見てきました「しもだて美術館 安野光雅の絵画展 御所の花」
2018年8月5日(日)の続きです。
しもだて美術館のある「しもだて地域交流センター アルテリオ」。
アルテリオの意味は、筑西市のホームページによれば、以下の通り。
アルテはスペイン語で「芸術文化」
それにトリオ(しもだて地域交流センター・しもだて美術館・市民協働まちづくりサロン
の「3」課)を組み合わせました。
さまざまな機能を持つ交流センターを表現しています。
ちなみに「川崎市アートセンター」も同じ「アルテリオ」。
ウィキペディアによれば以下の通り。
イタリア語「芸術」の「アルテ(arte)」とスペイン語「百合」の「 リリオ(lirio)」をあわせた造語である。
巨大な吹き抜けに空中回廊。鉄とガラスとコンクリート。
一階のロビーには、立派なお神輿の展示。
重さ2トン。実際に担がれる神輿として重さは日本一だそうです。
カフェスペースでは、何やら中高年の方々の会合。
私も抹茶あずき500円。これで体調を整えてと。
エレベーターで3階の美術館へ。
ロビーには、ゆかりの色紙。
以前は「松本零士展」が開催されたようです。
深田恭子さん主演「富豪刑事」の撮影の様子など。
あー、ありましたね。
名画を狙う怪盗に対して、もっと高価な絵画を並べるという話。
確認したら「第2話 美術館の富豪刑事」ですね。
安野光雅グッズもいろいろ。
今回の図録「御所の花」2000円。
愛蔵版5400円は手が出ませんでしたが、これは格安です。
サイン入りの「赤毛のアン」3200円。
岸田衿子氏訳、安野光雅挿絵の新版です。
こちらもちょっと欲しいですが、、、ガマンしておきます。
ガラス張りの回廊から周囲の風景が見えます。
蔵のような建物の向こうに、格好良い望楼。
これも、次回のお楽しみとしましょう。
さて、展示内容です。
Google検索で、こんな絵画です。
吹上御所のお庭に咲く植物を描いた、絵画作品全130点を一堂に展示。
何しろ点数が多いです。さすがの見ごたえ。
皇后陛下ゆかりのバラ「エンプレスミチコ」「プリンセスミチコ」。
プリンスに対してプリンセス、エンペラーに対してエンプレス、ですね。
こういった、やんごとなき花の一方で、ヘビイチゴやススキなどの雑草も。
一面の枝や葉の、精細な描き込みに改めて感心します。
多くは、いつものような鉛筆下書きに透明水彩の優しい仕上がりです。
それ以外のバリエーションも様々。
絡み合う枝を、平面のタイルのように描写したり。
桜の花は、真っ黒の背景に浮かび上がっていたり。
原画をじーっと見て、どういう順に描いているかなど、考えてみます。
鉛筆下書きに透明水彩。
大きな花は、葉や枝を塗り残して、後から花の色を入れるのが基本のようです。
小さな花や実などは、不透明水彩で白を入れ、その上に鮮やかな黄色や赤。
なるほどー。
感心したところで、私のアレが、どうにかなる訳でもないのですが。
ちょうど、こんな新聞連載が始まりました。
語る 人生の贈りもの
安野光雅:1 19歳の自分へ「絵を描いているよ」
今も毎日6時間は描きますね。
仕事場でも、家でテレビを見ながらでも。
せっかちだから早くやらないと気が済まない。
それでも昔より減ってます。くたびれちゃうから。
《92歳になった今年も、ライフワークの『旅の絵本9』や
『いずれの日にか国に帰らん』など、新刊が続々。
『赤毛のアン』といった翻訳ものの挿絵もてがけている》
大したものですねぇ。
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