見てきました!!! 映画「男はつらいよ 第32作 口笛を吹く寅次郎」その3
さて、映画自体ですが。
言うまでもなく、ワンパターンの映画シリーズです。
寅次郎が美女に出逢い、たちまち恋に落ちる。
あれこれ交流があり、最後は振られる。
傷心の寅次郎は旅立ち、エンディングは新春初詣の啖呵売シーン。
それでも、ディティールの違いが色々あるわけですよ。
この作品は48作中の32作。中盤の安定期。
寅次郎の、明るくひょうきんな面が強く出ています。
博たちが父の三周忌で菩提寺に集まると、住職の脇に袈裟を着た寅次郎。
なんと「納所さん」として、人気者になっている。
お寺の娘に惚れられた寅次郎は、柴又に帰り出家すると宣言。
帝釈天の御前様にお願いして、修行に取り組むが三日ともたない。
怒っている御前様に向かい、おいちゃんがシリーズ最高のダジャレをかます。
ぷっと自分で吹き出しながら「三日坊主とはこのことでございますね」
ますます怒る御前様。
全編この調子で笑いどころ泣きどころ満載なのですが。
ラストがなんとも「後味が悪い」んですよ。
この話では、マドンナの朋子さんが本気で寅次郎に惚れています。
柴又駅での別れのシーンの、真剣な瞳と言ったらもう。
それでも、するりと逃げてしまう寅次郎。
朋子さんは、どんな思いを抱えて備中高梁に帰ったのか。
中井貴一演じるお寺の長男は、写真家志望で家を飛び出す。
寅次郎がいなくなり、むっつりと機嫌の悪い松村達雄演じる住職との二人暮らし。
この後、どうしたかなぁ。なんて思うのですが。
シリーズ最後の48作で「その後」が語られます。
奄美大島の加計呂麻島で、寅次郎と満男とリリーで、昔話。
満男「岡山県のお寺の娘さん、弟が坊主が嫌で跡継ぎが無くて苦労していた人 」
リリー「ほらほら、いくらでも出てくる(笑)」
寅次郎「 再婚したよ、とっくの昔に 」
あぁ、そうですか。それは良かった。
えーと。
そのお寺は、博さんのお父さんの菩提寺です。
先の映画が3回忌でしたから、その後も行く機会もあったでしょう。
その際に、朋子さんの噂話も出るだろうと思いますが。
まぁね。
細かいことは良いんだよ、ということで。
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