきます。
20180805_08
ガラス張りの回廊から周囲の風景が見えます。
蔵のような建物の向こうに、格好良い望楼。
これも、次回のお楽しみとしましょう。

さて、展示内容です。
Google検索で、こんな絵画です。
Anno_gosyo_201808
吹上御所のお庭に咲く植物を描いた、絵画作品全130点を一堂に展示。
何しろ点数が多いです。さすがの見ごたえ。

皇后陛下ゆかりのバラ「エンプレスミチコ」「プリンセスミチコ」。
プリンスに対してプリンセス、エンペラーに対してエンプレス、ですね。
こういった、やんごとなき花の一方で、ヘビイチゴやススキなどの雑草も。
一面の枝や葉の、精細な描き込みに改めて感心します。

多くは、いつものような鉛筆下書きに透明水彩の優しい仕上がりです。
それ以外のバリエーションも様々。
絡み合う枝を、平面のタイルのように描写したり。
桜の花は、真っ黒の背景に浮かび上がっていたり。

原画をじーっと見て、どういう順に描いているかなど、考えてみます。
鉛筆下書きに透明水彩。
大きな花は、葉や枝を塗り残して、後から花の色を入れるのが基本のようです。
小さな花や実などは、不透明水彩で白を入れ、その上に鮮やかな黄色や赤。

なるほどー。
感心したところで、私のアレが、どうにかなる訳でもないのですが。


ちょうど、こんな新聞連載が始まりました。

 語る 人生の贈りもの
 安野光雅:1 19歳の自分へ「絵を描いているよ」
 今も毎日6時間は描きますね。
 仕事場でも、家でテレビを見ながらでも。
 せっかちだから早くやらないと気が済まない。
 それでも昔より減ってます。くたびれちゃうから。

 《92歳になった今年も、ライフワークの『旅の絵本9』や
 『いずれの日にか国に帰らん』など、新刊が続々。
 『赤毛のアン』といった翻訳ものの挿絵もてがけている》

大したものですねぇ。

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2018年8月 8日 (水)

歩いてきました「下館の街並み」その2

2018年8月5日(日)の続きです。

先の「アルテリオ」のそば、広くてキレイな駅前通りに戻りました。
そろそろお昼にしたいのですが。
食事が出来そうなお店は、中華とおそば屋さんの二軒のみ。
おそば屋さんで「海老おろしそば」780円。
海老天に大根おろしたっぷり。
本当は、うどん屋さんだそうです。
それなら、そちらにすれば良かったかな。
お冷おかわり、おそばの後にアイスコーヒー100円。
ようやく、汗も引きました。
20180805_05

駅前も、一応チェック。
青木繁の陶板画が数点。
市内に滞在したことがあるのにちなみ、設置されたそうです。
面白い雰囲気の和菓子店もありました。
寄ってみれば良かったのですが、次回のお楽しみという事で。
20180805_06
ちょっとレトロな駅舎と、対照的に立派な市役所。
商業ビルとの複合施設のようです。
駅前の一等地に市役所を置く、新しい取り組みかと感心したのですが。
よく見ると、スポーツクラブ美容院パソコンスクール、ヤマザキのYショップ。

先に、おそばを食べてからで良かったです。
腹ぺこ汗だくで駅まで来たら、お店はコンビニだけ・・・という、
ひどい目に遭うところでした。


帰宅後調べたら、ウィキペディアに「下館SPICA」として載っていました。
 1991年に、行政主導型再開発として、サティが中核テナントとして開業。
 その後、紆余曲折を経て、現在の市役所に至る。

広くてきれいな駅前通りについても、言及されていました。
 道路の拡幅事業を切っ掛けに閉店する店舗が多いために
 周辺の商店街の集客力も大きく減少していることも相俟って・・・

うーん。
どこも大変ですねぇ。

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2018年8月 6日 (月)

歩いてきました「下館の街並み」

こんな展示会がありまして。

しもだて美術館「安野光雅の絵画展」
Anno_20180805_01 Anno_20180805_02
・前期「御所の花」
 2018年7月7日(土)~2018年8月8日(水)
・後期「絵本の世界」
 2018年8月11日(土)~2018年9月17日(月祝)

早くしないと、前期が終わってしまいます。

しもだて美術館のある、茨城県筑西市について。
ウィキペディアから抜粋。
 2005年3月に下館市・真壁郡明野町・協和町・関城町が合併して誕生。
 真岡木綿や結城紬などを扱う商業の町として発展、「関東の大阪」と呼ばれるまでになった
とのこと。

毎年恒例「真壁のひな祭り」昨年初めての「結城のひな祭り」。
こちらでも、「近隣のひな祭り」として筑西が紹介されていました。
 2018年2月11日(日) 今年も「真壁のひなまつり」

いつもの決まり文句「イベントでない時に来てみたい」。
ちょうど良い機会です。ついでに周囲も歩いてみます。



前置きが長くなりました、
2018年8月5日(日)、連日の猛暑です。

埼玉の私の地元からは、クルマで2時間足らず。
美術館の入っている「しもだて地域交流センター アルテリオ」地下駐車場にクルマを置いて。

先に外を歩いて、後から美術館を見ることにします。
まずは、すぐ裏の神社にお参りして。
その先の「一木歯科医院」
日曜日で静かでしたが、今も普通に開業しているようです。
大正11(1922)年、国登録有形文化財 第08-0012号
金網を張った上にコンクリートを厚く塗る「鉄網コンクリート仕上げ」。
全国的にも珍しく貴重なもの、だそうです。
坂道から見ると、脇から裏も面白い造りになっています。
20180805_01

国道50号をはさんで、荒川家住宅という建物がふた棟。
昔から、これほどの道路幅だったのでしょうか。
いずれも重厚な「見せ蔵」に後年増築された洋館がくっ付いています。
先の「結城」でも、いくつか見かけた様式です。
北側の「荒七」は酒屋さん。
国登録有形文化財 第08-0007~0011号
平成11年8月23日登録とあります。
三階建て部分がモダンで格好良い。
南側の「荒為」は、今は設計事務所のようです。
漆喰の模様が凝っていますが、最近のデザインでしょうか。
国登録有形文化財 第08-0253~0255号
平成23年7月25日登録とあります。
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少し歩いて、金井町の街並み。
古くからの商家や土蔵が並んでいます。
いささか「歯抜け」ではありますが、結城の問屋街のような感じ。
20180805_03

床屋さんも、なかなかの風情。
古い街並みのお約束。建物は変わっても、間口の狭い「ウナギの寝床」の地割り。
こういった街並みのお約束。一番奥には「薬師堂」
脇には消防団の駐車場。そばには小さな三峰神社
三峰神社のお約束。狛犬は狼です。
20180805_04


とにかく「新記録的な」暑さです。たちまち汗だく。
神社の境内は日陰で風も通り、少しは涼しいですが。
ゆっくり歩いていても、もうダメです。
これはもう、早めに切り上げましょう。

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2018年8月 5日 (日)

補完計画「黒部ダム・トロッコ列車・最後のトロリーバス」その4

2018年7月30日(月)の続きです。

扇沢駅に戻りました。
トンネル内を歩いて「関電トンネル開通当初の工事跡」を見学。
当時の岩盤そのままが剥き出しなのは、今ではここだけだとか。
倉庫として使われていた場所を、見学用に改装したそうです。
当時を再現した人形を眺めたり、岩盤をぺたぺた触ってみたり。
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黒部ダム堰堤も歩きます。
階段220段を上り、ダムを見下ろす展望台へ。
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虹の見える堤体からの観光放水。
先ほどの川床の橋が、はるか彼方に小さく見えます。
20180729_23

以前も見ましたが、建設工事に使用された巨大なコンクリートバケット。
すぐ下の丸い所が、生コンを作っていた場所。
両岸に残る、バケットを吊るしたワイヤーを支える構造体。
事故で亡くなった方の慰霊碑。
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というわけで。
戦後復興から経済成長を支えた、黒部川流域の電源開発の難工事。
その苦労の、ほんの一端でも、感じられたでしょうか。

これで黒部ダム周辺は大体満足、ですが。
こんな所もあるんですよね。

黒部峡谷トロッコ電車終点欅平駅の先には「竪坑エレベーター(高低差200m)」。
それから、紅葉も・・・

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2018年8月 4日 (土)

補完計画「黒部ダム・トロッコ列車・最後のトロリーバス」その3

2018年7月30日(月)です。

快晴の白馬から、関電トンネルトロリーバスの扇沢駅へ。
バスからは長野オリンピックのジャンプ台が見えたり。
今シーズンで廃止が決まっているトロリーバスで黒部ダム駅へ。
通常の出口とは違う方向に進んで、登山道の入り口です。
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深い山のはるか下の方に小さく見える。
川床の仮設木橋まで降ります。
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この山道は「旧日電歩道」と呼ばれる登山道の、ほんの一部です。
ウィキペディアから一部抜粋です。

「日電歩道」の名は、日本電力(日電)が水力発電所の建設に備えた調査を行うために開削したこと
から付けられた。
1925年に着工し、1929年に平(現在の黒部ダム西岸・平ノ小屋付近)まで開通した。

やがて黒部ダムの堤体が見えるようになったところで、道は木橋で右岸側へ渡る。渡ったところから
はダムまで登り坂となり、樹林帯の中をジグザグに登っていく。道がコンクリート舗装になった先に
関電トンネルトロリーバス黒部ダム駅の登山者用出入口があり、登山道としてはここが終点となる。

ここから黒部川の川床まで降ります。
狭くて急だったり、梯子段もありますが。
地元ガイドの方が同行して、安心ペース。
1時間以上かけて、川床へ。
幅1メートル足らずの仮設橋で対岸へ。
おぉー。
足元には、渦巻く清流。
はるか彼方に、黒部ダムの放水が見えます。
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付近には巨大な橋脚。
ダム工事の際は、ここにダンプカーが通れる橋があったそうです。
当然、それなりの道路があったのが、昭和40年代に自然崩壊したとのこと。

というわけで。
この先「旧日電歩道」は、熟練者で踏破に二日かかるという登山道。
素人は、ほんの「さわり」だけで引き返してきた訳ですが。
下り先行、戻りがきつい上りという変則パターン。
結構疲れましたが、充分満足です。

続きは後ほど。

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2018年8月 3日 (金)

補完計画「黒部ダム・トロッコ列車・最後のトロリーバス」その2

2018年7月29日(日)です。

北陸新幹線はくたかで、JRの黒部宇奈月温泉駅。
観光バスで、黒部峡谷鉄道の宇奈月駅へ。
近くの宇奈月黒部川電気記念館などを眺めてから、宇奈月ダムへ。
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国土交通省北陸地方整備局の方が説明してくださいます。
ヘルメットを着用し、展示室とは別のエレベーターで内部へ。

通路には説明パネル。
この通路は、事前に工場で生産する「プレキャスト」工法とのこと。
現場での工事が簡略化され、従来方式より人員も期間も短縮化されるとのこと。
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地元温泉組合の町おこし事業「日本酒の貯蔵熟成」が積んであったり。

さて機能部分の説明です。
まずは、ウィキペディアから抜粋です。
連携排砂事業
宇奈月ダムの大きな特徴は、上流の出し平ダム(関西電力)との連携排砂を実施していることである
上流の侵食が進む黒部川では、大きな黒部ダムでは堆砂が機能の阻害要因にあまりならないに対し、
比較的規模が小さく治水・利水を主目的とする宇奈月ダムでは堆砂により機能が失われる。
しかも、既設の出し平ダムが排砂設備を整えているため、宇奈月ダムも設備を整える必要があった。
そして連携して排砂を行うことで、ダムの堆砂を防ごうとしている。
ダム下部の「排砂ゲート」を駆動する、巨大な油圧シリンダー。
排砂ゲートの構造図。
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ゲートは摩耗を防ぐため、ステンレス板と石版で覆われています。
ダム湖側は、運用開始後は水没して保守が出来ないため、厚さ36㎜のステンレス。

材質はSUS304。
私たち20世紀の少年は、中学生の頃に勉強しましたね。
強くて錆びない画期的な素材「18-8ステンレス」。
18Cr-8Ni=クロム18%ニッケル8%のステンレス合金。

設計寿命は100年!
排水側は、定期的なメンテナンスを想定して、SUS600と石板。
こちらも設計寿命は30年。
なるほどねぇ。
これこそ「地図に残る仕事」というものでしょう。


黒部峡谷鉄道トロッコ列車。
前回は積雪による線路の損傷で、途中までしか乗れませんでした。
今回は終点の欅平駅まで、景観を楽しみながら約80分。
所々に、ティラミスのような万年雪が見えたり。
軽く周辺散策だけでしたが、ここから、じっくり歩いたら面白いでしょう。
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宿泊は、バスで白馬まで移動です。

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2018年8月 2日 (木)

補完計画「黒部ダム・トロッコ列車・最後のトロリーバス」

浦沢直樹の「20世紀少年」。
1970年の大阪万博が重要なモチーフになっています。

私もまさに20世紀の少年ですが。
当時は万博以外にも、様々な出来事に心を動かされました。

例えば「夢の超特急」東海道新幹線、「超高層のあけぼの」霞が関ビル。
そして「黒四ダム」もそのひとつです。

木本正次という方の小説「黒部の太陽」。
中学校の図書館で読んで、大感激しました。
ウィキペディアで再確認します。
 1964年の毎日新聞の連載小説で、完結後に加筆出版。
 石原裕次郎主演の映画が1968年公開。
 映画に合わせて1967年に再版。
私が読んだのは、おそらくこれでしょう。
ちなみに、2009年に新潮社から新装版も出ていました。
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というわけで。
黒部ダムは、このブログで2回ご報告していますが・・・


今度は、某旅行会社の美味しそうな企画です。

あなたの知らない黒部ダムの秘密にせまる!
 ・宇奈月ダムの内部を、国交省の担当者の案内で見学
 ・黒部峡谷トロッコ電車で終点の欅平へ
 ・黒部ダムの河床をハイキング、ダムの放水を下から眺める
 ・関電トンネル内の工事跡を見学

おぉ。
2015年に乗ったトロッコ電車は、途中で折り返し運転で残念でした。
トロリーバスは今シーズンで引退。これが最後のチャンス。

これはもう、行くしかないですね。

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