なつぞら「キックジャガー最終回」
広瀬すずさん主演の、NHKの朝のテレビドラマ。
昭和40年代のアニメの制作現場が描かれています。
当時は「テレビまんが」ですね。
その中で、実在の作品を思わせる架空の作品が次々と登場。
狼少年ケン、魔法使いサリー、ルパン三世など。
昭和30年代前半生まれの私は、ちょうどそれらを夢中になって見た世代です。
そして先日「キックジャガー」が最終回を迎えました。
これは「キックの鬼」と「タイガーマスク」ですね。
基本的な設定は「タイガーマスク」を踏襲しているようです。
当時スポ根もので大人気だった、梶原一騎の原作。
この方が原作の作品には、悲しい結末を迎えるものが、結構あります。
有名どころでは、こんな感じ。
魔球のために再起不能の怪我をする「巨人の星」星飛雄馬
真っ白に燃え尽きる「あしたのジョー」矢吹ジョー
そして「タイガーマスク」の伊達直人です。
原作漫画では、あろうことか交通事故で不慮の死を遂げる
テレビまんがでは、リングでマスクを奪われ逆上し反則技で戦い、日本を去る
どちらも、かなり悲しい話です。
それに対して、今回の「キックジャガー」は、こんな感じでした。
戦災孤児のために戦い続ける、仮面を着けた悪役キックボクサー
最強の敵に対し、自らマスクを脱ぎ捨て正統派ボクサーとして戦う
これは良かったですねぇ。
関係者が「タイガーマスク」の最終回に納得できなくて、こうしたのでしょうか。
ちなみに「巨人の星」の場合です。
まず原作では。
再起不能になった飛雄馬が、左門の結婚式を見届けて、一人寂しく去って行く
テレビまんがでは。
星一徹が飛雄馬を背負い、親子で新たなる星を目指して歩き出す
未来に向かう明るい表現で、これも良かったと思います。
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