自炊雑考
スキャナつながりで。
今さらですが。
本や雑誌をスキャンしてデータ化することを「自炊」と呼びます。
主な手法は、以下の二種類に大別出来ます。
本を開いてページ毎にフラットベッドスキャナで読み取る「非破壊的自炊」。
バラバラに裁断して一気にシートスルースキャナーで読み取る「破壊的自炊」。
データ化すれば、様々なメリットがあります。
保管スペースは不要、持ち運びや管理も簡単。
自分の持っている本をスキャンして処分して、すっきりさっぱり。
そんな方も多くいらっしゃるようです。
ですが、個人的にはものすごく抵抗があります。
中学1年生の時に買った文庫本、カレル・チャペック「山椒魚戦争」以来。
何冊の本を買ったか分かりません。
どれもこれも、本自体に思い出や愛着があります。
それを、カッターや裁断機でばりばりと破壊する。
非破壊と言っても、水平になるまでぎゅーっと開いて押し付ける。
そんなかわいそうな事は、したくありません。
何とか割り切れるのは、雑誌やガイドブックなどの実用書まで。
どうせ処分するのだと心を閉じて、ばりばりしたり、ぎゅーっとしたりしていました。
ですが。
年には勝てませんねぇ。
自炊のメリットのなかで「読みやすさ」が、とてもありがたくなりました。
還暦を過ぎた私には、昔の文庫本は字が小さくて疲れてしまいます。
ハズキルーペも買ったのですが、ちょっとうっとうしい。
ところが。
スキャンすれば、1ページが縦19インチ液晶画面に、どーんと拡大表示(^^)
この読みやすさが、たまりません。
これなら、若い頃のようにすいすいーっと読み進められます。
だからと言って、自分の本をばりばり破壊なんて、出来ませんしねぇ。
そこで名案。
ブックオフで同じ本を安く買ってきて、心を無にして裁断してスキャン。
40枚単位で分割してから、背表紙部分をカットします。
問題は、同じ本が2冊になってしまうことです(^^;
裁断済の分は、ヤフオクにでも放出しましょうか。
ですが、元々ブックオフで108円です。
手間のわりには、大したお金にはならないでしょうし。
まぁ捨てるよりは良心は痛まないでしょうが。
その一方で「古本屋と印税の問題」が気になってしまう。
天の声が聞こえてきます。
「そこまで気にするなら、電子書籍を買えば良いじゃん」
それはそうなのですが。
未読作品はともかく、持っている本に、もう一度新刊並のお金を払うのは、ちょっと。
我ながら、困ったものです。
ちなみに。
最近の読み返し対象は筒井康隆です。
【世田谷文学館】筒井康隆展
日程 平成30年10月6日(土曜日)から平成30年12月9日(日曜日)
時間 午前10時から午後6時(展覧会入場、ミュージアムショップは午後5時30分まで)
会場 世田谷文学館 (東京都世田谷区南烏山1丁目10番10号)
一昨年、浦沢直樹展を見に行ったところです。
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