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2019年12月19日 (木)

大佛次郎「赤穂浪士」

遅ればせながら。
12月14日は赤穂浪士討ち入りの日です。

これにちなみ、昨年の冬は講談や浪曲を聞いていました。
 2018年10月26日(金) 赤穂義士外伝・天野屋利兵衛の「槍梯子」

今年は、大佛次郎の長編小説「赤穂浪士」を読んでいます。

大佛次郎記念館の年表では、このように表現されています。
 1927年(昭2) 30歳 画期的な時代小説「赤穂浪士」を世に送る。

画期的と評するこの小説について、ウィキペディアから抜粋。
 従来の『忠臣蔵』では、主君の仇をとる「義士」として捉えられていた47人を、
 幕藩体制や時代風潮に抗う「浪士」として描いている。
 現行は新潮文庫上下巻で、討ち入りの時期に併せ、2007年(平成19年)暮れに改版した。

従来の「忠義による仇討」を超えた発想で描いたことを、画期的と評しているのですね。
新潮文庫版の上下巻で、約1400ページという長編です。

いずれにしても、文庫の長編は目が疲れるので(^^;
スマホとパソコンで読んでいるのですが。
Osaragi_201912_1 Osaragi_201912_2

これがもう、大変に面白い。

主人公は、浪人の堀田隼人、盗賊の蜘蛛の陣十郎、謎の美女お仙といった架空の人物。
話は、大石内蔵助と米沢藩上杉家江戸家老の千坂兵部との知恵比べのような形で進みます。
そこに、まるでルパン三世のような先のメンバーがからみ、既定の物語がぐっと面白くなっています。
更に、箸削り職人から犬医者として名士になった丸岡朴庵など、多彩な登場人物のエピソード。
架空の手紙の文面まで、事細かに描かれます。
大変長い小説ですが、全体の流れが整っていてキャラクターが明快なので、読みにくさはありません。

以前も書きましたが。
・物理的な本自体を楽しむなら、紙の本
・文章自体を楽しむなら、電子媒体
 2017年12月10日 (日) 購入しました(^^) 古本「復刻版 海底軍艦」

昭和初期のレトロな味わいの文章を、スマホで自由に楽しめる。
便利で、ありがたいことです。

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