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2019年5月

2019年5月30日 (木)

見てきました!!! 映画「空母いぶき」その2

映画「空母いぶき」良かったです。
私はもう、大満足でした。

憲法9条下での専守防衛のあり方などの制約は、原作通りにうまく描かれていたと思います。
戦闘シーンは、原作の主要な部分を、迫力ある映像としてしっかり見せてくれました。
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総理大臣の人物造形について。
原作では、いかにも腹が据わった人物でした。
それでも緊張のあまり、洗面所で嘔吐する様子が描かれていました。
一方、この映画では。
もともと体調が悪そうで、水筒らしいものを持っています。
ビッグコミックのインタビュー記事では「漢方ドリンクの入った水筒」とありました。
ですが、映画の中では、中身の説明や飲んでいるシーンは一切ありません。
これはちょっと、残念でした。
とは言え、重圧に耐えて重い決断を下す緊張感は、しっかり伝わってきました。

同様に、原作にはないマスコミの同乗やコンビニの光景。
こちらは、良かったと思います。
一人でじっくり読み込むマンガなら、こういった描写は無くても良いかと思います。
ですが、2時間ちょっとの娯楽映画ですからね。
このような挿入シーンは、良いアクセントだと思います。

更に別の、戦闘以外のシーン。
激戦の合間の、つかの間の静寂。
意見の違う艦長と副長が、格納庫で語り合います。
自衛隊員の「服務の宣誓」から始まって。
「防大の同期で仲間をさん付けて呼ぶのはお前だけだった」などなど。
この辺は、もう少しあっさりでも良かったかと思います。

話が逸れますが。

勝手に名前を付けます。
先のような「しみじみ系の挿入シーン」について。
この映画に限らず、戦記ものスポーツものなどで、良くありますよね。
 激しい戦いの途中に訪れる、つかの間の静寂。
 主人公がライバルや仲間と、思い出話や心情を語り合う。

外国映画では、あまり見ないように思います。
あれは、日本映画特有なのでしょうか?
なにか決まった名前など、あるのでしょうか?

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2019年5月29日 (水)

見てきました!!! 映画「空母いぶき」

5月24日公開の映画です。
原作者は、かわぐちかいじ
人気の漫画家ですからね、私も代表作は押さえています。
「沈黙の艦隊」「ジパング」は、以前歯医者の待合室で読破(^^;
この「空母いぶき」も、コミックス最新12巻まで読んでいます。
どの作品も、読みだすと止まらない、緊迫感のある展開がたまりません。
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さて、この映画です。
既刊12巻で未完という長編を映画一本にまとめるわけですが、どうなるでしょう。
まずはスタッフを確認。
・監督:若松節朗(ホワイトアウト、沈まぬ太陽、柘榴坂の仇討)
・企画:福井晴敏(終戦のローレライ)
・脚本:伊藤和典(平成ガメラシリーズ)
・脚本:長谷川康夫(ホワイトアウト、亡国のイージス、山桜)

私の好きな作品がずらり。
これならもう、間違いないでしょう。

結果として、期待にたがわぬ面白さでした。

まずは導入部。
公式サイトで、はこう紹介されています。
20XX年、12月23日未明。未曾有の事態が日本を襲う。
沖ノ鳥島の西方450キロ、波留間群島初島に国籍不明の武装集団が上陸、
わが国の領土が占領されたのだ。
海上自衛隊は直ちに小笠原諸島沖で訓練航海中の第5護衛隊群に出動を命じた。

相手国は、原作ではすばり中国です。
さすがに映画では、そうもいかなかったのでしょう。
架空の「建国3年の島嶼国家カレドルフ、東亜連邦」となっています。
建国3年にしては、すごい軍事力ですが。
これについては「裏で某国が支援」といったセリフがありました。

急きょ出動する海上自衛隊第5護衛隊群
編成は以下の通り。
・航空機搭載型護衛艦いぶき
・護衛艦あしたか、いそかぜ、はつゆき、しらゆき
・潜水艦はやしお
各艦の艦長など、登場人物は多いのですが。
ヒゲや関西弁など、キャラクターが明快で分かりやすくなっています。
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通常の訓練航海として、いぶきには偶然マスコミの記者も乗り合わせています。
大手新聞社の男性記者とネットニュースの女性記者。
ソフトムードの自衛隊の広報担当者に、まぁまぁと部屋に押し込められたり。
こっそり持ち込んだ衛星携帯電話で、戦闘の動画をネットにアップしたり。

最初は、艦隊同士の戦闘が描かれます。
魚雷や遠方からのミサイルによる攻防。
敵の姿も見えない状況での、防御システムによる息詰まる戦闘シーン。
先の記者たちも、何が起きているかも分からず、室内でじっと恐怖に耐えます。

シーンは一転。
賑わう東京の街。
この日は、クリスマスイブの12月23日。
都内のコンビニは、サンタブーツの準備などで忙しくしています。
中井貴一さん、こんなところで・・・(^^;
あー。なるほど。
命懸けの戦闘と、クリスマスで浮き立つ街並みの対比。
そして戦闘の様子が報道されると、一転して食料品など買い溜めの客で大混雑。

政府の動きも描かれます。
まずは総理大臣です。
体調が悪そうですが、重圧に耐えて重大な決断を下す姿は、迫力充分。
外務省などの関係省庁の緊迫した動きも描かれます。
ネタバレは避けますが、ラストの「事務方」らしい感想が良かったです。

ストーリー後半、状況は戦闘機同士の空中戦になります。
こちらは艦隊戦とは違い、派手な超高速ドッグファイト。

そして最後は、単機超低空から敵空母に迫る自衛隊F-35JB!!!
そして衝撃の結末は、、、

どうぞ劇場でご覧ください。

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2019年5月27日 (月)

古い本棚「赤ずきんちゃん気をつけて」四部作 庄司薫 その3

先日買い直した本を、読み終えました。
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この「白鳥」は、四部作で唯一の「死」をテーマにした作品です。

 いつもは勝気で元気で生意気な、幼馴染の由美さん。
 この頃、妙にしおらしい。

 先の小沢さんのお祖父さんは、今は死の床の中。
 由美さんは、その「滅びゆく生」に魅了されていく。
 まるで「白鳥の歌」に耳をすますように、、、

お祖父さん本人の描写は一切なく、小沢さんや由美さんから語られます。
若い薫くんたちには、到底たどり着けないような知識人。
自分にはどうすることも出来ない「死」に対峙する薫くん。

緊迫したラストシーンが素晴らしい。
一人称小説は良いですね。
もう大昔になってしまった「あの頃」に戻ったような気分です。


話変わって。

昨年話題になった「おらおらでひとりいぐも」
著者は63歳の若竹千佐子という方。
出版元の紹介は、こんな感じ。

 74歳、ひとり暮らしの桃子さん。おらの今は、こわいものなし――
 新たな「老い」を生きるための感動作。
 青春小説の対極、玄冬小説の誕生! 
 第54回文藝賞、第158回芥川賞受賞作。

薫くんのような「青春小説」に対して「玄冬小説」だそうです。
陰陽五行説による四季の表現「青春・朱夏・白秋・玄冬」からの新語。
先日の「チコちゃんに叱られる!」でも取り上げられていました。
この中で普段目にするのは「北原白秋」くらいでしょうか。

先の薫くんと同じ、芥川賞受賞作というだけですが。
共通点はそれだけですね。
首都圏の新興住宅街で2児を産み育て、15年前に夫に先立たれて。
息子と娘とは疎遠になり、、、
帰るところは、ふるさと東北訛りの言葉。
宮沢賢治の短編童話「虔十」が出てくるので、岩手なのでしょう。

あぁ。
今の私は実年齢も心も、こちらの方がずっと近くなり、深く心に染み込みます。
暗い話になってしまうのかと思ったら。
最後にいくばくかの救いがあるのが、ありがたいところでした。

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2019年5月23日 (木)

古い本棚「赤ずきんちゃん気をつけて」四部作 庄司薫 その2

ウィキペディアから転記します。四部作の構成は以下の通り。

 ・赤頭巾ちゃん気をつけて 中央公論社 1969 のち文庫、新潮文庫
 ・さよなら快傑黒頭巾 中央公論社 1969 のち文庫、新潮文庫
 ・白鳥の歌なんか聞えない 中央公論社 1971 のち文庫
 ・ぼくの大好きな青髭 中央公論社 1977.7 のち文庫 

私が読んだのが、1970年代の後半です。
庄司薫は、当時大変人気のある作家でした。
神田の古書店街には、古本も沢山並んでいました。
私も、3作目までは古本で購入。
そして、完結版「青髭」を新刊で読むことが出来たのは、幸運でした。

古い本棚から4冊を探す前に、ふとネットで検索。
なんと。
2012年に新潮文庫から新版が出ていたのを発見。
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ウィキペディアでは、先のように「赤頭巾」「黒頭巾」だけ記載がありますが。
新潮社のサイトで確認すると「白鳥」「青髭」も出たようです。
嬉しいことに、私の好きな重松清さんの紹介文がありました。
さすがですねぇ。
その締めが、うまいんですよ。

 ああそうだ、最後にもう一つ、笛と太鼓を。
 今回の新潮文庫入りにあたって、庄司薫さんは『赤頭巾』に新たな後記
 『あわや半世紀のあとがき』を寄せている。
 その書き出しは、〈ぼくは時々〉――なんだぜ。

うわー、これはたまりません。
笛と太鼓に踊らされ、さっそく買おうと思ったら、、、
残念。
7年を経て、新刊が手に入るのは「赤頭巾」だけ。
ネットで見ると、他の3作は古本がプレミア価格になっています。
さすがに、文庫の古本を「あとがき」のためだけに1冊1000円以上は、、、ちょっとねぇ。

幸いにも、ヤフオクで「赤頭巾」「白鳥」が通常の古本価格で出ていました。
まずはこれを、同じ出品者から同梱でゲット。
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オリジナルの出版順序は「赤頭巾」「黒頭巾」「白鳥」「青髭」ですが、
物語の時系列は「赤頭巾」「白鳥」「黒頭巾」「青髭」ですので、ちょうど良いです。

残りの「黒頭巾」「青髭」は、アラートに入れて気長に待ちましょう。

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2019年5月22日 (水)

古い本棚「赤ずきんちゃん気をつけて」四部作 庄司薫

私はジジイですからね。
お台場で重機を見て五木野坂を思い出すように、昔話を持ち出しては嫌がられる。
分かっていて、延々と。

新宿御苑で見かけたコデマリで思い出されるのが、庄司薫の小説です。
芥川賞受賞作「赤ずきんちゃん気をつけて」をはじめとする四部作。
そのうちの「白鳥の歌なんか聞こえない」に、この花が登場します。

舞台は1969年。学生運動が激化し東大入試が中止となった、騒然とした時代。
主人公は日比谷高校の三年生、作者と同名の庄司薫くん。
シリーズ中唯一、人の死が重要なテーマになっています。

それはさておき。
幼馴染の由美さんが、薫くんを散歩に誘いにきます。
 斉藤さんちのモクレンが咲いたの。
こんな風に、誘われてみたいものですねぇ(^^;

その後、由美さんの先輩の小沢さんが登場。
 彼女のうち(正確には、彼女がいまいるおじいさんのうち)は、
 兄貴が言ったように、コデマリの生垣をグルリとめぐらした大きなうちで、

ここでコデマリの登場です。
えーと。
若い頃は、まったく気にならなかったのですが、今になって思います。
コデマリなんて、生垣に使うような樹木ではないですよね。
ネットで検索。失礼して画像を拝借。
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http://www.fukuoka-gardening.com/niwaki/niwaki0170/

小説中のお宅も、他の常緑樹と組み合わせた更に立派な生垣なのでしょうか。
立派なお祖父さんにふさわしい、立派な邸宅なのでしょう。

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2019年5月14日 (火)

古い映画「メロディ・フェア」その2

私はジジイですからね。
何かと昔話を持ち出しては、嫌がられる。
その上、話がくどくて長い。
 
新宿御苑で思い出した、1971年のイギリス映画「小さな恋のメロディ」から、もう一曲。
主題歌です。歌詞と私の適当な和訳。
 
メロディ・フェア Melody Fair
 
 Who is the girl with the crying face
 泣き顔の女の子はだれ
 Looking at millions of signs?
 沢山の signs を見ている?
 She knows that life is a running race
 彼女は人生が競争だと知っている
 Her face shouldn't show any lines
 彼女の顔は lines を見せてはいけない
 
二行目の最後にクエスチョンマークが付いています。
前の行とあわせ、二行でひとつの疑問文ですね。
 
 Who is the girl with the crying face looking at millions of signs?
 数百万もの signs を見ている、泣き顔の女の子はだれ?

なるほど、signslines で韻を踏んでいるのですね。
では先に lines ですが。
こちらは「しわ」と言いますか、冒頭行と同じ表情のことで良いでしょう。

 Her face shouldn't show any lines
 そんな泣き顔を見せてはいけないよ

くらいに、しておきましょう。

さて。
その前の signs って、何でしょうか?

困った時のネット頼み。
訳詞を載せているサイトを見て回ると、様々な解釈の意訳が。
 
 Looking at millions of signs?
 数百万もの 標識 と睨めっこ
 他人(ひと)の 態度 ばかり見て
 たくさんの 予兆 をみてるんだネ
 数えきれない 悲しみ
 たくさんの(心身の)兆候 が現れている
 
失礼ながら、いまひとつピンときません。
 
とにかく、泣き顔で見るような「もの・こと」なのでしょう。
そして、次の行では「人生はランニングレース」と続きます。
とすれば。
私の解釈としては、こんな意味でしょうか。

 Looking at millions of signs?
 沢山の(大人が突きつける、理不尽な)「世間の常識・道徳・不文律」を見せられている
 
子どもの頃って「こうしなさい」「あれはダメ」など言われて叱られて。
だけど、なぜそうなのか意味が分からない。
そんなことが、様々にあるかと思います。
 
この映画の中でも、退屈なラテン語の授業や、理不尽な大人の振る舞いが描かれます。
そういうことを、言っているのかと思います。

この解釈で、キレイな訳詞が作れれば良いのですが。
意味するところが、まぁまぁ納得できましたので、ここまでにしておきます。
 
ジジイの話は、長くてくどいのですが。
その反面、根気が続きません。

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2019年5月13日 (月)

古い映画「メロディ・フェア」

私はジジイですからね。
お台場で重機を見て五木寛之や野坂昭如を思い出すように、何かと言えば昔話。

先日の、新宿御苑ですが。
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新緑を眺めて、ビージーズ「若葉のころ」という歌を思い出しました。
古い映画の挿入歌です。
1971年のイギリス映画「小さな恋のメロディ」原題は Melody

幼いダニエルくんとメロディちゃんの、かわいい恋物語です。
メロディの方が背も高く、年上なのだと思っていましたが。
ウィキペディアで誕生日を確認。
 ダニエルを演じたマーク・レスターは、1958年7月11日生まれ
 メロディを演じたトレイシー・ハイドは、1959年5月16日生まれ
へぇー。
ダニエルの方が、ひとつ年上だったのですね。

で。
ビージーズ「若葉のころ」です。
原題は、First of May。つまり5月1日。
これを「若葉のころ」としたのが、良いですねー。
英国と日本の気候の差はもちろんのこと。
日本国内でも、場所によって5月1日の気候はずいぶん違いますからね。

曲も歌詞も平易なのも、良いですねー。
キレイで穏やかな曲調に、中学校レベルの単語が並ぶ歌詞が乗ってきます。
おかげで、今でも口ずさめます。

ですが。
今になって細かく見ると、やはり難しいところがあります。
以下、歌詞と私の適当な和訳です。

若葉のころ First of May
When I was small and Christmas trees were tall
ぼくが小さかった頃、クリスマスツリーは背が高かった
We used to love while others used to play
ぼくたちは愛し合った、みんなが遊んでいる間も
Don't ask me why, but time has passed us by
なぜかと聞かないで、でも時は過ぎて
Someone else moved in from far away
他の誰かが、遠くからやってきた
Now we are tall and Christmas trees are small
いま、ぼくたちは大きくなり、クリスマススリーは小さくなった

この辺までは良いのですが。
問題は次です。

And you don't ask the time of day

単純に翻訳サイトにかけると、こうなります。
あなたは一日の時間を聞いていない

時間を聞く、って何のことでしょうか?
ネットで訳詞を載せているサイトを、いくつか見て回りました。

そして君はあの頃のことを訊かない
君ともそんなに話さなくなったね
そして君はどんな時期なのか聞かない
そして誰も時を聞かない

うーん。
どうもピンときません。
英語の「ヤフー知恵袋」のようなサイトで、同じ質問を見つけました。
日本語はGoogle翻訳です。

https://forum.wordreference.com/threads/ask-the-time-of-day.2972544/

質問
In Bee Gees's song "First of May," quoted as follows, what does the phrase "ask the time of day" mean?
Does it mean literally asking what time it is?
Or is it similar to "pass the time of day," which means "to chat casually"?

次のように引用されるBee Geesの歌「5月1日」で、「一日の時間を尋ねる」というフレーズはどういう意味ですか?
文字通り何時ですか。
それとも、「気軽にチャットする」という意味の「時刻を渡す」と似ていますか。


答え
By Christmas, children ask frecuently the time of day, out of anxiety. . .
Regards
クリスマスまでには、不安から、子供たちはしばしば時刻を尋ねます
よろしく

frecuentlyはfrequentlyではないかと、チェックが入りましたが。

なるほど。
この解釈が、私もしっくりきます。

子どもが、楽しみなことを待ちきれず「ねぇねぇ、いま何時?」と何度も聞いてくる。
そんな情景が思い浮かびます。

では、歌詞に戻ります。

Now we are tall and Christmas trees are small
いま、ぼくたちは大きくなり、クリスマスツリーは小さくなった
And you don't ask the time of day
そしてきみはもう、クリスマスを待ちきれず「いま何時?」なんて聞いたりはしない

これでどうでしょう。

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2019年5月 9日 (木)

お散歩です「新宿御苑」その2

新宿御苑の続きです。

ヘビイチゴの実が、ふくらみかけています。
ソメイヨシノも実を付けています。
サクランボではありますが、食べられませんね。
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プロペラのように羽を広げ、もうすぐ飛び立ちそうなカエデの種子
これは「翼果」と言いますね。
以前行った、所沢の航空博物館で実験展示がありました。
上を向いている木には、イロハカエデと表示がありました。
逆に下向きの木もありましたが、名前が分かりません。
ヤマモミジオオモミジ、でしょうか。

黄色い花がいろいろ。
似ていますが、ヤブタビラコオオジシバリで良いのでしょうか。
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良く見かけるカタバミノゲシ
もっとも、オニノゲシというのもあるそうで、見分けがつきませんが。

セリバヒエンソウ芹葉飛燕草
つぼみが不思議な形をしています。
ツバメが飛ぶように見えるので、飛燕草なのですって。
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ヒメツルソバ姫蔓蕎麦
こちは普通の家の庭でも、結構見かけます。

更にお馴染み。
シャガコデマリ
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ユリノキの大木。

わざわざ出かけなくても、ウチの近所でも見られる植物ばかり(^^;
その他にも、泰山木とかヒマラヤスギの大木などなど。

広くて気持ちが良いですねぇ。

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2019年5月 8日 (水)

お散歩です「新宿御苑」

新宿御苑です。
近くの文具画材の専門「世界堂新宿本店」で、スケッチ用品など少し買い物をして。
連休の新宿御苑は、無料解放。
人出は多いですが、広いので気になりません。
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はるかに見える借景は、NTTドコモ代々木ビル
何やら、ゆるキャラのイベントも。

重要文化財の「旧洋館御休所」も限定公開。
内部は撮影禁止で残念です。
日本庭園には、中国風建築の「台湾閣」
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その他、日本庭園や大温室など。

プラタナスの並木も良い気持ち。
鳥までのんびりと言いますか、慣れていると言いますか。
満開のツツジの広場には、大きなカラス。
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遊歩道には、セキレイ
人がそばを通っても、ぜんぜん平気。

続きは後ほど。

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2019年5月 7日 (火)

古い本棚「対論」五木寛之/野坂昭如

日本科学未来館で巨大な建設機械を眺めてきました。
例えば黒部ダムや防災展などもそうですが、巨大メカは見るだけでも心に響きます。

以前、東京国際消防防災展2013 を見てきたときに、こんなことを書きました。

2013年10月4日(金) 東京ビッグサイトでうろうろ その3

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これらを眺めて、私は大昔に読んだ本の一節を思い出しました。
オリジナルの本を探したのですが、残念、見つかりませんでしたので、記憶モード。

作家の五木寛之が、野坂昭如との対談で、こんな意味のことを語っていました。
  普段ブルドーザーを見ても何も感じないが、仮に日本が外敵に占領されたとして、
  深夜ブルドーザーを先頭にレジスタンスが占領部隊に戦いを挑む。
  そんな状況では、ブルドーザーに感動するだろう。

本が見つかりました。
読み返しますと、記憶していた内容と大体同じでした。
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対論 五木寛之/野坂昭如 昭和48年6月15日 第1刷発行

 五木
 それもシチュエーションと形によりけりですけれども。
 だから京阪神を走っているバスが仮に何百台連なって大行進しても、
 大型ブルドーザーが鹿島建設の旗を掲げて何百台繰り出しても
 感銘なんかこれっぽっちもないだろう。
 しかし日本が占領され、レジスタンスに起ち上がった日本の人民が、
 深夜、ブルドーザーを駆って敵の本拠に殴り込む状況が仮に起きたら、
 その時そのブルドーザーは物凄い迫力があるだろうと思う。
 だから、あれは武器だ、ということが危険な魅力になるんだよ。

 野坂
 地震なんかの時に、ブルドーザーが十台でも音立ててやってきたら、
 やはり拍手して迎えるだろうね。
 無機物的な敵に取り囲まれている時でも、それを破壊してくれる
 道具に対する願望は確かにあるよ。

テーマ「軍隊」としての対談でした。
五木寛之は武器として語り、野坂昭如は救急時を想定して相槌を打っています。
私としては、単に合目的的な巨大システムとして眺めて嬉しいだけですが。
そこに様々な物語を紡ぎだす、やはり作家の見方は違うなぁと思います。

お二人の生没年は以下の通りです。
 五木寛之 1932年9月30日~
 野坂昭如 1930年10月10日~2015年12月9日
ということは、出版当時は五木41歳、野坂43歳となります。
人気作家としての全盛期。
私も、当時お二人の本はずいぶん読みました。
既刊はもちろん、新刊も出るたびに買っていた時期です。

今になって読み返しますとね、いかにも若くてお元気で。
全共闘とか終戦後の話とか、当時の雰囲気が良く伝わってきて。
なんとも懐かしい感じです。

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2019年5月 2日 (木)

行ってきました「日本科学未来館・重機展」

こんな企画展を見てきました。
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企画展 「工事中!」~立ち入り禁止!?重機の現場~
 日本科学未来館 1階 企画展示ゾーン
 2019年2月8日(金)~5月19日(日)
 大人(19歳以上):1600円
 中人(小学生~18歳):1000円
 小人(3歳~小学生未満):500円
 協賛
 トピー工業、アクティオ
 協力
 キャタピラージャパン・日本キャタピラー・東京レンタル、
 住友重機械建機クレーン、タグチ工業、日立建機、古河ユニック
協賛と協力は、どう違うのでしょうか。


小雨模様のお台場の日本科学未来館
親子連れ、外国人観光客、若いカップルなど多彩なお客さん。
まずは、日立建機の四脚クローラ方式双腕型コンセプトマシンが、どーん。
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キャタピラージャパンのホイールローダー
少量生産ならでは。
砂型鋳造と分厚い平板切り出しの部品の組み合わせが美しい。
銀色の機種は、日本初の油圧ショベル、キャタピラージャパンのユンボY-35。1961年。
フランスのシカム社との技術提携により、当時の新三菱重工業が開発。
国立科学博物館重要科学技術史資料「未来技術遺産」に選定。
ユンボと言えば、油圧ショベルの代名詞ですものね。
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さすがにクレーンはミニチュアですが。ウィンチなど実物のでかいこと。
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素材のコーナーの鉄筋コンクリート
圧縮に強いコンクリートと引っ張りに強い鉄筋の組み合わせ。
コンクリートの柔らかさの測定見本。
円錐型の容器から引き抜き、山の頂点の下がった高さ「スランプ値」の説明。

H型鋼やワークマンの作業服など。
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作るためには、解体も重要。
タグチ工業の、切断機ガジラDSカッター、油圧発電式マグネット、マグ・ゴンなど。
ガジラと言えば、、、則巻ガッちゃんの本名ですね(^^)
開発中の自律型鉄筋結束ロボットなどなど。

トミカのミニカーがずらり。これは展示品。
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お土産コーナーも充実です。
Tシャツやお菓子はもちろん。
八重洲出版の雑誌「重機fan」や、ハセガワのプラモデル。

巨大メカずらり。うーん。たまりませんねぇ。

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