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2019年12月10日 (火)

見てきました「世田谷文学館 小松左京展」

2019年12月7日(土)です。
こんな展示会を見てきました。

世田谷文学館
小松左京展 ―D計画―
 ・期間:10月12日(土)~12月22日(日)
 ・会場:世田谷文学館2階展示室
 ・観覧料:一般800円、高校・大学生・65歳以上600円、小・中学生300円
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「SFとは文学の中の文学である。そして、SFとは希望である」(小松左京『SF魂』)

京王電鉄京王線の芦花公園駅から歩いて10分。
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会場内は撮影禁止で、幾つか撮影可能ポイントが設定されています。
なんと、会場中心に置かれた愛用の机と椅子と文房具は、撮影可能。
少し周辺も写り込んでしまいました(^^;
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展示は、年表や愛用の品物、「日本アパッチ族」などの初期作から始まります。
その後ジャンル別の作品紹介がありますが、メインは「日本沈没」
主人公の小野寺を描写した部分の生原稿。
小説抜粋は、写真や見出しをつけて、新聞記事のように仕立ててあります。
救助隊員のエピソード、国連のスピーチなど。
小説として読んでも名シーンですが、写真付き新聞記事の演出で、感動ひとしお。
その他、関連商品として、イマイのプラモデルやガレージキットなどなど。

関連するラジオやテレビ番組、そして映画もしっかり紹介。
1973年版映画、監督は森谷司郎(本編)・中野昭慶(特撮)、出演は藤岡弘、いしだあゆみ、小林桂樹ほか。
2006年版映画、監督は樋口真嗣、出演は草彅剛、柴咲コウ、豊川悦司ほか。

2020年公開予定のアニメの絵コンテもありました。
そして、幻の1998年版映画についても展示されています。
大森一樹監督のコメントもありました。
最後の部分だけ原文通りにご紹介。
 そして、前作の『日本沈没』しかり、『復活の日』『さよならジュピター』、
 それらを映画にした我が先輩映画人たちの創意と力量に改めて敬服する。
 余計なことかもしれないが、現在、小松左京原作という巨艦に立ち向かう
 エネルギーが日本映画にあるのだろうかとも。

他の映画では「さよならジュピター」関連の展示も豊富にありました。
撮影に使用したミニチュアやメイキング映像など。
ざっと以下のような経緯の文章がありました。
 ・スター・ウォーズのような映画が作りたい
 ・若手SF作家など集めてアイディア出し
 ・小説を先に出して製作費を集める
 ・これで大ヒットなら良い話だが、収支トントンで終わった

なるほどねぇ。
ウィキペディアでは、大赤字と書いてありますが。

これらの映画については、以前一度書いたことがあります。

2015年3月7日(土) 行ってきました 世田谷美術館の企画展「東宝スタジオ展 映画=創造の現場」余談

日本映画のあの頃。
今回の展示会で、小松左京はじめ関係者の熱意はしっかり伝わってきました。



おまけです。
小松左京展、もう一つの撮影可能ポイント。
歴代の飼い猫・・・
20191207_07

この施設は、他の部屋も面白くてたまりません。
ハヤカワのポケットミステリとSFシリーズ。
20191207_08

この時に、久しぶりに手にしたシリーズです。
2019年10月25日 (金) 見てきました! 映画「真実」その2

洋書のペーパーバックのような独特の体裁が、格好良いんですよねぇ。
早川の「ポケミス」ポケットミステリなどと同じ、縦長の新書判サイズ。
黒い表紙に銀の背表紙、小口と天地が茶色。
中学生の頃は、いかにも大人の読み物と感じて、あこがれたものでした。

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