見てきました! 映画「記憶にございません!」その2
映画「記憶にございません!」について、続きです。
思い出すのは、20年近く前の「クレヨンしんちゃん」の映画です。
以下、ウィキペディアから引用。
タイトル、公開日、監督、興行収入です。
モーレツ!オトナ帝国の逆襲 2001年4月21日 原恵一 約15億円
嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦 2002年4月20日 原恵一 約13億円
嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード 2003年4月19日 水島努 約14億円
このうち、2003年の「ヤキニク」について。
ウィキペディから抜粋。
水島努の第1作目は、前作までしばらく続いてきたウェットな感動ストーリーとは打って変わって、
ジェットコースタームービー的な逃亡劇とドタバタコメディからなる娯楽作となった。
当時、毎年一緒に見に行っていたウチの次男も、もう小学校高学年。
見終わった後、不思議そうな顔をしていました。
お父さん、今年の映画は、ぜんぜん面白くないね。
そのうち何か起こるのかと思ったら、何も起きなかった。
私もまったく同感でした。
今にして思えば、監督は「ガールズ&パンツァー」の水島努なのですが。
子どもに付き添った父親が号泣したと言われる「オトナ帝国」。
草彅剛と新垣結衣で実写映画にもなった「戦国大合戦」。
これら名作に比べると、ただもう小粒のギャグがどたばたと続くだけ。
ウチでは、これが最後の「しんちゃん映画」となりました。
少なくとも我が家では、前作に比べて満足感は雲泥の差なのですが。
それでも、興行収入は大差なかったのですねぇ。
さて。
話を「記憶にございません!」に戻します。
三谷幸喜さん、もしかすると「実験」といいますか、あえての「冒険」をしているのでしょうか?
大好評の「有頂天」「金縛り」などで、しっかりと実績を作って。
そこで「清州会議」で、会議だけで押していく時代劇という「冒険」。
さらに「ギャラクシー」で思い切った「大冒険」。
以下、私の想像する「三谷幸喜さんの心の声」です。
ナンセンスギャグだけでぐいぐい押したら、観客はどこまで付いてくるか?
結果としては、、、惨敗。
なるほど。
ここまで行くと、世間の評価は、こうなるか。
それでは「記憶に」は、ギャグ成分を少し戻して、人情味成分を少し足そう。
結果として、9月末現在、3週連続首位・動員179万人・興行収入23億円。
よし。
これでまた、次回作も思い切った冒険ができる。
なんて考えているのかも。
そう言えば。
三谷幸喜さんの映画監督第一作「ラヂオの時間」。
西村雅彦演じる、放送局のプロデューサー。
「今は妥協を重ねていても、いつか良いものをつくる!」
そんなことを叫んでいましたっけ。
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