見てきました!映画「ビブリア古書堂の事件手帖」その2
それでは現代です。
大輔は祖母の遺品の夏目漱石全集を持って、ビブリア古書堂を訪れます。
お店の入口には、明るく日が当たっています。
ありゃー。
これはダメでしょう。
例えば、私が学生時代に毎日ほっつき歩いた神田の古書店街。
東西に続く靖国通りの南側、つまり北を向いて並んでいます。
言うまでもなく、古書の日焼けを避けているわけで。
まぁねぇ。
映画ですから、見栄え優先で仕方ないとして。
栞子さんは、秘蔵の稀覯本を譲れと、謎の人物から脅されています。
そんな中、アルバイトとして雇われる大輔。
古書のこと以外は引っ込み思案で世間知らずの栞子さん。
一方、本の知識は全くない体育会系の大輔。
そこに同業者の稲垣がからみ、栞子さんと古書の話で盛り上がったり。
微笑ましい光景が続き、クスリと笑わせてくれます。
実はこの稲垣こそ、稀覯本を狙う変質者。
ビブリア古書堂に忍び込み、店頭に飾った偽物をびりびりに引き裂いたり。
大輔が自分が守ると本を持ち帰ったところを、スタンガンで襲ったり。
そしてついに正体を現し、一人お店にいた栞子さんに迫ります。
その後が、もうね(-_-)
妹の文香の機転で、危機を脱するのですが。
あろうことか、栞子さんと大輔は軽ワゴン車で自分のお店から脱出します。
原チャリでそれを追う稲垣。
スバルのサンバーディアスクラシックとホンダのズーマーのカーチェイス(^^;
二人は防波堤に追い詰められ、絶体絶命。
原作小説はミステリーですが、映画はそこに重点を置いていません。
ですので、謎解きが省略されるのは構わないのですが。
だからと言って、原作とは程遠い栞子さんたちの無策振りは、あんまりです。
ターミネーターじゃあるまいし、自分の店から逃げてどうするんだ!
相手がスタンガン持っているのは、元から知ってるだろ!
防波堤だぞ、体当たりすれば海に落とせるだろ!
やれやれ。
要は、恋愛映画なんですね。これ。
私が気に入っている「ビブリアの世界」のパラレルワールドのスピンアウトとして。
赤穂義士になぞらえれば「ビブリア外伝」ということに、しておきましょう。
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