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2019年5月22日 (水)

古い本棚「赤ずきんちゃん気をつけて」四部作 庄司薫

私はジジイですからね。
お台場で重機を見て五木野坂を思い出すように、昔話を持ち出しては嫌がられる。
分かっていて、延々と。

新宿御苑で見かけたコデマリで思い出されるのが、庄司薫の小説です。
芥川賞受賞作「赤ずきんちゃん気をつけて」をはじめとする四部作。
そのうちの「白鳥の歌なんか聞こえない」に、この花が登場します。

舞台は1969年。学生運動が激化し東大入試が中止となった、騒然とした時代。
主人公は日比谷高校の三年生、作者と同名の庄司薫くん。
シリーズ中唯一、人の死が重要なテーマになっています。

それはさておき。
幼馴染の由美さんが、薫くんを散歩に誘いにきます。
 斉藤さんちのモクレンが咲いたの。
こんな風に、誘われてみたいものですねぇ(^^;

その後、由美さんの先輩の小沢さんが登場。
 彼女のうち(正確には、彼女がいまいるおじいさんのうち)は、
 兄貴が言ったように、コデマリの生垣をグルリとめぐらした大きなうちで、

ここでコデマリの登場です。
えーと。
若い頃は、まったく気にならなかったのですが、今になって思います。
コデマリなんて、生垣に使うような樹木ではないですよね。
ネットで検索。失礼して画像を拝借。
Kodemari_201905_1
http://www.fukuoka-gardening.com/niwaki/niwaki0170/

小説中のお宅も、他の常緑樹と組み合わせた更に立派な生垣なのでしょうか。
立派なお祖父さんにふさわしい、立派な邸宅なのでしょう。

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