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2019年12月26日 (木)

聞いてきました「三遊亭遊馬 中村仲蔵」その2

中村仲蔵に限らない「仮名手本忠臣蔵」五段目六段目について。
めったにない機会なので、書き出してみます。

言うまでもありませんが「仮名手本忠臣蔵」は、主君の仇討ちの話です。
この幕は「外伝」、メインのストーリーからは離れたサブのエピソードです。

その割にと言いますか、だからこそか、因果関係がひどく複雑です。


・主人公は勘平とお軽
 塩治判官の家来だが、不始末で屋敷を去る

・二人でお軽の実家へ転がり込む
 山の中の貧しい家で、勘平は猟師になる

・勘平は偶然かつての同僚の千崎弥五郎たちに出逢う
 仇討の仲間に加えてくれと頼み、そのために金が必要になる

・お軽の父与一兵衛は、勘平のためにお軽を祇園の一力茶屋に百両で売る
 与一兵衛は半金五十両を持って、夜道を帰る
 その途中、浪人の定九郎は与一兵衛を刺し殺し、五十両を奪う
 定九郎は塩治判官の家来斧九太夫の息子だが、素行不良で勘当された

・その殺人現場に猪が走ってくる
 勘平は猪を狙って発砲するが、誤って定九郎を射殺
 勘平は定九郎の懐の五十両を持ち去り、千崎弥五郎たちに渡す

(以下は六段目)

・祇園の一力茶屋から、買い取ったお軽の迎えが来る
 家族一同、話は聞いていない
 財布の柄から、勘平が持ち帰った五十両は与一兵衛に渡した金と判明
 勘平は自分が与一兵衛を射殺したと思い込む

・お軽は祇園に買われて行く
 猟師仲間が与一兵衛の死体を運び込む
 与一兵衛の妻おかやは、勘平をお前が殺したとなじる

・千崎弥五郎たちが来て、勘平に仇討の仲間には出来ないと金を返す
 勘平は絶望して腹を切る

・千崎弥五郎たちが与一兵衛の死体を確認する
 鉄砲傷はないので、与一兵衛殺しは定九郎の仕業と判明

・定九郎を撃ち殺した勘平は、与一兵衛の仇を討ったことになる
 これを手柄として、勘平は仇討の仲間と認められる
 勘平は連判状に血判を押し、息絶える


書いていて、疲れてしまいます。
現在の常識で考えると、納得のいかないことばかり。
とにかく、決めのシーンさえ盛り上がれば良い「様式美」ですからね。

現代のテレビドラマなどでも、似たようなことは良くありますが。

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