見てきました! 映画「ターミネーター:ニュー・フェイト」その4
タイムトラベルSF設定の話ばかりで、延々と長くなってしまいました。
その後、新型ターミネーターREV-9との戦いが描かれます。
中年になったサラやT-800も、見せ場たっぷりでした。
ですが。
私には、どうも馴染めません。
とにかく、動きがすごく早いんですよ。
・REV-9は両手を刃に変え、国境警備隊をばっさばっさとなぎ倒す
・墜落する飛行機の中で、飛んだり跳ねたりの戦い
どんな攻撃で相手のどこがどうダメージを受けたか、さっぱり分かりません。
REV-9は、外皮の液体金属と骨格部分の2体に分かれて攻撃してきます。
今回は4対1の戦いですから、これはこれで良いとは思います。
ですが、その特性を活かすような演出も特になし。
ラストのREV-9とT-800の戦いも、シーンが切り替わったらいきなりボロボロになっているし。
画面はやたらに派手だけれど、物語としての面白みはいまひとつ。
最近のアクション映画って、こんな感じが多いように思います。
じじいの昔話。
あの「ターミネーター2」は、違いましたね。
DVDを出してきて、見ちゃいましたよ。
一撃一撃が相手に与えるダメージが、しっかり描かれます。
例えばこんな感じ。
T-1000はジョンの養母に変身して夕飯の支度。
もちろん養母は、すでに殺されたのでしょう。
養父がキッチンに入ってくると、腕を刃に変えてシュイン。
ゆっくり画面が移動すると、刃の先にはミルクの紙パックごと刺し貫かれた養父。
T-1000はサラを押さえつけ、尖らせた指先で急所を外し肩を貫く。
「さぁ叫べ、ジョンを呼べ。」
うぉー。やばい。怖い。
別にばたばた大勢なぎ倒さなくても、T-1000の恐ろしさがしっかり伝ります。
T-1000とT-800の激闘。
機械に腕をはさまれたT-800は、鉄の棒で自分の腕を破壊して脱出。
更にT-1000に鉄棒で貫かれシステムダウン。
予備回路が起動し、胸に刺さった鉄棒をギリギリと抜き取る。
おぉ。すごい。
命令に忠実、痛覚を持たない不屈のT-800。
私の好きな「ガメラ3」でも、京都駅での激闘で同様なシーンがありましたっけ。
恐ろしいT-1000も、決して無敵ではありません。
流れ出した液体窒素の上を歩くT-1000。
足が凍り付きボキリと崩れる。全身が凍ると拳銃弾一発でバラバラに砕け散る。
ところが。常温に戻ると、たちまち復活。
サラも連続銃撃で、あと一歩まで追い詰めたり。
T800は鉄棒でぶん殴り、上半身ぐにゃりとまっぷたつにしたり。
いやーT-1000、本当に恐ろしいですねー。
それでも、繰り返しダメージを受けて機能低下するんですねー。
さぁ、ついに制御不良に陥ったT-1000。
警官の姿に戻れず苦悶する、いやー本当に恐ろしい敵でした。
ついにT-1000を倒しましたが、まだまだ、終わりません。
「チップはもうひとつ、ここにある。」
そして圧巻のエンディング。
いやー映画って本当にいいものですね。
サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。
ついでに書いてしまいます。
先日の「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」も、同じような良さがありました。
限られた砲弾の狙いとその効果をしっかり描き、素晴らしい迫力と臨場感でした。
これらに比べますと、、、もうね。
これが最新VFX、ストーリーはこんなもの、ということでしたら。
私はもう、貯め込んだDVDで余生を過ごすしかありませんね。
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