MFゴースト続報「映像記憶」その2
カナタくんの特殊な「映像記憶」能力に関して、もう少し。
ヤングマガジン2019年08号、MFゴースト 第53話 うけつがれた感覚
前作「頭文字D」の藤原拓海くんの場合です。
彼のコース把握についての超人的なエピソードには、事欠きません。
・自車のライトを消して、先行車のヘッドライトの視界だけを頼りに追走する
・雨の降る街灯もない狭い峠道で、正確に路肩に合わせて走る
その前提として、才能だけでなく訓練の成果という面も描かれています。
・秋名の峠は、とうふの配達で中学生の頃から毎日走り込んでいる
・プロジェクトDの遠征では、事前撮影したビデオを繰り返し見てから現地入りする
それに対してして、カナタくんの場合。
英国のドライビングスクール出身とはいえ、日本での練習の描写は全くなし。
にもかかわらず、あっと驚くレース結果。
その理由は「映像記憶」の能力にあった、ということでしょうか?
この点では、カナタくんは拓海くんを超える、ということでしょうか?
今回の話に戻ります。
西園寺の由美子ママは、カナタくんのお母さんキャサリンと美大で友人だったそうです。
そして「画家としての天才的な感覚が受け継がれている」と語ります。
うーん、これはどうですかねぇ。
ここで現実の事例です。
画家では「裸の大将」こと山下清が有名です。
小説家では、谷崎潤一郎や三島由紀夫も同様な能力の持ち主だったとか。
銀座のママが、客の顔を名刺と共に画像として記憶するとか。
つまり、必ずしも「映像記憶の能力=絵の才能」ではないでしょう。
もちろん、カナタくんに「映像記憶の能力+絵の才能」が遺伝しているかも知れませんが。
ついでに、一般論として「映像記憶」について。
当然ですが「記憶」と「理解」は、全く別のことです。
例えば、知らない外国語の本や難解な学術論文を映像として記憶しても、、、
当然、内容は理解出来ないでしょう。
更に想像です。
この能力を持ちながら、絵画や文学や運転などの才能に恵まれない人もいるでしょう。
それらの方は、せいぜい「暗記科目は得意だった」程度の、平凡な人生を送っているかも知れません。
さーて。
今後、この能力がどうストーリーに関わってくるのでしょうか?
まさか、由美子ママの言うとおり「画家としての才能」が開花したりして(^^;
それとも「頭文字D」でも幾つかある、放ったらかしになるのでしょうか?
ちょっと楽しみです。
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