« 2018年11月 | トップページ | 2019年1月 »

2018年12月

2018年12月30日 (日)

見てきました「フェルメール展」その2

さて、「フェルメール展」の感想ですが。

私なんぞ、美術に対して特段の知識も感性もありません。
今回も、有名な作家の有名な作品をちょっと見てみようと、思っただけです。
なのですが、思いがけず面白かったですねぇ。

今回の展示は、フェルメールが8点、その前に同時代の画家の作品が40点ほど。
美術鑑賞というより、その時代を想像して楽しくなってしまいました。

初めに、肖像画がずらり。
当時の裕福な人の間では、肖像画を描かせるのが流行したのですって。
お好みの衣装や小物やポーズで、当然ルックスも割増しで描いたのでしょう。
神話画や宗教画は、そのまま絵物語のよう。
少しだけネットから拝借してご紹介。

ヤン・デ・ブライ「ハールレム聖ルカ組合の理事たち」
私たちがデジカメで撮る記念写真みたい。
「ちゃんと男前に描いてくれよ!」って聞こえてくるようです。
Vermeer2018_01
アブラハム・ストルク「捕鯨をするオランダ船」
大きなクジラのほか、白クマやセイウチも描かれています。
見たこともない光景の迫力ある細密画。
さぞ見ごたえがあったことでしょう。

ハブリエル・メツー「手紙を書く男」「手紙を読む女」連作
Vermeer2018_02
チャラい男が書いた手紙を、純真な娘が読んでいる。
脇では使用人の女性が、何か言いたそう。
ふーん、これはちょっとマズくないですか?

ユディト・レイステル「陽気な酒飲み」
ヤン・ミーンセ・モレナール「宿屋デ・クローンの外」
Vermeer2018_03
もう本当に、皆さん楽しそうですねぇ。

さーて、ちょっと楽しく俗っぽい気分で、フェルメールの部屋です。

「牛乳を注ぐ女」「手紙を書く女」
Vermeer2018_04
公式サイトでは「単調な日常の所作を印象的な絵画に仕上げた」ですか。
石原さとみの音声ガイドが語ってくれます。
固くなったパンとミルクで、パンプディングを作るところですって。
黄色い上着は他の作品にも登場。フェルメールのお気に入りだったのだろうと。
なるほどー。ぐっと親しみと興味が湧いてきます。

「ワイングラス」「取り持ち女」
Vermeer2018_05
こちらは更に俗っぽい。
公式サイトでは「室内での色恋沙汰を戒める寓意」ですって。
そうかーこいつ、自分は飲まないで娘にだけワインを飲ませて。
もう下心見えみえ。
もう一枚は、娼家ですって。
女性は後ろから胸に手を伸ばされて、右手はお金を受け取るところ。
男性二人の間の「取り持ち女」つまり「遣り手婆」の目つきときたら。

これは楽しいですねー。
見やすいブックレットと、親しみやすい音声ガイドのおかげですね。
まるで、17世紀のオランダを旅しているみたいでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年12月29日 (土)

見てきました「フェルメール展」

評判の展示会を見てきました。

 フェルメール展 Making the Difference:Vermeer and Dutch Art
 上野の森美術館
 2018年10月5日(金)~2019年2月3日(日)
 作品の展示替え
 「赤い帽子の娘」10/5(金)~12/20(木)
 「取り持ち女」1/9(水)~2/3(日)

 前売券 一般 2,500円(税込)
 当日券 一般 2,700円(税込)

 日時指定入場制
 音声ガイド来場者全員無料

17世紀オランダ絵画の傑作約50点
フェルメールだけではなく、ハブリエル・メツー、ピーテル・デ・ホーホ、ヤン・ステーンら
オランダ同時代の絵画と合わせた約50点を通して、17世紀オランダ絵画の広がりと独創性をご紹介します。
 第1章 オランダ人との出会い:肖像画
 第2章 遠い昔の物語:神話画と宗教画
 第3章 戸外の画家たち:風景画
 第4章 命なきものの美:静物画
 第5章 日々の生活:風俗画
 第6章 光と影:フェルメール

前売券でも2,500円と、良いお値段です。
その代わり、作品解説のブックレットと石原さとみの音声ガイド付きです。
また、フェルメール以外の展示も多くて、見ごたえ充分でした。
20181228_01

ムンク展では、ポケモンが叫んでいましたが。
こちらでは、ミッフィーがミルクを注いでいました。

来年の秋には、9月に永井豪、10月がゴッホだそうです。
http://www.nagai50ten.com
組み合わせがすごい(^^)

展示内容については、後ほど。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年12月27日 (木)

ポケモン「叫び」

オミヤゲを貰いました。
東京都美術館で開催中の「ムンク展―共鳴する魂の叫び」のグッズです。
20181227
ピカチュウとイーブイが叫んでいるクリアファイル。
裏面が、本家ムンクの「叫び」です。
イーブイは肉球が見えています。
それでは、手の向きがちがうんですけど(笑)

公式サイトを見ると、全5種類あって一枚400円。
普段から頭痛持ちのコダック、かなりヤバそう。
Munchpoke_201812

すぐ近くにある、上野の森美術館では「フェルメール展」。
そちらでは、まるちゃんやサザエさんがミルクを注いでいるそうですよ(大嘘)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年12月25日 (火)

毎年恒例

先の「サンタの仮装で自動二輪」と同じ日です。
小川町「吉田家住宅」では、餅つきと門松作りでした。
一昨年以来、恒例となっています。
20181225
ついでにウチの玄関です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年12月24日 (月)

行ってきました(^^) 「サンタの仮装で自動二輪」

2018年12月23日(日)です。

例の匿名掲示板から発生したイベントです。
一応、検索でヒットしないように、固有名詞は避けておきます。

昨年に引き続いて行ってきました。
報告内容は、前回と全く同じです。

参加台数は約50台。道の駅はなぞのを午前10時に出発。
国道254号線を川越まで。
川越市内の観光地を通り抜け、川越水上公園の駐車場まで。
近くで昼食のあと、持ち寄ったプレゼントを児童養護施設に届けて解散です。

すれ違うクルマや歩行者の多くが、笑顔で対応してくれます。
クルマの窓を開けて手を振ってくれたり、ホーンやパッシングしてくれたり。
川越市内では、スマホを向ける方も大勢いました。
Santa_201812

去年よりも、更に反応が良いように感じました。
今回は、私は現地到着が遅くなり、列の最後尾に近い位置でした。
何しろ約50台です。信号待ちなどで列はばらけて長くなります。
すれ違う人も、見ているうちに徐々に気分が乗ってくるのかも知れません。
これはもしかして、意外なコツを発見したのかも(^^)

これまで毎年12月23日の祝日に開催でしたが、来年の日程は未定だそうです。
そうでした。
来年からは、この日は天皇誕生日ではなくなりますからね。
いずれにしても、楽しいイベントとして継続されれば良いなと思います。

私も、あと何年参加できるか分かりません・・・
参加できなくなったら、どこか途中の道端で、応援しましょう。
大きく「乙」と書いたカンバンでも持って。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年12月20日 (木)

講談日記

ちょっと遅れましたが。12月14日は「赤穂浪士討ち入り」の日です。
元禄15年12月14日、とは言っても旧暦です。
今の暦では、1703年1月30日だそうですが。
まぁそういう細かいことは置いておいて。

10月から、夜の散歩のお供に、毎晩「赤穂義士」の講談を聞いていました。
手持ちのCDやYouTubeなどから、約50本。
人気の演目ですと、演者違いで幾つものパターンが聞けます。

例えば「大高源吾と室井其角 両国橋の出会い」


大高源吾ウィキペディアから抜粋。
 俳人宝井其角とも交流があった。
 討ち入りの前夜、煤払竹売に変装して吉良屋敷を探索していた。
 両国橋のたもとで偶然其角と出会った際、
 「西国へ就職が決まった」と別れの挨拶をした忠雄に対し、
 其角は餞に「年の瀬や水の流れと人の身は」と詠んだ。
 これに対し「あした待たるるその宝船」と返し、
 仇討ち決行をほのめかしたという逸話が残る。

大高源吾の煤払竹売の姿を、変装として扱ったり、本当に窮乏している姿としたり。
室井其角を、立派な人物としたり、落語の熊さん八っつぁんのように描いたり。
いずれにしても、決めのセリフはこれ。
松浦壱岐守が、討ち入り決行を察してひとこと。
 「二百六十余大名旗本八万騎の荒肝寒からしむ事態、出来するやも知れぬ」
こういった定番の聞かせどころが、たまりません。

いよいよ討ち入り。
大高源吾は、吉良邸の隣家で口上を述べます。
演者によって、土屋主税の屋敷だったり、反対側の本多家だったり。
 「我ら同志四十七名、亡き主君の無念を晴らし参らせたく、吉良邸に推参」

隣家の返答も、様々なバリエーション。
 「この塀乗り越えて我が屋敷に入るものあらば、打ち捨ててくれよう」
 「当方より高張数多く差し出し、幾分かのご助力仕ろう」
 「ご不自由な品あれば、蝋燭その他何なりと」


さーて。
討ち入りの日も過ぎました。
今度は落語にしましょう。

笑点でもお馴染みだった、先代の三遊亭圓楽さん。
 宮戸川、紺屋高尾、芝浜、文七元結、浜野矩随、短命、船徳、居残り佐平次、・・・
Enraku_201812

明るく笑わせながらも、心にしみる人情話。
年末年始に、じっくりと(^^)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年12月19日 (水)

初体験「アイリスオーヤマ家電」

プリンターインクなど小物を買いに、近所の家電量販店へ行きまして。
ついでに、前から買い替えたかった「布団乾燥機」を購入。

ウチにあるのは、布団の間に「マット」をセットするタイプ。
結構古くてホースが外れてしまい、えいやっと押し込んで使っていました。
最近は、ノズルだけを布団に差し入れるタイプが主流のようです。

パナソニック、日立、シャープなどの製品が並んでいます。
価格帯は、1万円を切るものから2万円を超えるものまで。

それらの中から、ほとんど迷うことなく、これに決定です。
Iris_201812_1

ノズルが2本付いていて、長さを替えてセット出来ます。
各社とも、送風ノズルの形状に工夫を凝らしています。
ですが「2か所から送風」この方が良さそうですねぇ。
Iris_1

そして「布団2セットに同時送風」としても使えます。
温風に多少ムラがあっても、セットしなおす手間を考えれば、この方がずっと便利。

これは、さすがの割り切りです。
そしてその他の点も、良い感じに割り切っています。

ノズルは本体に内蔵せず、飛び出したまま。
まるで、ランドセルの「フィットちゃん」や、バレーボールの「バボちゃん」みたい。
Babofit

そのかわり、本体は思い切り小型軽量。
本体はベージュなのに、ホースと電源コードは純白。
コストダウンのために、専業メーカーの標準品を使っているのかも知れません。
コード収納のフタの成形は、ちょっと歪んでいるし。
シールは曲がって貼ってあるし。
Iris_2

大手メーカーの製品は、違いますよね。
使用後は、きっちり箱型に納まって。
見た目もキレイに塗装仕上げ。
凝った送風ノズル構造。
ナノイーやプラズマクラスターなどの付加機能。
Oth_201812

こういったジャパンクオリティ。
以前は当たり前だと思っていましたが。
でもねぇ。
実用家電ですからねぇ。
見た目はどうでも良いですし、付加機能もいりません。
こだわりのノズル形状も「狭い土俵で僅かな差を競っている」ように感じます。

アイリスオーヤマは、以前は衣装ケースや園芸用品などの雑器メーカーという感じでした。
近年は、家電メーカーをリストラされた技術者を大量採用して家電に進出。
そのために、大阪に開発拠点を新設したというのも、有名な話です。

今回初めて同社の製品を購入して、斬新な発想を初めて実感する機会となりました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年12月17日 (月)

今月の新刊 (^^)「重版出来 12巻」

私が楽しみにしている漫画の最新刊が、連続発売です。

・海街Diary 9巻 12月10日(月)
・重版出来 12巻 12月12日(水)

大事な2冊を、急いで読んでしまっては、もったいない。

海街Diaryは、この巻で完結です。
それから、最終回は先に雑誌連載で読んでいます。

そこで、先に「重版出来」から取りかかります。
Jyuhan12_01

公式サイトでの紹介は、以下の通りです。
Jyuhan12_02
 安井がWEB漫画誌の編集長に…!
 過去のトラウマから、誰よりも利益に対してシビアな安井。
 その安井が新たなフィールドをWebに求めた。
 「売れるモノしか生まれない場を作る」
 「自由でなければ、Web漫画誌の意味がありません」
 この宣言の下での作品募集に対し、届いた原稿の1作は
 以前、心ではなく安井を選んで潰されてしまった東江のものだった。
 心は今度こそ東江とヒット作を作ろうと誓うが、安井がそれを許さず…!?

というわけで。
今回は、ネットへの参入がストーリーの中心となります。

新人漫画家の東江絹さん。
以前、編集部員の安井さんに、ひどい目にあわされた経験があります。
その後大学を卒業して、旅行会社に就職。
オリジナル作品を、今回のWEB漫画誌に投稿します。
職場の上司もすごく良い人そう。
会うのも怖かった安井さんにも、しっかりと意見が言えて。
人間的にも成長した姿が見られて、良かったなぁ~と思います。

人気漫画家の高畑一寸
紙の見開きとネットの縦スクロール、どちらでも効果的なコマ割りの研究。
ストーリー中で説明がありましたが、この作品自体が、それですね。

この巻の一番の泣かせどころ。
かつて雑誌の廃刊で苦労した安井さん。
新しく立ち上げたWEB漫画誌のタイトルは・・・

紙の見開きではこうです。
Jyuhan12_03

そして、縦スクロール。
1ページづつ見ても、感動ひとしお。
Jyuhan12_04


済みません。「欲を言えば」というお話です。

この漫画の面白さの一つは、様々な職種の方の仕事の様子です。
例えば、校正者やフォントデザイナーなど、珍しい仕事が描かれました。
業務上の課題や対応が大変面白かったです。
きっと、しっかりした取材や業務の理解があったのでしょう。
さて今回です。
初登場の職種は、ウェブサイトの開発担当者。
打合せ段階では、面白いアイディアを提示して存在感を出していました。
ですが、その後の開発段階は、ただの激務の描写で終わっていました。

・バグがあって動かない、、、見つけたー!
・事務所の床で、寝袋で仮眠する
・サイトが立ち上がらないという悪夢にうなされる

例えばサイトのデザインなら。
スマホからパソコンまで、どんな大きさの画面にも対応する動的デザイン。
スクリプトのコーディングなら、バグを出しにくい開発手法やフィックスの手順などなど。
「理系ネタ」は、表現が難しいかもしれません。
それでも、それなりにエピソードは拾えると思うのですが。
もしも、実際に「ただの激務」だとしたら、悲しいですよねぇ。


最後に、後半の次のエピソードについて。
不幸な生い立ちの新人漫画家、中田伯くんのお話。
デビュー作の第2巻も順調ながら、人気にわずかな影が。
巨匠の三蔵山龍の助言を得て、長く会っていない父との再会。
はじめての大きな壁にぶつかり、続きは次巻へ。
うわー。
どうなるんでしょう、これ。

今からもう、来年の夏が楽しみです。

 ・・・というように、次巻への「ヒキ」が大事なんだ!
 捉まえた読者を、放すんじゃないぞ!

和田編集長の声が、聞こえてくるようです(^^)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年12月13日 (木)

見てきました「日産ヘリテージコレクション」その3

2018年12月8日(土)です。
日産自動車の歴代車両の展示施設「日産ヘリテージコレクション」の続きです。

イベントとして、ケンメリGT-Rのオープンボンネット。
係の方は、蝶ネクタイ姿。
おぉー。
エンジンルームのスカスカっぷり。
DOHCといえ、ヘッドカバーの大きいこと。
20181208_08
小さな赤い自動車がありました。
説明パネルによりますと、車名は「ダットサン・ベビィ」
1965年、皇太子(今上天皇陛下)ご成婚記念の遊園地「こどもの国」用に作られた、とのこと。
おおっ。
これがアレですか。
中島みゆきの歌と田口トモロヲの語りが、脳裏に浮かびます。

 プロジェクトX 挑戦者たち 第V期 運命のZ計画
 ~世界一売れたスポーツカー伝説~

ウチにあったコミック版から、数ページ抜粋してご報告です。
このクルマは、フェアレディZのチーフデザイナー、松尾良彦氏の仕事だそうです。
ガソリンエンジンにトルコンAT、なるほど普通の自動車並みの構造なのですね。
ウィキペディアによると、愛知機械工業のコニー・グッピーのストック部品が使われたとのこと。
Prox_201812
ついでに、ダットサン210
1958年オーストラリアラリーのクラス優勝シーン、

まだまだ、主要な乗用車やレーシングカーの、歴代モデルがずらり。
個人的な思い入れを語ると終わらなくなるので、やめておきます。
20181208_09

一部レーシングカーを除き、ほとんどが動態保存だそうです。
換気のためでしょうか、多くのクルマは窓を少し開けてあります。
おかげで室内の様子も撮影出来たり。
20181208_10

これは本当にすごいですねぇ。
お弁当持って一日こもりたい位です。

これまでも、様々な自動車メーカーの展示施設を見てきました。
その中でもここは異色です。と言いますか、そもそも展示施設ではないのですね。
ヘリテージコレクション。
つまり、代々継承して行くべき資産の収蔵庫なのですね。

かつての、自信満々のそっけないコピー「技術の日産」が思い出されます。



おまけです。
雑誌「東洋経済」12月15日号は、ちょうど日産特集。
Toyokeizai_20181215_1 Toyokeizai_20181215_2
 ゴーン追放 修羅場が迫る
 日産 危機の全貌
 視界不良のポスト・ゴーン経営
 主導権争いでルノーと泥仕合
 次世代車競争で脱落のおそれ
 カリスマ経営の代償
 ドル箱の北米で急ブレーキ
 商品戦略 日本市場軽視のツケ

がんばれ日産!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2018年12月11日 (火)

見てきました「日産ヘリテージコレクション」その2

2018年12月8日(土)です。
日産自動車の歴代車両の展示施設「日産ヘリテージコレクション」の続きです。

うわー、広い。
まさに「見渡す限り」という感じです。
工場の建屋を、そのまま転用しているのですね。
コンクリートの床や鉄骨むき出しの柱を、塗り替えただけ。
約300のすべてに、説明パネルが置かれています。
以前は背中合わせの配置だったものを、後ろ姿が見えないとの意見で通路を作ったそうです。
前後はともかく、隣り合う車同志の隙間はないので、間には入れません。

2グループに分かれ、ガイドの方が代表的な車種を説明してくれます。
まずはレーシングカー。
R380や381など。エンブレムは七宝焼きだったとか。
20181208_05
近藤真彦の近藤レーシング「マッチのマーチ」とか。

初期のダットサンのマスコットは「兎=脱兎」だったとか。
20181208_06
野球場のリリーフカーとか。
天皇陛下が皇太子時代に運転した、「プリンス・セダン」の現物とか。
日産に吸収合併される前の、プリンス自動車工業ですね。
そんな説明を聞かせて頂きました。

後は、時間いっぱい自由見学です。
ラリーカーは、ボコボコのまま展示されています。
20181208_07
特別な設備はありませんが「顔ハメ」など撮影用パネルが数か所。

えーっと、ちょっと本を探してきます。
続きは後ほど。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2018年12月10日 (月)

見てきました「日産ヘリテージコレクション」

2018年12月8日(土)です。

日産自動車の歴代車両の展示施設「日産ヘリテージコレクション」を見てきました。

概要
 ・場所:神奈川県座間市広野台2-10-1 座間事業所内
 ・展示台数:約300台
 ・展示スペース:約5,600㎡
見学時間
 ・10:00~12:00 40名様まで
 ・14:00~16:00 40名様まで
申し込み方法
 ・公式サイトからオンライン予約

予約は午後からですので、横浜駅前の日産グルーバル本社のロビーも、ちょっと寄ってみます。
Nissan GT-R50 by Italdesign
GT-Rとイタルデザイン社それぞれの50周年の記念車。
12月7日(金)~12月20日(木)までの期間限定展示。
あわせて、レース仕様のケンメリGT-R
20181208_01
こちらの雑誌記事で、両車の関連について書かれていました。
Forbes JAPAN
https://forbesjapan.com/articles/detail/23205
海外で箔をつけてから日本上陸「1億円超え」の日産GT-R50
GT-R50の金色のノーズの輪は、ゼッケン73番のレースカーからインスピレーションを受けていたのだ。

さてと。
JR横浜駅から、相鉄本線さがみ野駅へ。
相鉄バスに乗り、ひばりが丘1丁目停留所から歩いて数分。
来週は「日産車フェア」もあるのですね。
20181208_02
受付からは構内をバスで数百メートル移動します。
着きました。
赤い屋根が目立つだけの、普通の工場建屋です。

ロビーには、現行社のリーフやセレナ。
小型EV「日産ニューモビリティコンセプト」など。
お茶とコーヒーはセルフサービスで無料。
NHK-BS「驚き!日本の底力!」高橋克典さんハマカーンさんのサイン。
このロビーは予約不要で見学可とのこと。
20181208_03
オミヤゲは、小さな缶バッジ。
ついでに書いておきます。
見学後に記入するアンケート用紙には、所有する自動車の記入欄。
日産車以外の場合、日産車を選ばなかった理由も欄もありました。
更に、家族一枚で住所なども書く用紙がありました。
そちらを提出すれば、トレーディングカードが貰えるそうです。
へーえ。
様々な自動車メーカーの展示施設を見てきましたが、こんなのは初めてです。

さて時間になりました。
参加者は約40人。
申込概要から見て、この回も満席という事でしょう。
簡単な概要説明のあと、早速ロビーの説明。
スケジュールは日によって異なり、今日はビデオ視聴などはなしの設定です。
先のような新車から始まり、かつてこの工場で作られたクルマの説明など。
工場の一部閉鎖後に、このような施設に転用されたのですね。
20181208_04
おっ。
懐かしい試作車、ミッドシップ+4WDの、「MID4-II」
1987年発表。
当時のクルマ雑誌の記事も覚えています。
市販化も近いと、楽しげに書かれていたり。
重量バランスの良いミッドシップを4WDにする必要があるかと疑問視されたり。

さーて、この白いゲートの向こうがコレクションです。
続きは後ほど。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年12月 9日 (日)

さすがです「ザ! 鉄腕! DASH!!」

日曜夜のテレビ番組「ザ! 鉄腕! DASH!!」です。
かなり細かい話ですが。

先週の回で、松岡昌宏さんが麻婆茄子を作っていました。
中華鍋でひき肉と茄子を炒め、続いて調味料を投入。
その際に、小鉢の内側に付いた調味料を、茄子で拭うようにして入れていました。
Dash_201812_1
おー、さすが。
私もよく、これをやります。

普通の料理番組を見ていて、結構気になるんですよね。
小さなガラス容器に入ったマヨネーズや豆板醤などを、スプーンでちゃちゃっと入れて。
容器の内側に、べったりと残っていたりします。
家であれをやったら、残りが勿体ないし、洗うのも大変ですからね。

この番組では、料理に限らず、農作業や土木作業のシーンが良く出てきます。
もちろん忙しい人気タレントの方々です。
彼らが全工程をやり切っているはずはありません。
それでも、このようなちょっとした仕草で「本気度」が分かるように思います。
Dash_201812_2

ついでに書いてしまいます。
この番組のコーナーで「グリル厄介」というのがありまして。
川や池の外来種の魚などを捕獲して、料理して食べるというものです。
その際のナレーションが、こんな感じ。
 「罪はないけど厄介もの」
そうですよね。
本来の生態系を破壊するからといって、その個体に悪意がある訳ではありません。
この意味で「厄介」とは、うまい表現だと思います。


それにひきかえ。

他局で「池の水をどうとかする」という番組がありまして。
すでに批判も出ているようで、尻馬に乗るのも少し気が引けますが。

私が以前見た時のお笑いタレントは、こんな感じでした。

 外来種が在来種を捕食することを「悪行」と呼ぶ
 一般参加の小学生が拾った物を、骨董的な見方で「価値がない」と無視する

こういうところで「見えてしまう」ものだなーと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年12月 7日 (金)

見てきました「世田谷文学館 筒井康隆展」その3

通常展示も、見どころたっぷり。
ハヤカワの、ポケットミステリと同じ新書版サイズのSFシリーズが、ずらり。
20181202_09 20181202_10

雑誌「暮らしの手帳」のバックナンバー。
ぺらぺらめくっていたら「自動販売機で水があれば良いのに」という投書記事。
1978年当時は、水やスポーツドリンクは売っていなかったですね。
20181202_13 20181202_14

2014年に開催された「日本SF展」の図録もありました。
少年マガジンでしょうか、大伴昌司の多色刷り「サンダーバード図解」の復刻、たまりません。
20181202_11 20181202_12

その他にも、ポパイやブルータスのバックナンバーや、植草甚一などなど。

キリがないので、この辺で。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年12月 5日 (水)

見てきました「世田谷文学館 筒井康隆展」その2

2018年12月2日(日)です。

世田谷文学館は、京王線芦花公園駅から歩いて5分ほど。
3年前の「浦沢直樹展」以来です。
20181202_01 20181202_02
会場は二階です。
会場内は撮影禁止ですので、画像はこれだけです。
失礼して、購入した図録を少し撮影してご報告します。

会場内は、筒井康隆の年表がベニヤ板のパネルとしてつり下がっています。
まるで迷路のようにしつらえてあり、所々に穴も。
その間に、生原稿や著作などの展示物が隠れています。
20181202_03 20181202_04
やはりSF黎明期の物が面白いですねぇ。
発足当時の「SF作家クラブ」のエピソード。
旅館の看板に「歓迎 SFサッカークラブ」と書かれてしまった。
その現物の記念写真。

東海村の原子力研究施設の見学に行った際の記念写真もありました。
星新一が「原子力=はらこつとむ」研究所と茶化したとか。
何かまともな質問をと考え「あの柱は何ですか?」と聞いたら、、、
「天井を支えています」と返事があったとか。
当時は、そんな楽屋落ちのような雑誌記事を良く見かけたものでした。

万年筆で書かれた手書き原稿が、数多く展示されていました。
大変見やすい文字で、これ自体が大したものだと感じます。
さすがに、浦澤直樹のように全部読み切るというわけにも行きませんが。
1979年の「大いなる助走」では、原稿の一部がカバーに使われていましたっけ。
20181202_05 20181202_06
1984年の「虚構船団」の原稿にはびっくり。
この小説は、宇宙船の乗組員が文房具だという大変ユニークな内容です。
原稿も、雲形定規や棒グラフや図表などが続々登場。
私は、漠然と漫画原稿のような図表が別紙として添付されているように思っていたのですが。
まさかこんなものだとは。

ワープロも展示されていました。
シャープの書院です。
ブラウン管に3.5インチフロッピードライブを2連装。
型番はWD-650とありました。
ネットで調べても、この製品の情報が見つかりません。
近いものでは、ブラウン管のWD-540が1987年5月、液晶のWD-A340が1990年6月。
この中間の頃の製品だろうと思います。
原稿は、懐かしい16か24ドットの粗い文字で印刷されていました。
20181202_07 20181202_08
私も学生時代に読んでいた、雑誌「面白半分」。
この雑誌は、様々な文学者が半年単位で編集長になるという面白い形式でした。
その中の、1977年頃の筒井康隆時代の号が展示されていました。
見開きで面白いページが紹介されています。
後に画家になる息子さんの、小学生の頃に書いた4コマ漫画。
タモリの原稿が届かず、白紙のまま発行されたページなど。

余談ですが、編集長は通常半年で交代するところ、筒井康隆は1年間続けています。
筒井康隆のパロディ短歌は、今でも覚えています。
 つついつつ おもしろはんぶのへしぐれて
 さとのはさんの たすけもぞする
結局、発行人の佐藤嘉尚さんは破産し、この雑誌は1980年で終わっています。

へぇ。
年表を見ると、社会福祉法人埼玉福祉会という団体が大型活字本を二冊出しています。
 2000年「農協 月へ行く」
 2007年「富豪刑事」
図書館で見かけるやつですね。近所の図書館で探してみましょう。

お。
年表の中で、間違い発見。
1997年に「ミクロ会計」の団体で講演を行っているとありますが、
これは「ミロク会計」の間違いですねぇ。
係の方に話したら、すでに指摘があり承知しているのですって。
やれやれ。

映像展示は、大昔の映画や演劇のみ。
演劇は、自らが俳優として出演したチェーホフ作「かもめ。
映画は、「スタア」1986年、「俗物図鑑」1986年。

欲を言えば「時をかける少女」の、映像展示でもあればと。
キリがないので、この辺で。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年12月 4日 (火)

見てきました「世田谷文学館 筒井康隆展」

10月から開催中の展示会です。

筒井康隆 展
2018年10月6日(土)~12月9日(日)、一般800円
なんだかものすごい、開催概要・・・
『時をかける少女』『七瀬ふたたび』『虚人たち』『虚航船団』『旅のラゴス』『残像に口紅を』『文学部唯野教授』『モナドの領域』…、
エンターテインメントと純文学の垣根を自由に越境、常に読者を驚かせ、魅了し続ける作家・筒井康隆。
既存の文学・概念をぶち壊し、その文学を形容することばを探しても、並べたその先から陳腐化してしまう、完全降伏せざるを得ない唯一無二の存在です。
2018年、世田谷文学館は現代文学最高峰「筒井康隆」に挑みます。
すべてにおいて規格外のこの作家の魅力を、初公開の原稿ほか多彩な資料と、独創的な展示空間でお伝えします。
Tsutsui_201812_1 Tsutsui_201812_2

トークイベントや記念対談などに応募しましたが、全滅。
おかげでモチベーションが下がり、閉幕直前での見学となりました(^^;

日本SFの御三家と言えば、星新一、小松左京、筒井康隆。
1970年代には、こんなたとえ話が良く出てきました。
 星新一が先駆者として道を拓き
 小松左京がブルドーザーで地ならし、
 その後、筒井康隆が口笛を吹きながらスポーツカーでやって来る

1970年に中学生になった私は、これらの方の文庫本を買い揃えるのが楽しみでした。
他にも、平井和正半村良眉村卓光瀬龍高斎正広瀬正といった方々。
その後アルバイトでお小遣いに余裕が出る年頃には、ハードカバーの新作を楽しみにして。
朝の通学電車で「ねぇ、今度出た新作読んだ?」などと話すのが楽しみだったり。
日本SF小説の第一期をリアルタイムで体験する。
思えば、ずいぶんと幸せな話です。

中でも、筒井康隆の初期のナンセンスやブラックユーモアに満ちた作品群は、好きでした。
少し背伸びをしたい中高生には、まさにツボだったように思い出されます。
その後の筒井康隆の作風の変化も、私にはちょうど良かったように思います。

前置きが長すぎです。
感想などは、のちほど。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年12月 2日 (日)

行ってきました「九州・黒川温泉~熊本」

2018年11月25日(日)です。

阿蘇山の北側の大観峰。
どこまでも続く雄大な光景。
クルマではなく、バイクで走ってみたいですねぇ。
20181125_01

工事中のう回路で、偶然みつけた石畳。
参勤交代の道だったのですって。
地元の方が、草刈作業の準備中でした。
20181125_02
熊本空港には、がんばろう熊本、漫画家の色紙コーナー。
ハリスの旋風、ワンピース、風の大地、バガボンド、カイジなどなど。
パネルのよろしくメカドッグは、作者の次原隆二が福岡県鞍手町出身。
シティハンターは、作者の北条司が福岡県小倉市出身。
武者は誰の作品なのでしょう、私は分かりません。

というわけです。
長崎の辛い歴史と祈りの場所、歴史に彩られた港町の風情。
熊本の被災状況と明るく広い空。
阿蘇山周辺の雄大な光景。
どこも心に残る場所ばかりでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年12月 1日 (土)

行ってきました「九州・熊本~黒川温泉」

2018年11月24日(土)です。

熊本市の水前寺成趣園。高校生以上400円。
透き通る水の池に大きな鯉が悠然と泳ぐ、大変美しい庭園でした。
門前の土産物店のおばちゃん。
後ろのポスターには、ご本人が写っています(^^)
名物のいきなり団子は、サツマイモの薄切が入った大福という感じ。
あんこぎっしりの大福などよりも軽い食感で、大変美味しかったです。
20181124_01
国道325号、南阿蘇の素晴らしい光景。

昼食は、高森町の高森田楽保存会です。
囲炉裏端には、お皿や箸と共に手袋が一つだけ。
串の向きを自分で変えるためですって。
20181124_02
高森田楽コース 1,890円
 串が四本、こんにゃくと山菜、お豆腐、鶴の子芋、山女魚
 生揚げひと皿、とうきびご飯、香のもの、山菜だんご汁
だんご汁に入れる唐辛子も、ざく切りの手作り。
これは楽しいですねぇ。
きょろきょろしていると、経営者の息子さんが店内を案内してくれました。
蒋介石や孫文の書があったり。
先代が、さだまさしの映画「長江」に関わった時のものだそうです。
これは楽しい。
「身も心も温まる」とは、こういうお店のことですね。

阿蘇神社です。
こちらも先の熊本地震で楼門と拝殿が倒壊。
奥の三棟の神殿が丸見えになっています。
20181124_03
手水は、キレイな湧水が勢いよく迸っています。
更に阿蘇の素晴らしい光景を楽しみつつ、、、

黒川温泉に到着。
小さな温泉町ですが、外国人や若い人で賑わっています。
民家が並ぶ路地や狭い石段まで、散策路として整備されています。
若い人が行列するパティスリーがあったり。
初めて見る「顔湯」があったり。
20181124_04
三か所の露天風呂に入れる入湯手形は1500円。
温泉街でよく見かけるプランですが、ここが最初だそうです。
公式サイトのキャッチコピー「温泉街全体がまるでひとつの旅館のように。」
なるほど。
温泉街全体でのリニューアルの成功事例ですね。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2018年11月 | トップページ | 2019年1月 »