補完計画「黒部ダム・トロッコ列車・最後のトロリーバス」その2
2018年7月29日(日)です。
北陸新幹線はくたかで、JRの黒部宇奈月温泉駅。
観光バスで、黒部峡谷鉄道の宇奈月駅へ。
近くの宇奈月黒部川電気記念館などを眺めてから、宇奈月ダムへ。
国土交通省北陸地方整備局の方が説明してくださいます。
ヘルメットを着用し、展示室とは別のエレベーターで内部へ。
通路には説明パネル。
この通路は、事前に工場で生産する「プレキャスト」工法とのこと。
現場での工事が簡略化され、従来方式より人員も期間も短縮化されるとのこと。
地元温泉組合の町おこし事業「日本酒の貯蔵熟成」が積んであったり。
さて機能部分の説明です。
まずは、ウィキペディアから抜粋です。
連携排砂事業
宇奈月ダムの大きな特徴は、上流の出し平ダム(関西電力)との連携排砂を実施していることである
。
上流の侵食が進む黒部川では、大きな黒部ダムでは堆砂が機能の阻害要因にあまりならないに対し、
比較的規模が小さく治水・利水を主目的とする宇奈月ダムでは堆砂により機能が失われる。
しかも、既設の出し平ダムが排砂設備を整えているため、宇奈月ダムも設備を整える必要があった。
そして連携して排砂を行うことで、ダムの堆砂を防ごうとしている。
ダム下部の「排砂ゲート」を駆動する、巨大な油圧シリンダー。
排砂ゲートの構造図。
ゲートは摩耗を防ぐため、ステンレス板と石版で覆われています。
ダム湖側は、運用開始後は水没して保守が出来ないため、厚さ36㎜のステンレス。
材質はSUS304。
私たち20世紀の少年は、中学生の頃に勉強しましたね。
強くて錆びない画期的な素材「18-8ステンレス」。
18Cr-8Ni=クロム18%ニッケル8%のステンレス合金。
設計寿命は100年!
排水側は、定期的なメンテナンスを想定して、SUS600と石板。
こちらも設計寿命は30年。
なるほどねぇ。
これこそ「地図に残る仕事」というものでしょう。
黒部峡谷鉄道トロッコ列車。
前回は積雪による線路の損傷で、途中までしか乗れませんでした。
今回は終点の欅平駅まで、景観を楽しみながら約80分。
所々に、ティラミスのような万年雪が見えたり。
軽く周辺散策だけでしたが、ここから、じっくり歩いたら面白いでしょう。
宿泊は、バスで白馬まで移動です。
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