見てきました!映画「ビブリア古書堂の事件手帖」
映画「ビブリア古書堂の事件手帖」が、11月1日から公開されています。
原作小説「ビブリア古書堂の事件手帖」1~7巻、漫画版2種類も大変面白かったです。
主演は、山田洋次各種作品や「重版出来」でおなじみ、私の好きな黒木華さん。
映画の公開を楽しみに待っていました。
ありゃ。
公開わずか1週間で上映回数が激減しています。
これはまずい。急いで見に行かないと。
えーと。
映画は原作のトレースではなく、独自の視点で物語が進みます。
現在と50年前の二組の男女を美しい映像で描いたのは、良かったと思います。
ですが。
主に脚本と言いますかストーリーが、もう、突っ込みどころ満載。
以下ネタバレを含み、ぶつぶつ言います。
映画は、大輔の祖母の絹子の葬式から始まります。
本棚一杯の本が、遺品として残されます。
その中の夏目漱石全集を見て、栞子さんは絹子の秘密を言い当てます。
一冊だけが、田中嘉雄という男から送られたもの。
残りは、その一冊を隠すために絹子が買い足した偽装工作。
その後、現在のドラマと交互に、50年前の絹子と嘉雄の道ならぬ恋が描かれます。
絹子は夫婦で小さな食堂を営んでいます。
高等遊民の嘉雄と出会い、お互いに惹かれあいます。
ついに二人は、駆け落ちを決意。
家を出ようとする絹子に、ダンナさんからひとこと。
「そのお腹の子は俺の子だ」
その一言で、絹子は今の生活に踏みとどまります。
二人の恋の様子が、大変美しい映像で描かれますが、、、
要は、不倫と言いますか、浮気と言いますか。
おっさんの私は、薄暗い食堂でうなだれるダンナさんが、気の毒で仕方ありません。
それでも、偉いもんですねぇ。
先の一言のように、妻の心の揺れも妊娠も、すべてを飲み込もうという覚悟。
原作では、絹子は結婚前からの文学少女です。
そしてこの秘密は、一人で抱えていたようです。
だからこそ、絶対バレないように偽装工作までしたのでしょう。
ところが映画では、読書の楽しみも嘉雄から教わっています。
ということは。
本棚自体が、嘉雄の痕跡なわけで。
ダンナさん、並んでいる本が目に入るだけでも辛いでしょう。
この状況では、1冊の本の偽装工作なんて意味がありません。
絹子だって、それ位は分かると思うのですが。
まぁ、ねぇ。
絹子の行為ですからね、どんなつもりだったかは分かりませんが。
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